ケアプラン文例【パーキンソン病・洗濯動作】|洗濯物を干す・取り込む動作が難しい場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、症状そのものだけでなく、これまでの生活習慣や役割、本人が行っている工夫を確認することが重要です。

ここでは、腕を上げる動作とベランダへの移動に負担があるが、洗濯物を畳み、家事の役割を続けたい利用者を例に、第1表・第2表のケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 洗濯機の操作と衣類の仕分けができる
  • 肩の高さより上へ腕を上げる動作に時間がかかる
  • 洗濯かごを持ってベランダへ移動することが難しい
  • 室内の低い物干しでは椅子に座って小物を干せる
  • 乾いた衣類を種類ごとに分けて畳める
  • 本人は全部任せるのではなく畳む役割を続けたい
  • 長女は安全な工程を分担したいと考えている

担当ケースに近い部分を選び、本人の状態、生活歴、できている方法、家族状況、利用中のサービスに合わせて調整してください。

※急な状態変化や生活上の支障が大きくなった場合には、本人の意向を確認したうえで主治医等へ相談し、必要な支援につなげてください。

利用者像の例

  • 78歳・女性・要介護2
  • 長女家族と同居
  • 家族の洗濯を長年担当してきた
  • 洗濯機の操作と衣類の仕分けができる
  • 肩の高さより上へ腕を上げる動作に時間がかかる
  • 洗濯かごを持ってベランダへ移動することが難しい
  • 室内の低い物干しでは椅子に座って小物を干せる
  • 乾いた衣類を種類ごとに分けて畳める
  • 本人は全部任せるのではなく畳む役割を続けたい
  • 長女は安全な工程を分担したいと考えている

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

外へ運ぶのは難しくなったが、仕分けや畳むことはできるので、家族の洗濯を手伝い続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

洗濯かごの運搬や高い所に干す作業は私が行い、母には座ってできる工程をお願いしたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は家族の洗濯を長年担い、現在も家事を通じて家族の役に立つことを希望している。

洗濯機の操作、衣類の仕分け、畳む動作は可能で、室内の低い物干しであれば座位で小物を干すことができる。

一方、洗濯かごを持ったベランダへの移動と肩より高い位置へ干す動作には負担がある。

洗濯を一つの動作として捉えず工程ごとの能力を確認し、本人ができる仕分け・小物干し・畳みを役割として継続できる支援が必要である。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人ができる洗濯機操作、仕分け、座位での小物干し、衣類を畳む工程を継続する。

運搬と高所への物干しは家族が担い、本人が無理をしなくても家事に参加できる役割分担を整える。

疲労と動作の変化を本人と確認し、作業量と休憩を調整する。

第2表の文例

本人のできていることと生活上の目的を明確にし、必要な支援だけを組み合わせます。

課題① できる洗濯の工程を続け、家族の役に立ちたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

できる洗濯の工程を続け、家族の役に立ちたい。

長期目標

本人の能力に合った洗濯の役割を継続できる。

短期目標

衣類を種類ごとに仕分け、洗濯機を操作できる。

サービス内容

衣類と洗剤を取りやすい位置に準備し、本人が行う工程を家族と共有する。

課題② 座って安全に洗濯物を干したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

座って安全に洗濯物を干したい。

長期目標

姿勢と高さを調整し、小物干しを安全に行える。

短期目標

椅子に座り、肩より低い位置へ小物を干せる。

サービス内容

安定した椅子と低い室内物干しを準備し、床に物を置かず動線を確保する。

課題③ 疲れをためず、洗濯物を畳む役割を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

疲れをためず、洗濯物を畳む役割を続けたい。

長期目標

休憩を取りながら衣類を畳み、家事参加を継続できる。

短期目標

一回の量を調整し、疲れたときに長女へ伝えられる。

サービス内容

座位で作業できる机を整え、本人と量・休憩の目安を決め、終了を急かさない。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
できる洗濯の工程を続け、家族の役に立ちたい。本人の能力に合った洗濯の役割を継続できる。衣類を種類ごとに仕分け、洗濯機を操作できる。衣類と洗剤を取りやすい位置に準備し、本人が行う工程を家族と共有する。
座って安全に洗濯物を干したい。姿勢と高さを調整し、小物干しを安全に行える。椅子に座り、肩より低い位置へ小物を干せる。安定した椅子と低い室内物干しを準備し、床に物を置かず動線を確保する。
疲れをためず、洗濯物を畳む役割を続けたい。休憩を取りながら衣類を畳み、家事参加を継続できる。一回の量を調整し、疲れたときに長女へ伝えられる。座位で作業できる机を整え、本人と量・休憩の目安を決め、終了を急かさない。

パーキンソン病・洗濯動作のケアプランで意識したいポイント

洗濯を工程に分けて残存能力を評価する

本人の実際の生活場面を確認し、できている方法と希望を計画に具体的に反映します。

運搬や高所作業だけを家族と分担する

本人の実際の生活場面を確認し、できている方法と希望を計画に具体的に反映します。

家事参加を本人の役割と自己効力感の視点で捉える

本人の実際の生活場面を確認し、できている方法と希望を計画に具体的に反映します。

安全な高さと座位環境を具体的に計画へ反映する

本人の実際の生活場面を確認し、できている方法と希望を計画に具体的に反映します。

文例を使うときのポイント

  • 洗濯を工程に分けて残存能力を評価する
  • 運搬や高所作業だけを家族と分担する
  • 家事参加を本人の役割と自己効力感の視点で捉える
  • 安全な高さと座位環境を具体的に計画へ反映する

まとめ

パーキンソン病のケアプランでは、困難だけでなく、本人が理解していること、行えている動作、生活の中で工夫している方法を具体的に評価することが重要です。

本人の意思を最初に確認し、生活歴と本人らしい役割を活かしながら、必要な部分だけを支援する計画につなげます。

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