心不全のある利用者では、足のむくみや体重変化への不安から、本人が数字に振り回されたり、家族が一方的に管理したりすることがあります。
医療職から示された確認方法を守りつつ、本人が測定・記録・症状の伝達を行える力を評価することが重要です。
ここでは、手すり付き体重計と大きな記録表を使い、毎朝の体重と足の状態を自分で確認したい利用者を例に紹介します。
この記事が参考になるケース
- 元経理職で数字を記録する習慣がある
- 洗面所の手すりを持って体重計へ乗れる
- 表示された数字を読める
- 大きな記録表へ小数点以下一桁まで書ける
- 靴下の跡と足の張りを自分で確認できる
- 医療職から相談する変化と連絡先が示されている
- 本人は自分で記録して受診時に伝えたい
- 妻は数値を責めず一緒に相談したい
測定時刻、体重計への乗降、記録、浮腫や息切れ等の症状、医療職から示された相談基準を確認してください。
※目標体重や相談基準を独自に設定せず、主治医・看護師等から示された内容に従ってください。急な息苦しさ等がある場合は速やかに相談してください。
利用者像の例
- 79歳・男性・要介護2
- 妻と二人暮らし
- 慢性心不全で訪問看護を利用
- 元経理職で数字を記録する習慣がある
- 洗面所の手すりを持って体重計へ乗れる
- 表示された数字を読める
- 大きな記録表へ小数点以下一桁まで書ける
- 靴下の跡と足の張りを自分で確認できる
- 医療職から相談する変化と連絡先が示されている
- 本人は自分で記録して受診時に伝えたい
- 妻は数値を責めず一緒に相談したい
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
数字を記録するのは得意なので、毎朝の体重と足の状態を自分で確認し、変化を看護師に伝えたい。
家族の意向
おすすめ文例
数値だけで不安をあおらず、本人の息切れや足の状態も聞いて、決めた相談先へ連絡したい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
本人は妻と暮らし、元経理職の経験を活かして体重と足の状態を自分で記録し、医療職へ伝えたいと希望している。
手すりを持って体重計へ乗り、表示を読み、大きな記録表へ数値を書ける。
靴下の跡と足の張りを確認し、息切れ等の症状も言葉で伝えられる。
医療職から示された測定方法と相談基準を本人・妻・支援者で共有し、数値と症状を合わせて連絡する必要がある。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が測定・記録・症状確認を行う力を活かし、体調変化を医療職へ適切に伝えられるよう支援する。毎朝同じ時刻と条件で手すり付き体重計を使い、数値と足の状態を一枚の表へ記録する。変化時は独自に判断せず、本人の訴えを含めて決めた相談先へ連絡する。
別の表現|短めにまとめたい場合
本人が毎朝の体重やむくみを確認し、変化を伝えられるよう記録方法を整える。家族・関係職種で情報を共有し、医療職から示された対応につなげる。
第2表の文例
数値を正常に保つことだけでなく、本人が測定・記録・相談の一連の行動へ参加できることを目標にします。
課題① 手すりを使い、安全に毎朝の体重を測りたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
手すりを使い、安全に毎朝の体重を測りたい。
長期目標
本人が決めた条件で体重測定を継続できる。
短期目標
朝食前に手すりを持って体重計へ乗り、表示を読める。
サービス内容
体重計と手すりの位置を固定し、妻は乗降時のみ近くで見守る。
課題② 数値と足の状態を自分で記録したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
数値と足の状態を自分で記録したい。
長期目標
本人が変化を見える形で残せる。
短期目標
体重、靴下の跡、息切れの有無を一枚の表へ記録できる。
サービス内容
大きな文字と三項目の記録表を用い、記録後に妻が本人と内容を確認する。
課題③ 医療職から示された変化があれば、自分から相談したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
医療職から示された変化があれば、自分から相談したい。
長期目標
本人の情報が医療職へ共有される。
短期目標
記録表を見ながら体重と症状を訪問看護等へ伝えられる。
サービス内容
相談基準と連絡先を表の横へ置き、本人の説明を中心に妻が必要時のみ補足する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 手すりを使い、安全に毎朝の体重を測りたい。 | 本人が決めた条件で体重測定を継続できる。 | 朝食前に手すりを持って体重計へ乗り、表示を読める。 | 体重計と手すりの位置を固定し、妻は乗降時のみ近くで見守る。 |
| 数値と足の状態を自分で記録したい。 | 本人が変化を見える形で残せる。 | 体重、靴下の跡、息切れの有無を一枚の表へ記録できる。 | 大きな文字と三項目の記録表を用い、記録後に妻が本人と内容を確認する。 |
| 医療職から示された変化があれば、自分から相談したい。 | 本人の情報が医療職へ共有される。 | 記録表を見ながら体重と症状を訪問看護等へ伝えられる。 | 相談基準と連絡先を表の横へ置き、本人の説明を中心に妻が必要時のみ補足する。 |
心不全・浮腫と体重確認のケアプランで意識したいポイント
医療職の確認方法を統一する
測定条件や相談基準を支援者が独自に変えず、共有された内容にそろえます。
数値と症状を一緒に見る
体重だけでなく、むくみ、息切れ、だるさ等を本人の言葉で記録します。
本人の記録能力を活かす
家族だけが管理せず、測定・記録・説明へ本人が参加できるようにします。
文例を使うときのポイント
- 測定条件を医療職と確認する
- 安全な体重計乗降を整える
- 記録項目を絞る
- 浮腫と息切れを確認する
- 相談基準と連絡先を共有する
まとめ
心不全の体重・浮腫管理では、医療職の方法に沿い、本人が測定、記録、症状確認へ参加します。
数値と本人の訴えを一緒に医療職へ伝えることで、生活の中で変化へ対応できる計画になります。
関連するケアプラン文例
- ケアプラン文例【心不全・服薬管理】
- ケアプラン文例【心不全・再入院不安】
- ケアプラン文例【心不全・独居・見守り】


コメント