ケアプラン文例【訪問看護・パーキンソン病・オンオフ】|服薬と動作をつなぐ第1表・第2表

パーキンソン病では、服薬時間と動きやすさ、食事、排泄、転倒の関係を生活の中で把握します。本人が動きやすい時間を生かして役割を続けられる計画にします。

本記事では、服薬時刻と動作の変化を捉え、動きやすい時間を生活に生かす訪問看護のケアプランを、第1表・第2表の文例で示します。

この記事が参考になるケース

  • 70代男性。パーキンソン病で妻と二人暮らし。服薬後は動きやすいが夕方に動作が遅くなり、トイレ移動への不安がある。
  • 本人は「動ける時間を生かし、身の回りのことを自分で続けたい。」と希望している。
  • 家族は「薬の効き方と転倒しやすい時間を把握し、安全に見守りたい。」と考えている。

医療的支援は主治医の指示に基づき、状態に応じて訪問看護事業所・関係職種と確認します。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

動ける時間を生かし、身の回りのことを自分で続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

薬の効き方と転倒しやすい時間を把握し、安全に見守りたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

70代男性。パーキンソン病で妻と二人暮らし。服薬後は動きやすいが夕方に動作が遅くなり、トイレ移動への不安がある。

本人には「動ける時間を生かし、身の回りのことを自分で続けたい。」という希望があり、服薬後に一人でできる更衣や移動と、夕方に支えが必要になる工程を分けて確認する必要がある。

訪問看護師が服薬時刻、オンオフ、振戦、筋固縮、歩行、生活動作を確認し、変化を主治医・薬剤師へ共有する。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が薬の効きやすい時間帯を生かして身の回りの動作を続けられるよう、訪問看護が服薬・オンオフ・嚥下・排泄・転倒を確認し、主治医・薬剤師・リハビリ職と生活時間に合う支援を調整します。

別の表現|短めにまとめたい場合

服薬と動作の時間を記録し、主治医・薬剤師と連携して、動きやすい時間の生活動作と動きにくい時の介助を整えます。

第2表の文例

サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。

課題① 動きやすい時間に自分のことを続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

動きやすい時間に自分のことを続けたい。

長期目標

症状の波に合わせて生活動作を維持できる。

短期目標

動きやすい時間と動きにくい時間を本人・家族が記録できる。

サービス内容

訪問看護師が服薬時刻、オンオフ、振戦、筋固縮、歩行、生活動作を確認し、変化を主治医・薬剤師へ共有する。

課題② 安全にトイレへ移動したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

安全にトイレへ移動したい。

長期目標

転倒を予防し、排泄の自立度を保てる。

短期目標

動きにくい時は急がず合図し、手すりや補助具を使える。

サービス内容

すくみ足、方向転換、起立、排泄動線を確認し、家族・リハビリ職・福祉用具事業所と介助方法と環境を調整する。

課題③ 食事と薬を無理なく続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

食事と薬を無理なく続けたい。

長期目標

栄養と治療を保ち、体調を安定させられる。

短期目標

飲み込みにくさや服薬後の変化を伝えられる。

サービス内容

嚥下、食事量、水分、便通、服薬状況を確認し、必要時は主治医・薬剤師・言語聴覚士等へ相談する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
動きやすい時間に自分のことを続けたい。症状の波に合わせて生活動作を維持できる。動きやすい時間と動きにくい時間を本人・家族が記録できる。訪問看護師が服薬時刻、オンオフ、振戦、筋固縮、歩行、生活動作を確認し、変化を主治医・薬剤師へ共有する。
安全にトイレへ移動したい。転倒を予防し、排泄の自立度を保てる。動きにくい時は急がず合図し、手すりや補助具を使える。すくみ足、方向転換、起立、排泄動線を確認し、家族・リハビリ職・福祉用具事業所と介助方法と環境を調整する。
食事と薬を無理なく続けたい。栄養と治療を保ち、体調を安定させられる。飲み込みにくさや服薬後の変化を伝えられる。嚥下、食事量、水分、便通、服薬状況を確認し、必要時は主治医・薬剤師・言語聴覚士等へ相談する。

訪問看護のケアプラン作成ポイント

本人の生活目標から位置づける

看護の実施自体を目標にせず、本人が自宅で続けたい暮らしや役割を確認します。

医療と生活をつなぐ

動きやすい時の更衣や整容は本人のペースで行い、妻は準備と見守りを担います。動きにくい時のトイレ移動は、起立・方向転換のどこで支えが必要かを実場面で確認し、介助方法をリハビリ職と共有します。できた時間帯の動作だけで終日の自立と判断しません。

変化と連絡方法を共有する

服薬時刻と動きにくくなった時刻、トイレでの介助量、転倒・ヒヤリハットを同じ記録に残します。同じ時間帯・動作で前回と比較し、本人が行えた工程と妻の介助回数も評価します。動作の変動や飲み込みの悪化は主治医・薬剤師へ共有し、薬は自己判断で変えません。

文例を使うときのポイント

  • 服薬時間や薬剤は自己判断で変更せず、生活記録を基に主治医・薬剤師へ具体的に相談します。
  • 本人と家族の意向を分けて確認します。
  • 病状・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。

まとめ

本人が薬の効きやすい時間帯を生かして身の回りの動作を続けられるよう、訪問看護が服薬・オンオフ・嚥下・排泄・転倒を確認し、主治医・薬剤師・リハビリ職と生活時間に合う支援を調整します。

関連するケアプラン文例

コメント

タイトルとURLをコピーしました