ケアプラン文例【COPD・疲れやすさ・家事】|休憩しながら役割を続ける第1表・第2表の記入例

COPDのある人では、掃除や洗濯などの家事を続けると息切れと疲労が強まり、家族がすべて代行して本人の役割が失われることがあります。

本記事では、本人が得意な家事を選び、動作を分けて休憩しながら家庭での役割を続けるケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 洗濯物をたたむと息切れするが、休めば再開できる。
  • 家族は体調を心配して家事をすべて代わっている。
  • 本人は家庭内で役に立ちたい気持ちがある。

活動量や運動方法は呼吸状態により異なるため、主治医・リハビリ職等の評価と指示を確認する。

利用者像の例

  • 75歳女性。COPDで夫と二人暮らし。
  • 椅子に座れば洗濯物をたためるが、立位での物干しは息切れが強い。
  • 家事をしていた生活歴が長く、何もしないことに不満がある。
  • 夫は増悪を心配し、本人に休むよう繰り返している。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

無理はしないが、洗濯物をたたむくらいは自分の役割として続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

苦しくならない家事の範囲を一緒に決め、安心して任せたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は座位で洗濯物を扱う力があり、休憩後に作業を再開できる。

家族の心配から家事をすべて失い、意欲と日中活動が低下しやすい。

家事を分担し、姿勢、作業量、休憩、体調確認の方法を具体化する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が家庭の中で役割を続けたい意向と座位で洗濯物をたためる能力を活かし、立位や運搬など呼吸への負担が大きい工程は夫が担い、本人は椅子と作業台を使って少量ずつ行い息切れが強くなる前に休憩できるよう支援するとともに、家族は一律に家事を止めず本人と決めた範囲を任せ、作業後の疲労、回復時間、呼吸状態を関係職種で確認しながら安全な役割と活動量を維持する。

別の表現|短めにまとめたい場合

家事を工程ごとに分け、本人は座ってできる作業を休憩しながら続ける。家族は負担の大きい部分を担い、作業後の息切れと疲労を共有する。

第2表の文例

家事の可否ではなく、どの工程なら本人が安全に続けられるかを計画します。

課題① 休憩しながら洗濯物をたたみたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

休憩しながら洗濯物をたたみたい。

長期目標

無理のない範囲で家庭内の役割を続けられる。

短期目標

椅子に座り、少量ずつ洗濯物をたためる。

サービス内容

リハビリ職等が姿勢、作業量、休憩の取り方を本人と確認する。

課題② 家族と家事を分担して負担を減らしたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

家族と家事を分担して負担を減らしたい。

長期目標

本人と家族が納得できる役割分担で生活できる。

短期目標

負担の大きい工程を家族へ頼める。

サービス内容

ケアマネジャー等が本人の希望と家族の不安を確認し、役割分担を調整する。

課題③ 家事後の体調を確認して無理を防ぎたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

家事後の体調を確認して無理を防ぎたい。

長期目標

疲労の変化に合わせて活動量を調整できる。

短期目標

作業後の息切れと回復時間を伝えられる。

サービス内容

関係職種が活動量と体調を共有し、必要時は医療職へ相談する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
休憩しながら洗濯物をたたみたい。無理のない範囲で家庭内の役割を続けられる。椅子に座り、少量ずつ洗濯物をたためる。リハビリ職等が姿勢、作業量、休憩の取り方を本人と確認する。
家族と家事を分担して負担を減らしたい。本人と家族が納得できる役割分担で生活できる。負担の大きい工程を家族へ頼める。ケアマネジャー等が本人の希望と家族の不安を確認し、役割分担を調整する。
家事後の体調を確認して無理を防ぎたい。疲労の変化に合わせて活動量を調整できる。作業後の息切れと回復時間を伝えられる。関係職種が活動量と体調を共有し、必要時は医療職へ相談する。

COPDと家事のケアプラン作成ポイント

工程を分ける

家事全体ではなく、運搬、立位、座位作業などに分けて評価する。

役割の意味を確認する

本人が続けたい理由や生活歴を計画に反映する。

作業後まで見る

実施中だけでなく回復時間と翌日の疲労も確認する。

文例を使うときのポイント

  • 家族の不安を否定せず具体的な分担を決める。
  • 息切れが強い日は休止できる計画にする。
  • 活動量は医療・リハビリ職と共有する。

まとめ

COPDの家事支援では、作業を分けて本人が安全にできる工程を残し、家庭内の役割と活動意欲を守ることが大切です。

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