脳梗塞・脳出血後遺症のケアプランでは、診断名だけで支援内容を決めず、片麻痺、高次脳機能障害、失語症、嚥下障害、疲れやすさなどが実際の暮らしにどう影響しているかを確認することが大切です。
このページでは、第1表・第2表の記入例を、移動・身辺動作、高次脳機能・コミュニケーション、家事・社会参加、健康管理・家族支援の4分野に分けて紹介します。本人が保っている力、工夫している方法、続けたい役割を起点に、該当する事例を選んでください。
作成時の注意:麻痺や嚥下、再発予防、装具、移動方法などは一人ひとり状態が異なります。主治医、看護職、リハビリ専門職等の評価・指示を確認し、本人・家族の意向と実際の生活環境に合わせて調整してください。
高次脳機能障害がある場合のケアプラン
脳梗塞・脳出血後に高次脳機能障害がある場合は、注意障害、失語、遂行機能障害、記憶障害が日常生活のどの場面に影響しているかを具体的に確認します。できないことだけでなく、本人が理解しやすい伝え方、手順表や目印を使えば行えること、慣れた環境で保たれている役割も計画へ反映します。支援者の説明方法や声かけをそろえ、疲労や刺激の多さにも配慮します。また、予定管理や外出準備を家族だけが担っていないかを確認し、家族負担を調整します。本人の意思を確認できる方法と生活環境を多職種で共有し、残っている力を生活の中で発揮できる支援につなげることが大切です。
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| 主な困りごと・希望 | 確認したい視点 | 該当する事例 |
|---|---|---|
| 歩く、移る、着替える、排泄・入浴 | 麻痺側の状態、支持物、動作手順、介助量、疲労 | 移動・身辺動作 |
| 言葉が出にくい、手順が分からない、左側に気づきにくい | 理解しやすい伝え方、環境調整、本人の意思確認 | 高次脳機能・コミュニケーション・食事 |
| 家事や外出、仕事、趣味を再開したい | 以前の役割、片手動作、休憩方法、地域資源 | 家事・外出・社会参加 |
| 再発が不安、一人暮らし、家族の負担が大きい | 体調確認、服薬、緊急連絡、支援分担 | 健康管理・独居・家族支援 |
移動・移乗・更衣・排泄・入浴
片麻痺や装具、車椅子を踏まえ、本人が安全に続けたい基本動作を中心にした事例です。
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・右片麻痺・屋内歩行】|自宅で安全に移動する場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・左片麻痺・更衣】|片手で朝の着替えを続ける場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・片麻痺・排泄動作】|トイレでできる動作を続ける第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・片麻痺・入浴】|できる洗身を続ける第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・左片麻痺・屋外歩行】|近所の店へ買い物に行く第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・車椅子自走】|自宅内で自分の行きたい場所へ移動する第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・ベッド移乗】|自分の力を使って起き上がる第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・下肢装具・靴の着脱】|自分で外出準備をする第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・麻痺側肩痛・更衣】|痛みに配慮して着替える第1表・第2表の記入例
高次脳機能・コミュニケーション・食事
失語症、注意障害、半側空間無視、嚥下障害など、症状に応じた意思確認と環境調整を扱います。
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・失語症・意思伝達】|本人の希望を確認する第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳出血後遺症・半側空間無視・食事】|左側へ気づきにくい場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・嚥下障害】|安全に食事を楽しむ場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・注意障害・調理】|一品料理を安全に続ける場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・高次脳機能障害・外出準備】|手順を確認して通所する第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・構音障害・電話】|伝わる方法で家族と話す第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・感覚障害】|熱さに気づきにくい場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・同名半盲・読書】|文字を追いにくい場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・失行・歯磨き】|手順が分かりにくい場合の第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・記憶障害・予定管理】|通所日を自分で確認する第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・感情失禁・対人交流】|涙が出やすい場合の第1表・第2表の記入例
家事・外出・社会参加
調理や洗濯、掃除、公共交通、復職、園芸など、家庭や地域での役割を続けるための事例です。
- ケアプラン文例【脳出血後遺症・易疲労】|休憩しながら家事と外出を続ける第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・右片麻痺・片手調理】|朝食作りを続ける第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・片麻痺・洗濯】|片手で衣類をたたむ第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・片麻痺・掃除】|片手で家事の役割を続ける第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・公共交通・バス利用】|一人で通院する準備を進める第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・復職・事務作業】|短時間勤務を目指す第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・片麻痺・園芸活動】|庭の花を育てる第1表・第2表の記入例
健康管理・独居・家族支援
再発への不安、服薬、一人暮らし、退院直後の家族負担を整理し、在宅生活の継続につなげる事例です。
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・独居・緊急連絡】|一人暮らしを安全に続ける第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・再発不安・服薬管理】|本人が体調を確認して暮らす第1表・第2表の記入例
- ケアプラン文例【脳梗塞後遺症・退院直後・家族介護負担】|夫婦で在宅生活を整える第1表・第2表の記入例
脳梗塞・脳出血後遺症のケアプランを作る視点
本人ができている方法を具体的に確認する
同じ片麻痺でも、手すりの使い方、立ち上がる方向、装具の有無、疲れやすい時間帯は異なります。「できない動作」だけでなく、本人がすでに行っている工夫や、見守りがあればできる範囲を具体的に確認します。
意思を確認できる方法を支援者間で共有する
失語症や構音障害があっても、本人の判断力や希望まで失われたとは限りません。短い言葉、選択肢、写真、文字、表情など、本人が答えやすい方法を見つけ、家族・サービス事業所・医療職で共有します。
生活上の目標と医療・リハビリの留意点をつなぐ
歩行練習や服薬確認を目的化せず、「近所の店へ行きたい」「朝食を作りたい」「家族と電話で話したい」といった生活上の目標へつなげます。そのうえで、再発予防、嚥下、麻痺側の痛み、転倒などの留意点を医療・リハビリ専門職と確認します。
家族の介助量と休息も計画に含める
退院直後は、家族が安全を優先して先回りし、本人の力を使う機会が減ることがあります。本人が行う部分、家族が支える部分、サービスが担う部分を整理し、家族の負担や不安を定期的に確認します。
まとめ
脳梗塞・脳出血後遺症のケアプランは、症状名だけでなく、その人の生活歴、現在使えている力、本人が再び担いたい役割から組み立てます。30事例の中から近い生活課題を選び、本人・家族・医療職・介護サービスで確認した内容に合わせて、第1表と第2表を調整してください。


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