関節リウマチによる手指の痛みや変形があると、ボタンやファスナーの操作が難しくなり、更衣を家族へ任せる場面が増えます。
本記事では、本人が使いやすい衣類と方法を選び、自分でできる更衣動作を続けるケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 朝は指の痛みとこわばりが強く、ボタン操作に時間がかかる。
- 面ファスナーや大きな持ち手があれば衣類を自分で着脱できる。
- 夫は時間がかかることを心配し、着替えをすべて手伝っている。
疼痛や関節の状態、装具の使用方法は主治医・リハビリ職等の評価と指示を確認する。
利用者像の例
- 76歳女性。関節リウマチで、夫と二人暮らし。
- 朝は指の痛みとこわばりが強く、ボタン操作に時間がかかる。
- 面ファスナーや大きな持ち手があれば衣類を自分で着脱できる。
- 夫は時間がかかることを心配し、着替えをすべて手伝っている。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
時間がかかっても、自分で選んだ服を自分で着たい。
家族の意向
おすすめ文例
手を痛めない方法を知り、難しい部分だけ手伝いたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
面ファスナーや大きな持ち手があれば衣類を自分で着脱できる。
朝は指の痛みとこわばりが強く、ボタン操作に時間がかかる。 夫は時間がかかることを心配し、着替えをすべて手伝っている。
衣類、着替える時間帯、自助具、動作手順を本人の痛みと使える動きに合わせて整える
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人の「時間がかかっても、自分で選んだ服を自分で着たい。」という希望と現在行えている動作を尊重し、衣類、着替える時間帯、自助具、動作手順を本人の痛みと使える動きに合わせて整える。家族は急がせず、ボタン等の難しい部分のみを補う。手指の痛み、腫れ、動かしやすさの変化を医療・介護職で共有し、体調や生活状況に合わせて支援方法を調整する。
別の表現|短めにまとめたい場合
使いやすい衣類と自助具を取り入れ、本人ができる更衣動作を続けられるよう支援する。家族は急がせず、ボタン等の難しい部分のみを補う。手指の痛み、腫れ、動かしやすさの変化を関係職種で共有する。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 手の痛みに配慮して自分で着替えたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
手の痛みに配慮して自分で着替えたい。
長期目標
使いやすい方法で更衣を続けられる。
短期目標
大きな持ち手や面ファスナーを使って上衣を着脱できる。
サービス内容
リハビリ職等が衣類、自助具、手順を本人と確認する。
課題② 朝のこわばりが和らいでから着替えたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
朝のこわばりが和らいでから着替えたい。
長期目標
体調に合う時間帯で身支度できる。
短期目標
手が動きやすい時間を選び、余裕を持って着替えられる。
サービス内容
家族と介護職が本人のペースを尊重して見守る。
課題③ 手の状態が変わった時に相談したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
手の状態が変わった時に相談したい。
長期目標
痛みや腫れの変化を伝え必要な支援を受けられる。
短期目標
いつもより強い痛みを家族・支援者へ伝えられる。
サービス内容
医療・介護職が関節状態を共有し、必要時は主治医へ相談する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 手の痛みに配慮して自分で着替えたい。 | 使いやすい方法で更衣を続けられる。 | 大きな持ち手や面ファスナーを使って上衣を着脱できる。 | リハビリ職等が衣類、自助具、手順を本人と確認する。 |
| 朝のこわばりが和らいでから着替えたい。 | 体調に合う時間帯で身支度できる。 | 手が動きやすい時間を選び、余裕を持って着替えられる。 | 家族と介護職が本人のペースを尊重して見守る。 |
| 手の状態が変わった時に相談したい。 | 痛みや腫れの変化を伝え必要な支援を受けられる。 | いつもより強い痛みを家族・支援者へ伝えられる。 | 医療・介護職が関節状態を共有し、必要時は主治医へ相談する。 |
関節リウマチと更衣のケアプラン作成ポイント
本人の希望を確認する
病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認する。
できる動作を活かす
実際に使えている方法や能力を計画へ反映する。
変化時の相談を整える
家族・サービス・医療職で観察項目と連絡方法を共有する。
文例を使うときのポイント
- 疼痛や関節の状態、装具の使用方法は主治医・リハビリ職等の評価と指示を確認する。
- 家族の不安と負担にも配慮する。
- 本人の体調と満足感を継続して確認する。
まとめ
手指に痛みがある人の更衣支援では、衣類と道具を工夫し、本人の速度でできる動作を残すことが大切です。
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