ケアプラン文例【パーキンソン病・起立時のめまい・ふらつき】|立ち上がり後の移動が不安な場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、立ち上がった直後にめまいやふらつきを感じ、移動への不安が強くなることがあります。

症状の有無だけでなく、起こりやすい時間帯、本人が安全を確かめる方法、助けを求める力を生活場面で評価することが重要です。

ここでは、朝の身支度後にふらつくことがあるものの、いったん座って状態を伝え、落ち着いてから妻と庭へ出たい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 朝食後の立ち上がり直後に目の前が暗く感じることが週に数回ある
  • 椅子に座り直すと数分で落ち着くことを本人が理解している
  • 手すりを持って立位を保ち、症状の有無を言葉で伝えられる
  • 調子のよい日は妻と庭まで歩ける
  • 本人は急がず自分で状態を確かめてから動きたい
  • 妻は本人の判断を待ち、必要時だけ付き添いたい

発生場面、持続時間、姿勢、食事や服薬との関係、本人が行っている安全確認を具体的に確認してください。

※突然の強いめまい、意識の変化、胸痛、息苦しさ、転倒などがある場合は、本人の意向を確認し、速やかに医療職へ相談してください。

利用者像の例

  • 76歳・男性・要介護2
  • 妻と二人暮らし
  • 植木職人として働き、現在も朝に盆栽の水やりをすることを日課としている
  • 朝食後の立ち上がり直後に目の前が暗く感じることが週に数回ある
  • 椅子に座り直すと数分で落ち着くことを本人が理解している
  • 手すりを持って立位を保ち、症状の有無を言葉で伝えられる
  • 調子のよい日は妻と庭まで歩ける
  • 本人は急がず自分で状態を確かめてから動きたい
  • 妻は本人の判断を待ち、必要時だけ付き添いたい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

立ったときにふらつくことはあるが、自分で分かるので、いったん座って落ち着いてから盆栽の水やりを続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

すぐに動かそうとせず、本人が状態を確かめてから庭へ行けるよう、必要なときだけそばで支えたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は妻と自宅で暮らし、長年携わってきた植木の仕事につながる盆栽の水やりを毎朝続けたいと希望している。

朝食後の立ち上がり直後に目の前が暗く感じることがあるが、本人は症状を言葉で伝え、椅子へ座り直して落ち着くまで待つことができる。

手すりを持って立位を保つ力があり、調子のよい日は妻と庭まで歩けている。

起こりやすい時間帯と前後の状況を記録し、本人が症状の有無を確かめてから移動を開始できる環境を整える必要がある。

症状の変化や転倒の有無を関係者で共有し、必要時に本人と相談して医療職へつなぐ必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が立ち上がり後の状態を自分で確かめて伝える力を活かし、急がず安全に移動を開始できるよう支援する。

朝の動線に安定した椅子と手すりを確保し、症状がある際は着座して落ち着くまで待つ共通の対応を行う。

発生時間、持続、活動との関係を継続して確認し、変化がある場合は本人の同意を得て医療職と共有する。

第2表の文例

めまいをなくすことだけを目標にせず、本人が状態を判断し、安全を確かめながら大切な日課を続けられる生活場面を目標にします。

課題① 立ち上がった後の状態を自分で確かめ、安全に移動を始めたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

立ち上がった後の状態を自分で確かめ、安全に移動を始めたい。

長期目標

症状に応じた行動を選び、転倒なく室内を移動できる。

短期目標

立ち上がり後に手すりを持って十秒程度状態を確認し、ふらつくときは座り直せる。

サービス内容

立ち上がる場所に安定した支持物と椅子を確保し、本人の確認を待ってから必要な介助を行う。

課題② 体調に合わせて、妻と盆栽の水やりを続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

体調に合わせて、妻と盆栽の水やりを続けたい。

長期目標

安全な時間帯と方法で庭の日課を継続できる。

短期目標

朝の状態を妻に伝え、落ち着いている日に付き添いのもと庭へ出られる。

サービス内容

本人と当日の状態を確認し、庭までの動線と休める椅子を整え、無理のない範囲で水やりを支援する。

課題③ ふらつきの変化を自分の言葉で伝え、必要な相談につなげたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

ふらつきの変化を自分の言葉で伝え、必要な相談につなげたい。

長期目標

症状の変化が関係者に共有され、本人が納得して必要な支援を受けられる。

短期目標

発生時間、持続時間、転倒の有無を本人と妻が記録できる。

サービス内容

本人の説明を中心に記録を整理し、変化がみられる場合は同意を得て主治医等へ共有する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
立ち上がった後の状態を自分で確かめ、安全に移動を始めたい。症状に応じた行動を選び、転倒なく室内を移動できる。立ち上がり後に手すりを持って十秒程度状態を確認し、ふらつくときは座り直せる。立ち上がる場所に安定した支持物と椅子を確保し、本人の確認を待ってから必要な介助を行う。
体調に合わせて、妻と盆栽の水やりを続けたい。安全な時間帯と方法で庭の日課を継続できる。朝の状態を妻に伝え、落ち着いている日に付き添いのもと庭へ出られる。本人と当日の状態を確認し、庭までの動線と休める椅子を整え、無理のない範囲で水やりを支援する。
ふらつきの変化を自分の言葉で伝え、必要な相談につなげたい。症状の変化が関係者に共有され、本人が納得して必要な支援を受けられる。発生時間、持続時間、転倒の有無を本人と妻が記録できる。本人の説明を中心に記録を整理し、変化がみられる場合は同意を得て主治医等へ共有する。

パーキンソン病・起立時のめまいのケアプランで意識したいポイント

立ち上がる前後を一連で見る

座っていた時間、立ち方、立位直後の様子、移動開始までを実際の生活場面で確認します。

本人の安全確認を支援する

本人が症状を感じ取り、座り直す、伝える、待つという行動をできている場合は、その方法を計画に残します。

記録を医療連携に活かす

発生時間や持続時間などの事実を記録し、独自に原因を決めつけず、本人の同意を得て医療職と共有します。

文例を使うときのポイント

  • 症状が起こる姿勢と時間帯を確認する
  • 本人が行っている安全確認を把握する
  • 休める場所と支持物を動線上に整える
  • 転倒や意識変化の有無を記録する
  • 盆栽など本人が続けたい役割に結びつける

まとめ

起立時のめまいやふらつきがある場合は、本人が症状を感じ取り、安全な行動を選べる力を評価します。

急がない動線、座り直せる環境、事実に基づく記録を組み合わせ、本人が納得して日課を続けられる計画につなげることが大切です。

関連するケアプラン文例

  • ケアプラン文例【パーキンソン病・立ち上がり困難】
  • ケアプラン文例【パーキンソン病・転倒を繰り返す】
  • ケアプラン文例【パーキンソン病・歩行器導入】

パーキンソン病のケアプラン文例一覧へ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました