ケアプラン文例【訪問介護・認知症・買い物同行】|選ぶ力と金銭管理を支える第1表・第2表

認知症の方への買い物同行では、間違いを防ぐことだけでなく、本人が商品を見て選ぶ楽しみ、馴染みの店員との関係、金銭を扱う力を生かします。安全と自己決定を両立します。

本記事では、同じ商品を複数買うことがあっても、馴染みの商店で選び、支払うことを楽しみにしている認知症の方を想定します。買い物代行に置き換えず、商品選択・会計・道順を必要な場面だけ支える第1表・第2表の文例です。

この記事が参考になるケース

  • 80代男性。軽度認知症があり同じ商品を複数買うことがあるが、馴染みの商店で品物を選び支払うことを楽しみにしている。
  • 本人は「自分で店へ行き、食べたい物を選んで支払いたい。」と希望している。
  • 家族は「買いすぎや道迷いを防ぎながら、本人の楽しみを続けてほしい。」と考えている。

サービスの利用可否・提供範囲・医療的支援は、保険者、事業所、主治医等へ確認します。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

自分で店へ行き、食べたい物を選んで支払いたい。

家族の意向

おすすめ文例

買いすぎや道迷いを防ぎながら、本人の楽しみを続けてほしい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

80代男性。軽度認知症があり同じ商品を複数買うことがあるが、馴染みの商店で品物を選び支払うことを楽しみにしている。

本人には「自分で店へ行き、食べたい物を選んで支払いたい。」という希望があり、現在行えていることと生活上の役割を生かす必要がある。

訪問介護員が本人と在庫・メモ・予算を確認し、馴染みの店へ同行する。選択を急がせず、同じ物の重複時は確認して本人が決める。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が馴染みの店で商品を選び支払える力と楽しみを尊重し、訪問介護員が買い物メモ・予算・道順を一緒に確認して必要な場面だけ助言し、認知症があっても地域での買い物と自己決定を続けられるよう支援します。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人が商品を選び支払う役割を残し、購入前の在庫確認と会計後の照合を一緒に行います。道順や交通で困る場面を見守り、買い物の楽しみと安全を支えます。

第2表の文例

サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。

課題① 馴染みの店で自分が食べたい物を選びたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

馴染みの店で自分が食べたい物を選びたい。

長期目標

必要な同行を受け、地域での買い物と交流を継続できる。

短期目標

在庫を確認して作ったメモを使い、必要な商品を予算内で選べる。

サービス内容

訪問介護員が本人と在庫・メモ・予算を確認し、馴染みの店へ同行する。選択を急がせず、同じ物の重複時は確認して本人が決める。

課題② 自分で支払い、金銭を確認したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

自分で支払い、金銭を確認したい。

長期目標

本人の金銭管理能力を生かし、買い物への自信を保てる。

短期目標

財布から支払い、レシートと釣銭を介護員と確認できる。

サービス内容

本人が支払うのを見守り、必要時のみ金額を分かりやすく示す。購入後にレシート・釣銭を一緒に確認する。

課題③ 道迷いや交通事故を防ぎたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

道迷いや交通事故を防ぎたい。

長期目標

安全な経路と見守りで、安心して外出できる。

短期目標

決めた道を介護員と歩き、立ち止まる場所を確認できる。

サービス内容

本人の歩行、道順、交通、疲労を確認し、本人のペースで同行する。迷い・体調変化時の連絡方法を共有する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
馴染みの店で自分が食べたい物を選びたい。必要な同行を受け、地域での買い物と交流を継続できる。在庫を確認して作ったメモを使い、必要な商品を予算内で選べる。訪問介護員が本人と在庫・メモ・予算を確認し、馴染みの店へ同行する。選択を急がせず、同じ物の重複時は確認して本人が決める。
自分で支払い、金銭を確認したい。本人の金銭管理能力を生かし、買い物への自信を保てる。財布から支払い、レシートと釣銭を介護員と確認できる。本人が支払うのを見守り、必要時のみ金額を分かりやすく示す。購入後にレシート・釣銭を一緒に確認する。
道迷いや交通事故を防ぎたい。安全な経路と見守りで、安心して外出できる。決めた道を介護員と歩き、立ち止まる場所を確認できる。本人の歩行、道順、交通、疲労を確認し、本人のペースで同行する。迷い・体調変化時の連絡方法を共有する。

訪問介護のケアプラン作成ポイント

本人の生活目標から位置づける

サービス利用自体を目標にせず、本人が続けたい暮らし、役割、参加を確認します。

本人ができることを生かす

商品選択、数量の確認、支払い、釣銭の照合を別々に評価します。同じ商品を選んだ時も直ちに取り上げず、在庫や使う予定を本人と確かめます。メモや声かけで確認できた場面と、介助が必要だった場面を記録し、次回の助言量を調整します。

選択と会計をどこまで本人が行えたか評価する

商品選択、重複購入、予算・支払い、道順、交通、疲労、本人の楽しみ、介護員の助言量を確認します。

文例を使うときのポイント

  • 認知症を理由に選択や金銭管理を奪わず、本人が判断できる範囲を具体的に評価し、必要最小限の支援を行います。
  • 本人と家族の意向を分けて確認します。
  • 体調・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。

まとめ

商品を選び支払う役割と馴染みの店での楽しみを残します。在庫・予算・道順を一緒に確認し、本人が困る場面だけを支えます。

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