ケアプラン文例【訪問介護・外出介助・散歩】|地域とのつながりを支える第1表・第2表

訪問介護による外出支援は、歩く訓練だけでなく、本人が地域で続けたい買い物・散歩・交流等の目的を明確にして位置づけます。提供範囲や算定は保険者・事業所へ確認します。

本記事では、歩行器で短距離を歩けるものの、転倒への不安から外出が途絶えた独居の方を想定します。公園で花を見る希望を、見守り・休憩・帰宅後の評価につなぐ第1表・第2表の文例を示します。

この記事が参考になるケース

  • 80代女性。一人暮らし。歩行器で短距離を歩けるが、転倒への不安から半年間外へ出ていない。近所の公園で季節の花を見ることを希望している。
  • 本人は「介護員と安全に歩き、近所の公園で季節を感じたい。」と希望している。
  • 家族は「無理のない距離で外出し、閉じこもりを防いでほしい。」と考えている。

サービスの利用可否・提供範囲・医療的支援は、保険者、事業所、主治医等へ確認します。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

介護員と安全に歩き、近所の公園で季節を感じたい。

家族の意向

おすすめ文例

無理のない距離で外出し、閉じこもりを防いでほしい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

80代女性。一人暮らし。歩行器で短距離を歩けるが、転倒への不安から半年間外へ出ていない。近所の公園で季節の花を見ることを希望している。

本人には「介護員と安全に歩き、近所の公園で季節を感じたい。」という希望があり、現在行えていることと生活上の役割を生かす必要がある。

訪問介護員が体調、靴、歩行器、天候、道路を確認し、本人の速度で同行する。計画と制度上の範囲で外出を支援する。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が公園で季節の花を見たい希望を実現できるよう、訪問介護員が体調・歩行器・道路環境・休憩場所を確認し、制度上の提供範囲で本人のペースに合わせて同行して地域とのつながりを支援します。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人が花を見たい場所と無理のない経路を一緒に選び、必要な見守りと休憩を確保します。帰宅後や翌日の疲れも確認し、本人がまた出かけたいと思える距離と時間へ調整します。

第2表の文例

サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。

課題① 安全に歩き、近所の公園で季節を感じたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

安全に歩き、近所の公園で季節を感じたい。

長期目標

必要な同行支援を受け、希望する地域での外出を継続できる。

短期目標

歩行器で決めた休憩場所まで歩き、疲労前に休める。

サービス内容

訪問介護員が体調、靴、歩行器、天候、道路を確認し、本人の速度で同行する。計画と制度上の範囲で外出を支援する。

課題② 転倒や体調不良への不安を減らしたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

転倒や体調不良への不安を減らしたい。

長期目標

外出時の危険へ対応でき、本人と家族が安心して外出を選べる。

短期目標

痛み、息切れ、疲労を介護員へ伝え、帰宅や休憩を選べる。

サービス内容

段差、交通、暑寒、休憩場所、連絡手段を確認し、異変時の対応を共有する。無理な継続を促さない。

課題③ 外出後も疲労を残さず生活したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

外出後も疲労を残さず生活したい。

長期目標

活動と休息のバランスを保ち、閉じこもらず生活できる。

短期目標

帰宅後と翌日の疲労を伝え、距離や時間を調整できる。

サービス内容

外出時間、距離、休憩、帰宅後の状態を記録し、本人・家族・ケアマネジャーと支援内容を見直す。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
安全に歩き、近所の公園で季節を感じたい。必要な同行支援を受け、希望する地域での外出を継続できる。歩行器で決めた休憩場所まで歩き、疲労前に休める。訪問介護員が体調、靴、歩行器、天候、道路を確認し、本人の速度で同行する。計画と制度上の範囲で外出を支援する。
転倒や体調不良への不安を減らしたい。外出時の危険へ対応でき、本人と家族が安心して外出を選べる。痛み、息切れ、疲労を介護員へ伝え、帰宅や休憩を選べる。段差、交通、暑寒、休憩場所、連絡手段を確認し、異変時の対応を共有する。無理な継続を促さない。
外出後も疲労を残さず生活したい。活動と休息のバランスを保ち、閉じこもらず生活できる。帰宅後と翌日の疲労を伝え、距離や時間を調整できる。外出時間、距離、休憩、帰宅後の状態を記録し、本人・家族・ケアマネジャーと支援内容を見直す。

訪問介護のケアプラン作成ポイント

本人の生活目標から位置づける

サービス利用自体を目標にせず、本人が続けたい暮らし、役割、参加を確認します。

本人ができることを生かす

短距離を歩けることと、公園まで往復できることを分けて評価します。本人が歩ける区間はペースを尊重し、段差や交通のある場面で必要な見守り・介助を具体化します。到達距離だけでなく、不安の程度、楽しめたこと、帰宅後の家事への影響を確認します。

外出の楽しみと帰宅後の生活を評価する

外出目的、歩行距離、休憩、転倒・ヒヤリハット、痛み・息切れ、帰宅後の疲労、本人の楽しみを確認します。

文例を使うときのポイント

  • 散歩の同行が一律に介護保険の対象になるわけではありません。自立支援上の必要性、目標、常時介助できる見守りの内容を整理し、保険者に個別の取扱いを確認します。希望する外出全体について、給付対象となる支援と、それ以外の支援を分けて調整します。
  • 本人と家族の意向を分けて確認します。
  • 体調・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。

まとめ

公園で花を見る楽しみを目標に、往復の見守りと休憩を調整します。帰宅後・翌日の疲労も踏まえ、無理のない距離と時間を確認します。

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