関節リウマチでは痛みだけでなく疲労が強く、本人が以前と同じ活動量を続けて翌日に動けなくなることがあります。
本記事では、本人が疲労の程度を確かめ、活動と休憩を調整しながら生活するケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 体調のよい日に家事をまとめて行い、翌日に強い疲労が残る。
- 本人は作業を小分けにすれば家事と身の回り動作を行える。
- 別居の娘は活動を減らすよう勧めるが、具体的な分担は決まっていない。
疲労の原因と活動量は病状や貧血等にも関係するため、主治医・リハビリ職等の評価を確認する。
利用者像の例
- 74歳女性。関節リウマチで、一人暮らし。
- 体調のよい日に家事をまとめて行い、翌日に強い疲労が残る。
- 本人は作業を小分けにすれば家事と身の回り動作を行える。
- 別居の娘は活動を減らすよう勧めるが、具体的な分担は決まっていない。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
何もしない生活にはせず、休みながら自分のことを続けたい。
家族の意向
おすすめ文例
無理を防ぎつつ、一人暮らしを続けられる活動量を整えたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
本人は作業を小分けにすれば家事と身の回り動作を行える。
体調のよい日に家事をまとめて行い、翌日に強い疲労が残る。 別居の娘は活動を減らすよう勧めるが、具体的な分担は決まっていない。
家事を日ごと・工程ごとに分け、休憩の目安と支援を頼む場面を具体化する
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人の「何もしない生活にはせず、休みながら自分のことを続けたい。」という希望と現在行えている動作を尊重し、家事を日ごと・工程ごとに分け、休憩の目安と支援を頼む場面を具体化する。家族は活動を一律に止めず、負担の大きい家事と買い物を計画的に補う。疲労、痛み、回復時間、翌日の活動への影響を医療・介護職で共有し、体調や生活状況に合わせて支援方法を調整する。
別の表現|短めにまとめたい場合
家事を小分けにし、疲れる前に休憩して本人が生活動作を続けられるよう支援する。家族は活動を一律に止めず、負担の大きい家事と買い物を計画的に補う。疲労、痛み、回復時間、翌日の活動への影響を関係職種で共有する。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 休憩しながら自分の生活を続けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
休憩しながら自分の生活を続けたい。
長期目標
活動と休息を調整しながら一人暮らしを継続できる。
短期目標
家事を一つずつ行い、疲れる前に休める。
サービス内容
リハビリ職等が活動量と休憩方法を本人と確認する。
課題② 負担の大きい家事は支援を頼みたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
負担の大きい家事は支援を頼みたい。
長期目標
必要な支援を利用して無理を防げる。
短期目標
掃除や買い物など頼みたい作業を伝えられる。
サービス内容
訪問介護等が本人の役割を残し、負担の大きい作業を支援する。
課題③ 疲れ方の変化を相談したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
疲れ方の変化を相談したい。
長期目標
体調変化を共有し適切な医療相談につなげられる。
短期目標
回復時間と翌日の状態を記録できる。
サービス内容
関係職種が疲労と活動状況を共有し、必要時は主治医へ相談する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 休憩しながら自分の生活を続けたい。 | 活動と休息を調整しながら一人暮らしを継続できる。 | 家事を一つずつ行い、疲れる前に休める。 | リハビリ職等が活動量と休憩方法を本人と確認する。 |
| 負担の大きい家事は支援を頼みたい。 | 必要な支援を利用して無理を防げる。 | 掃除や買い物など頼みたい作業を伝えられる。 | 訪問介護等が本人の役割を残し、負担の大きい作業を支援する。 |
| 疲れ方の変化を相談したい。 | 体調変化を共有し適切な医療相談につなげられる。 | 回復時間と翌日の状態を記録できる。 | 関係職種が疲労と活動状況を共有し、必要時は主治医へ相談する。 |
関節リウマチの疲労に関するケアプラン作成ポイント
本人の希望を確認する
病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認する。
できる動作を活かす
実際に使えている方法や能力を計画へ反映する。
変化時の相談を整える
家族・サービス・医療職で観察項目と連絡方法を共有する。
文例を使うときのポイント
- 疲労の原因と活動量は病状や貧血等にも関係するため、主治医・リハビリ職等の評価を確認する。
- 家族の不安と負担にも配慮する。
- 本人の体調と満足感を継続して確認する。
まとめ
関節リウマチの疲労支援では、活動をすべて止めず、家事を分けて休憩と外部支援を組み合わせることが大切です。
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