ケアプラン文例【パーキンソン病・発汗・体温調節】|汗による不快感を減らして外出する場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、発汗の変化や暑さへの対応が難しく、着替えや外出を控えることがあります。

汗の量だけでなく、本人が暑さを感じるか、衣類を選べるか、水分や休憩を自分で求められるかを生活場面で確認することが重要です。

ここでは、午後に背中の汗が多くなるものの、衣類と外出時間を選び、近所の囲碁会へ参加したい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 午後に背中と首周りの汗が増え、衣類が湿っても気づくのが遅いことがある
  • 手で首元を触ると湿り具合を確かめられる
  • 前開きのシャツは時間をかければ自分で着替えられる
  • 冷房の温度や風向きを長女に希望できる
  • 本人は暑い時間を避けて囲碁会へ行きたい
  • 長女は着替えを急がせず本人に選んでもらいたい

発汗の時間帯、暑さの感じ方、衣類の着脱、室温調整、水分摂取、皮膚の状態を本人と確認してください。

※高体温、意識の変化、強いだるさ、吐き気などがある場合は、本人の意向を確認し、速やかに医療職へ相談してください。

利用者像の例

  • 81歳・男性・要介護2
  • 長女と二人暮らし
  • 町内会の囲碁仲間との対局を三十年以上続けている
  • 午後に背中と首周りの汗が増え、衣類が湿っても気づくのが遅いことがある
  • 手で首元を触ると湿り具合を確かめられる
  • 前開きのシャツは時間をかければ自分で着替えられる
  • 冷房の温度や風向きを長女に希望できる
  • 本人は暑い時間を避けて囲碁会へ行きたい
  • 長女は着替えを急がせず本人に選んでもらいたい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

汗をかくと気持ちが悪いが、首元を触れば分かるので、着替えて涼しい時間に囲碁へ行きたい。

家族の意向

おすすめ文例

汗をかいているからとすぐ着替えさせず、本人に暑さと衣類の希望を聞いて、自分でできるところを待ちたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は長女と自宅で暮らし、三十年以上続けてきた町内の囲碁会への参加を今後も続けたいと希望している。

午後に背中と首周りの汗が増え、衣類の湿りに気づくまで時間がかかることがあるが、自分で首元を触って確認し、室温の希望を伝えられる。

前開きのシャツは時間を要するものの自分で着替えることができ、衣類の色や素材も選べている。

本人が発汗に気づく方法を活かし、室温、衣類、水分、休憩を選べるよう支援する必要がある。

暑い時間帯を避けた外出計画と、帰宅後に皮膚や衣類の状態を確認できる環境が必要である。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が首元を触って発汗を確認し、衣類や室温を選ぶ力を活かして快適に過ごせるよう支援する。

前開きの衣類と着替えやすい環境を整え、本人の選択と動作を待ち、難しい部分のみ介助する。

囲碁会は暑さを避けた時間と移動方法を本人と相談し、水分と休憩を確保して参加を支える。

第2表の文例

発汗を一律に抑えることを目標にせず、本人が不快感に気づき、環境や衣類を選びながら大切な交流を続けられることを目標にします。

課題① 汗に自分で気づき、希望する衣類へ着替えて快適に過ごしたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

汗に自分で気づき、希望する衣類へ着替えて快適に過ごしたい。

長期目標

発汗時に本人が選んだ方法で衣類を調整できる。

短期目標

午後に首元を触って湿りを確認し、前開きシャツへの着替えを希望できる。

サービス内容

本人へ暑さと着替えの希望を確認し、着脱しやすい衣類を準備して自力動作を待つ。

課題② 暑さに合わせて室温と水分を選び、体調を整えたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

暑さに合わせて室温と水分を選び、体調を整えたい。

長期目標

本人が希望を伝え、室内で無理なく過ごせる。

短期目標

室温や風向きの希望を伝え、手の届く飲み物を自分のペースで摂れる。

サービス内容

温湿度と本人の訴えを確認し、冷房の設定と飲み物の種類・位置を本人と調整する。

課題③ 暑い時間を避け、囲碁会で仲間との対局を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

暑い時間を避け、囲碁会で仲間との対局を続けたい。

長期目標

体調に合わせた方法で囲碁会への参加を継続できる。

短期目標

外出前に発汗と衣類を確認し、涼しい時間帯に送迎で会場へ行ける。

サービス内容

本人と天候・外出時間・着替え・水分を確認し、会場で休める席を確保する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
汗に自分で気づき、希望する衣類へ着替えて快適に過ごしたい。発汗時に本人が選んだ方法で衣類を調整できる。午後に首元を触って湿りを確認し、前開きシャツへの着替えを希望できる。本人へ暑さと着替えの希望を確認し、着脱しやすい衣類を準備して自力動作を待つ。
暑さに合わせて室温と水分を選び、体調を整えたい。本人が希望を伝え、室内で無理なく過ごせる。室温や風向きの希望を伝え、手の届く飲み物を自分のペースで摂れる。温湿度と本人の訴えを確認し、冷房の設定と飲み物の種類・位置を本人と調整する。
暑い時間を避け、囲碁会で仲間との対局を続けたい。体調に合わせた方法で囲碁会への参加を継続できる。外出前に発汗と衣類を確認し、涼しい時間帯に送迎で会場へ行ける。本人と天候・外出時間・着替え・水分を確認し、会場で休める席を確保する。

パーキンソン病・発汗のケアプランで意識したいポイント

本人の感じ方を基準にする

周囲が汗を見て判断するだけでなく、本人が暑さや不快感をどう感じ、どの方法なら確認できるかを把握します。

着替える能力と選択を残す

衣類を準備しても、色や素材を本人が選び、できるボタン操作は待つことで役割を奪わない支援にします。

外出先の環境まで確認する

移動時間だけでなく、会場の温度、座席、休憩場所、着替えの持参まで具体的に計画します。

文例を使うときのポイント

  • 発汗が増える時間帯と部位を確認する
  • 本人が発汗に気づく方法を把握する
  • 着脱しやすく本人が好む衣類を選ぶ
  • 室温・水分・休憩を一緒に調整する
  • 囲碁会など本人らしい交流につなげる

まとめ

発汗や体温調節の課題では、本人の感じ方と、気づく・選ぶ・伝える力を丁寧に評価します。

衣類、室温、水分、外出時間を本人と調整し、長年続けてきた囲碁の交流を快適に続けられる計画につなげることが大切です。

関連するケアプラン文例

  • ケアプラン文例【パーキンソン病・更衣・入浴動作】
  • ケアプラン文例【パーキンソン病・外出減少・閉じこもり】
  • ケアプラン文例【パーキンソン病・家族介護負担】

パーキンソン病のケアプラン文例一覧へ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました