ケアプラン文例【糖尿病・インスリン自己注射】|本人の手順を活かす第1表・第2表の記入例

インスリン自己注射を続ける高齢者では、視力や手指動作、記憶力の変化により手順確認が必要になることがあります。

本記事では、医療職の評価に基づき、本人が行える注射手順と見守り範囲を明確にするケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 注射手技は身についているが、単位確認に時間がかかる。
  • 拡大鏡と手順表を使えば落ち着いて実施できる。
  • 娘は失敗を心配し、全面的な代行を希望している。

インスリンの投与量や手技の可否は必ず主治医・看護師等が判断し、介護職だけで変更しない。

利用者像の例

  • 77歳女性。インスリン治療を継続している。
  • 注射手技は身についているが、単位確認に時間がかかる。
  • 拡大鏡と手順表を使えば落ち着いて実施できる。
  • 娘は失敗を心配し、全面的な代行を希望している。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

長く自分で注射してきたので、確認してもらいながら続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

安全な範囲と、代わった方がよい時期を医療職に教えてほしい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は注射の意味と基本手順を理解し、補助具があれば自己注射できる。

単位表示の見えにくさと焦りが誤操作のリスクとなり、家族の不安も強い。

看護師等が実際の手技を評価し、自己実施、見守り、代行の基準を本人・家族で共有する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が長年続けてきた自己注射の経験と意欲を尊重し、主治医・看護師の指示のもとで視力、手指動作、理解力、注射手順を定期的に確認して拡大鏡や手順表等を活用し、本人が行える工程は継続しながら家族や訪問看護が単位確認など必要な部分を見守り、手技の変化、低血糖が疑われる症状、注射部位の異常がみられた場合には医療職へ速やかに相談して支援範囲を見直す。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人の自己注射経験を活かし、医療職の評価に沿って補助具と見守りを取り入れ、手技や体調の変化に応じて支援範囲を調整する。

第2表の文例

自己注射の可否を一律に決めず、工程ごとの能力と安全性を評価します。

課題① 確認を受けながら自分で注射を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

確認を受けながら自分で注射を続けたい。

長期目標

医療職が確認した手順で安全に自己注射を継続できる。

短期目標

手順表を見ながら一つずつ操作できる。

サービス内容

訪問看護師等が注射手技、単位確認、保管方法を評価し助言する。

課題② 見えにくい数字を間違えず確認したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

見えにくい数字を間違えず確認したい。

長期目標

補助具を使い設定内容を確認できる。

短期目標

明るい場所で拡大鏡を使い、設定前後に家族へ示せる。

サービス内容

支援者は環境と補助具を整え、本人の操作を急かさず見守る。

課題③ 体調がいつもと違う時に相談したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

体調がいつもと違う時に相談したい。

長期目標

低血糖が疑われる症状等を伝え、適切な相談につながれる。

短期目標

ふらつき、冷汗、強い空腹感等を感じた時に家族へ伝えられる。

サービス内容

医療職が本人・家族へ個別の対応方法と連絡先を説明し、関係者で共有する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
確認を受けながら自分で注射を続けたい。医療職が確認した手順で安全に自己注射を継続できる。手順表を見ながら一つずつ操作できる。訪問看護師等が注射手技、単位確認、保管方法を評価し助言する。
見えにくい数字を間違えず確認したい。補助具を使い設定内容を確認できる。明るい場所で拡大鏡を使い、設定前後に家族へ示せる。支援者は環境と補助具を整え、本人の操作を急かさず見守る。
体調がいつもと違う時に相談したい。低血糖が疑われる症状等を伝え、適切な相談につながれる。ふらつき、冷汗、強い空腹感等を感じた時に家族へ伝えられる。医療職が本人・家族へ個別の対応方法と連絡先を説明し、関係者で共有する。

インスリン自己注射のケアプラン作成ポイント

実際の手技を見る

申告だけでなく一連の操作を医療職が確認する。

環境を整える

照明、眼鏡、拡大鏡、物品配置を調整する。

見直し時期を決める

能力変化を定期的に評価する。

文例を使うときのポイント

  • 投与量の判断は医療職の指示に従う。
  • 針や器具の安全な廃棄方法を確認する。
  • 家族だけに責任を集中させない。

まとめ

インスリン自己注射は、本人の経験を尊重しつつ、医療職による継続評価と適切な見守りが必要です。

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