脳出血後遺症のある利用者では、外見から分かりにくい疲れやすさにより、以前と同じ活動量を求められたり、反対に何も任されなくなったりすることがあります。
疲労のサイン、回復に必要な時間、優先したい活動、予定の組み方を本人の言葉で整理することが重要です。
ここでは、頭が重いという早期サインに気づき、午前に家計簿、午後は休んで週一回の喫茶店外出を続けたい利用者を例に紹介します。
この記事が参考になるケース
- 経理事務の経験があり、家庭の家計簿を続けている
- 午前中は二十分程度の机上作業に集中できる
- 疲れ始めると頭が重い、文字が追いにくいと自覚できる
- 静かな部屋で二十分休むと回復しやすい
- 外出と家事を同日に重ねると翌朝まで疲れが残る
- 本人は家計簿と週一回の友人との喫茶を続けたい
- 夫は予定を減らし、休む判断を尊重したい
本人が感じる疲労のサイン、活動可能時間、回復時間、翌日への影響、優先したい役割と外出を具体的に確認してください。
※疲労の急な増悪、頭痛、麻痺や言葉の変化、意識の変化等がある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
利用者像の例
- 66歳・女性・要介護1
- 夫と二人暮らし
- 脳出血後遺症による易疲労がある
- 経理事務の経験があり、家庭の家計簿を続けている
- 午前中は二十分程度の机上作業に集中できる
- 疲れ始めると頭が重い、文字が追いにくいと自覚できる
- 静かな部屋で二十分休むと回復しやすい
- 外出と家事を同日に重ねると翌朝まで疲れが残る
- 本人は家計簿と週一回の友人との喫茶を続けたい
- 夫は予定を減らし、休む判断を尊重したい
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
頭が重くなったら休めば回復するので、家計簿を続け、別の日に友人と喫茶店へ行きたい。
家族の意向
おすすめ文例
元気そうに見えても予定を詰めず、本人が休むと言ったら家事を代わりたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
本人は夫と暮らし、経理事務の経験を活かして家計簿を続け、週一回は友人と喫茶店へ出かけたいと希望している。
午前中は二十分程度集中でき、頭が重い、文字が追いにくいという疲労の早期サインを自覚している。
静かな部屋で二十分休むと回復しやすいが、家事と外出を同日に重ねると翌朝まで疲れが残る。
本人が早期サインで休憩を選び、家計簿の日と外出日を分け、夫が予定調整を支える必要がある。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が疲労の早期サインへ気づき、休憩と活動の優先順位を選ぶ力を活かす。家計簿は午前中に二十分以内、外出は別日に設定し、活動後に静かな環境で休息を確保する。夫は外見だけで判断せず本人の訴えを尊重し、予定変更や家事代行を相談して決める。
別の表現|短めにまとめたい場合
本人が疲労の程度を確かめ、休憩を取りながら家事や外出を続けられるよう支援する。無理のない活動量を関係職種で共有し、体調変化時は医療職へ相談する。
第2表の文例
以前の活動量へ戻すことだけを目標にせず、本人が疲労を判断し、家事と交流を選びながら生活できることを目標にします。
課題① 疲れのサインに気づき、早めに休みたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
疲れのサインに気づき、早めに休みたい。
長期目標
本人が過度な疲労を避けて一日を過ごせる。
短期目標
頭の重さや文字の見にくさを感じたら、作業を止めて二十分休める。
サービス内容
本人の言葉で早期サインを共有し、静かな休憩場所と中止の合図を決める。
課題② 午前中に家計簿をつけ、家庭の役割を続けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
午前中に家計簿をつけ、家庭の役割を続けたい。
長期目標
無理のない時間で家計管理へ参加できる。
短期目標
午前中に二十分以内で一日分の支出を記録できる。
サービス内容
記入項目を絞り、大きな文字の様式を用意し、夫は計算の最終確認だけ行う。
課題③ 予定を重ねず、週一回友人と喫茶店へ行きたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
予定を重ねず、週一回友人と喫茶店へ行きたい。
長期目標
疲労を調整しながら友人との交流を継続できる。
短期目標
外出日は家事を減らし、帰宅後に休憩して翌日の疲れを確認できる。
サービス内容
夫と週間予定を見える化し、外出前後の家事を分担し、体調により延期を選べるようにする。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 疲れのサインに気づき、早めに休みたい。 | 本人が過度な疲労を避けて一日を過ごせる。 | 頭の重さや文字の見にくさを感じたら、作業を止めて二十分休める。 | 本人の言葉で早期サインを共有し、静かな休憩場所と中止の合図を決める。 |
| 午前中に家計簿をつけ、家庭の役割を続けたい。 | 無理のない時間で家計管理へ参加できる。 | 午前中に二十分以内で一日分の支出を記録できる。 | 記入項目を絞り、大きな文字の様式を用意し、夫は計算の最終確認だけ行う。 |
| 予定を重ねず、週一回友人と喫茶店へ行きたい。 | 疲労を調整しながら友人との交流を継続できる。 | 外出日は家事を減らし、帰宅後に休憩して翌日の疲れを確認できる。 | 夫と週間予定を見える化し、外出前後の家事を分担し、体調により延期を選べるようにする。 |
脳出血後遺症・易疲労のケアプランで意識したいポイント
本人の疲労感を基準にする
外見上元気でも、頭の重さや文字の見にくさなど本人が感じるサインを重視します。
翌日への影響まで確認する
活動直後だけでなく、夕方や翌朝まで疲れが残るかを記録して予定へ反映します。
役割と交流の優先順位を決める
全てを同日に行わず、家計簿と外出を別日に分け、本人が大切にする活動を残します。
文例を使うときのポイント
- 本人固有の疲労サインを確認する
- 活動と回復時間を記録する
- 翌日への影響を見る
- 家事と外出を同日に重ねない
- 予定変更を本人が選べるようにする
まとめ
脳出血後の易疲労では、本人が感じる早期サイン、回復時間、翌日への影響を具体的に評価します。
活動日を分け、夫が予定調整を支えることで、家計簿の役割と友人との交流を無理なく続けられます。
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