ケアプラン文例【大腿骨頸部骨折後・退院直後・屋内歩行】|自宅で安全に移動する第1表・第2表の記入例

大腿骨頸部骨折後の退院直後は、病院と自宅の環境差から、本人も家族も歩行への不安を抱きやすくなります。

歩行距離だけでなく、医療・リハビリ職から示された荷重や動作の注意点、歩行補助具、方向転換、休憩、本人が行きたい場所を確認することが重要です。

ここでは、歩行器と廊下の椅子を使い、居間から仏壇まで自分で移動して朝の供養を続けたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 医療・リハビリ職から歩行器使用と動作上の注意点が共有されている
  • 歩行器で居間から廊下を八メートル歩ける
  • 途中の椅子で休憩できる
  • 方向転換は小さく数歩に分けると安定する
  • 痛みを軽い、強いで伝えられる
  • 本人は仏壇へ自分で行きたい
  • 家族は後方から見守り、急かさず待ちたい

退院時の荷重・動作指示、歩行補助具、疼痛、方向転換、動線、休憩、本人が移動したい場所を確認してください。

※荷重や動作制限は主治医・リハビリ専門職等の指示に従い、痛みの急な増強、転倒、腫れ等がある場合は速やかに相談してください。

利用者像の例

  • 82歳・女性・要介護2
  • 長男夫婦と同居
  • 右大腿骨頸部骨折後、退院して一週間
  • 医療・リハビリ職から歩行器使用と動作上の注意点が共有されている
  • 歩行器で居間から廊下を八メートル歩ける
  • 途中の椅子で休憩できる
  • 方向転換は小さく数歩に分けると安定する
  • 痛みを軽い、強いで伝えられる
  • 本人は仏壇へ自分で行きたい
  • 家族は後方から見守り、急かさず待ちたい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

歩行器で休みながらなら仏壇まで行けるので、朝の供養は自分で続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

転ぶのが心配でも先に引っ張らず、本人の足運びを待って後ろから見守りたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は長男夫婦と暮らし、退院後も毎朝の供養を行うため居間から仏壇まで自分で移動したいと希望している。

医療・リハビリ職から示された条件で歩行器を使い、八メートル歩き、途中の椅子で休憩できる。

方向転換は小さく数歩に分けると安定し、痛みを言葉で伝えられる。

自宅動線を整え、本人の速度と休憩を尊重し、家族は後方から必要時のみ支援する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

退院時に共有された条件を守り、本人が歩行器と休憩を使って仏壇まで移動できるよう支援する。居間から仏壇までの敷物と障害物を除き、中間に肘掛け椅子を置く。家族は本人の痛みと希望を確認し、方向転換時は急かさず必要時のみ支える。

別の表現|短めにまとめたい場合

退院時の注意点を守り、歩行器と休憩場所を活用して本人のペースで屋内移動を続けられるよう、家族と住環境を整える。

第2表の文例

歩行距離を伸ばすことだけでなく、本人が安全な手順と休憩を用い、朝の供養を続けられることを目標にします。

課題① 歩行器を使い、居間から仏壇まで移動したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

歩行器を使い、居間から仏壇まで移動したい。

長期目標

自宅内の必要な場所へ安全に移動できる。

短期目標

歩行器で八メートル歩き、途中で一度休憩できる。

サービス内容

動線を整理し、歩行器と椅子を定位置に置き、家族は後方から見守る。

課題② 方向転換を小さく分け、安全に座りたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

方向転換を小さく分け、安全に座りたい。

長期目標

転倒なく方向転換と着座を行える。

短期目標

小さな歩幅で数回に分けて向きを変え、肘掛け椅子へ座れる。

サービス内容

床の目印を使い、止まる、数歩で回る、椅子を確認する手順を共有する。

課題③ 毎朝、仏壇で供養を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

毎朝、仏壇で供養を続けたい。

長期目標

本人らしい生活習慣を継続できる。

短期目標

体調のよい朝に仏壇前の椅子へ座り、手を合わせられる。

サービス内容

本人の痛みと疲労を確認し、火の扱いは家族と安全な方法を決める。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
歩行器を使い、居間から仏壇まで移動したい。自宅内の必要な場所へ安全に移動できる。歩行器で八メートル歩き、途中で一度休憩できる。動線を整理し、歩行器と椅子を定位置に置き、家族は後方から見守る。
方向転換を小さく分け、安全に座りたい。転倒なく方向転換と着座を行える。小さな歩幅で数回に分けて向きを変え、肘掛け椅子へ座れる。床の目印を使い、止まる、数歩で回る、椅子を確認する手順を共有する。
毎朝、仏壇で供養を続けたい。本人らしい生活習慣を継続できる。体調のよい朝に仏壇前の椅子へ座り、手を合わせられる。本人の痛みと疲労を確認し、火の扱いは家族と安全な方法を決める。

大腿骨頸部骨折後・屋内歩行のケアプランで意識したいポイント

退院時の条件を自宅で確認する

病院でできた歩行が自宅の廊下や方向転換でどう変わるかを早期に確認します。

家族が歩行器を引かない

本人の速度を待ち、歩行器や身体を前から引っ張らない支援を共有します。

移動の目的を置く

訓練として歩くのではなく、仏壇へ行く生活習慣へつなげます。

文例を使うときのポイント

  • 退院時の荷重指示を確認する
  • 自宅の動線を実測する
  • 方向転換を確認する
  • 休憩椅子を置く
  • 本人が行きたい場所を目標にする

まとめ

骨折後の屋内歩行では、退院時の指示、歩行器、方向転換、動線、休憩を具体的に評価します。

本人の速度を尊重することで、朝の供養という大切な習慣を続けられます。

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