ケアプラン文例【パーキンソン病・疲れやすい・活動ペース】|家事や外出を無理なく続ける場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、動作に時間がかかることや疲れやすさから、家事や外出を途中で諦めることがあります。

一律に活動を減らすのではなく、疲れのサイン、回復に必要な休憩、本人が優先したい役割を具体的に整理することが重要です。

ここでは、午前中は洗濯物をたため、午後は疲れが強くなるため、休憩を選びながら週一回の図書館通いを続けたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 午前中は二十分程度の家事を続けられる
  • 肩の重さと声の小ささを疲れのサインとして自覚している
  • 椅子に座って十分ほど休むと活動を再開できる
  • 午後は動作が遅くなり外出準備に時間を要する
  • 本人は家事を全て任せず、できる部分を続けたい
  • 夫は予定を詰めず本人が休む判断を尊重したい

疲れの感じ方、活動できる時間帯、回復に必要な休憩、優先したい家事や外出を本人の言葉で確認してください。

※疲れ方が急に変わった場合、息苦しさ、胸痛、発熱、意識の変化などを伴う場合は、本人の意向を確認し医療職へ相談してください。

利用者像の例

  • 73歳・女性・要介護1
  • 夫と二人暮らし
  • 元学校司書で、本を選ぶことと家族の洗濯物をたたむことを大切にしている
  • 午前中は二十分程度の家事を続けられる
  • 肩の重さと声の小ささを疲れのサインとして自覚している
  • 椅子に座って十分ほど休むと活動を再開できる
  • 午後は動作が遅くなり外出準備に時間を要する
  • 本人は家事を全て任せず、できる部分を続けたい
  • 夫は予定を詰めず本人が休む判断を尊重したい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

午前中なら洗濯物をたためるし、疲れたら休めばまた動けるので、図書館にも自分で本を選びに行きたい。

家族の意向

おすすめ文例

全部代わるのではなく、本人が疲れを伝えて休めるようにし、図書館へ行く日は予定を詰めないようにしたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は夫と自宅で生活し、家族の洗濯物をたたむ役割と、元司書として本を自分で選ぶ楽しみを続けたいと希望している。

午前中は椅子に座って二十分程度の家事ができ、肩の重さや声の小ささを疲れのサインとして自覚し、十分ほど休むと再開できる。

午後は動作が遅くなり外出準備に時間を要するが、予定を一つに絞ると週一回の図書館へ出かけられている。

活動を一律に制限せず、本人が疲れのサインを伝え、優先順位と休憩を選べるよう支援する必要がある。

家事と外出の負担が同日に重ならないよう、本人と夫が週の予定を確認できる仕組みが必要である。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が疲れのサインを捉えて休憩を選ぶ力を活かし、洗濯物をたたむ役割と図書館通いを継続できるよう支援する。

活動は午前中を中心に一回二十分程度とし、本人の訴えと動作の変化に応じて休憩を取り入れる。

夫や支援者は先回りして全てを代行せず、本人と優先順位を相談して必要な部分のみ支援する。

第2表の文例

活動量を増やすことだけを目標にせず、本人が疲れに気づき、休憩と優先順位を選びながら役割と楽しみを続けられることを目標にします。

課題① 疲れのサインに気づいて休みながら、洗濯物をたたむ役割を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

疲れのサインに気づいて休みながら、洗濯物をたたむ役割を続けたい。

長期目標

体調に合わせて家事の一部を継続できる。

短期目標

午前中に椅子座位で二十分を目安に洗濯物をたたみ、肩が重くなったら休憩できる。

サービス内容

作業場所に背もたれのある椅子を準備し、開始前後の疲れを本人と確認して量を調整する。

課題② 予定を詰めず、週一回は図書館で自分の本を選びたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

予定を詰めず、週一回は図書館で自分の本を選びたい。

長期目標

無理のない予定で図書館への外出を継続できる。

短期目標

図書館へ行く日は家事を減らし、午前中に準備して途中で一度休憩できる。

サービス内容

本人と週間予定を確認し、外出日は他の用事を重ねず、移動と館内で休める場所を確保する。

課題③ 疲れたことを自分から伝え、休むか続けるかを選びたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

疲れたことを自分から伝え、休むか続けるかを選びたい。

長期目標

本人の判断が尊重され、過度な疲労なく一日を過ごせる。

短期目標

肩の重さや声の変化を家族・支援者へ伝え、休憩のタイミングを選べる。

サービス内容

本人が使いやすい言葉で疲労を確認し、返答を待って活動の継続・中止を一緒に決める。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
疲れのサインに気づいて休みながら、洗濯物をたたむ役割を続けたい。体調に合わせて家事の一部を継続できる。午前中に椅子座位で二十分を目安に洗濯物をたたみ、肩が重くなったら休憩できる。作業場所に背もたれのある椅子を準備し、開始前後の疲れを本人と確認して量を調整する。
予定を詰めず、週一回は図書館で自分の本を選びたい。無理のない予定で図書館への外出を継続できる。図書館へ行く日は家事を減らし、午前中に準備して途中で一度休憩できる。本人と週間予定を確認し、外出日は他の用事を重ねず、移動と館内で休める場所を確保する。
疲れたことを自分から伝え、休むか続けるかを選びたい。本人の判断が尊重され、過度な疲労なく一日を過ごせる。肩の重さや声の変化を家族・支援者へ伝え、休憩のタイミングを選べる。本人が使いやすい言葉で疲労を確認し、返答を待って活動の継続・中止を一緒に決める。

パーキンソン病・疲れやすさのケアプランで意識したいポイント

疲れのサインを本人と共有する

表情や動作速度だけで判断せず、本人が感じる肩の重さや声の変化など、早めに気づけるサインを確認します。

活動と休憩をセットで計画する

何分動くかだけでなく、どこでどの程度休むと再開できるかを具体的にします。

本人が優先順位を選ぶ

家事も外出も全て行うことを求めず、その日に何を大切にしたいか本人の選択を計画に反映します。

文例を使うときのポイント

  • 活動しやすい時間帯を確認する
  • 本人が自覚する疲れのサインを言語化する
  • 回復に必要な休憩時間と場所を確認する
  • 家事と外出が重ならない予定を作る
  • 本人の役割と楽しみを両方残す

まとめ

疲れやすさがある場合は、できない活動を並べるのではなく、動ける時間帯、疲れのサイン、休むと再開できる力を評価します。

本人が活動の優先順位と休憩を選び、家庭での役割と図書館通いを無理なく続けられる計画が重要です。

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