ケアプラン文例【大腿骨転子部骨折後・畑仕事】|趣味と役割を段階的に再開する第1表・第2表の記入例

大腿骨転子部骨折後、畑仕事は不整地歩行、しゃがみ込み、道具運搬を伴うため、動作を分けて段階的に再開する必要があります。

本記事では、収穫物を選び家族へ指示する役割から始め、座位での作業と畑までの移動を練習する事例を紹介します。

ここでは、再開時期や動作範囲は医療・リハビリ職の評価を踏まえ、本人の希望だけで無理に進めません。を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 妻は再転倒を心配し、畑へ行くこと自体を止めている。

畑仕事を全面再開か禁止かで判断せず、計画、種分け、収穫物整理、平地移動、不整地作業へ工程を分ける。

不整地歩行、しゃがみ込み、重量物運搬の可否は専門職が評価し、天候や路面状態に応じて中止できるようにする。

利用者像の例

  • 72歳男性。大腿骨転子部骨折後、平地は杖で歩けるが、畑の柔らかい土と斜面には不安がある。
  • 長年家庭菜園を続け、季節の野菜を近所へ分けることが役割と楽しみだった。
  • 椅子に座って種を分けたり、家族へ作業手順を伝えたりすることはできる。
  • 妻は再転倒を心配し、畑へ行くこと自体を止めている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

また畑に関わりたい。最初は縁で野菜を見たり、座って種を分けたりするだけでもいい。

家族の意向

おすすめ文例

危険な作業は代わるので、本人が安全に役割を持てる範囲を教えてほしい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は栽培知識、作業手順の説明、座位での種分けができ、畑に関わる意欲が強い。

不整地歩行としゃがみ込みには転倒リスクがあり、妻が一律に畑への参加を止めたことで役割喪失感がある。

畑以外でできる工程から再開し、専門職が畑までの経路と作業姿勢を評価して段階的に参加範囲を広げる必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が大切にする畑の役割を確認し、安全な工程から再開する。理学療法士等が屋外経路、不整地、作業姿勢を評価する。家族は危険な運搬等を分担し、本人の知識と判断を作業へ生かす。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人が大切にする畑の役割を尊重し、専門職が経路と作業姿勢を確認して安全な工程から再開し、家族が危険な運搬を補う。

第2表の文例

畑仕事を工程に分け、本人の知識と役割を生かしながら段階的に再開する。

課題① 畑に関わり、季節の野菜を育てる役割を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

畑に関わり、季節の野菜を育てる役割を続けたい。

長期目標

安全な工程を担当し、家庭菜園への参加を継続できる。

短期目標

椅子に座って種を分け、家族と作付けを相談できる。

サービス内容

家族は道具と材料を届く位置へ準備し、本人の知識を聞いて作業する。

課題② 畑の近くまで安全に移動したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

畑の近くまで安全に移動したい。

長期目標

評価された経路を補助具で移動し、畑の様子を見られる。

短期目標

天候のよい日に家族同伴で畑の入口まで往復できる。

サービス内容

理学療法士等が路面、傾斜、補助具、休憩場所を評価し、使用範囲を共有する。

課題③ 危険な作業は家族へ頼み、無理を避けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

危険な作業は家族へ頼み、無理を避けたい。

長期目標

体調と路面に応じて作業を選び、難しい工程を依頼できる。

短期目標

重量物運搬と深いしゃがみ込みを家族へ頼み、本人は座位作業を選べる。

サービス内容

支援者は本人の選択を確認し、痛みや疲労、天候に応じた中止を尊重する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
畑に関わり、季節の野菜を育てる役割を続けたい。安全な工程を担当し、家庭菜園への参加を継続できる。椅子に座って種を分け、家族と作付けを相談できる。家族は道具と材料を届く位置へ準備し、本人の知識を聞いて作業する。
畑の近くまで安全に移動したい。評価された経路を補助具で移動し、畑の様子を見られる。天候のよい日に家族同伴で畑の入口まで往復できる。理学療法士等が路面、傾斜、補助具、休憩場所を評価し、使用範囲を共有する。
危険な作業は家族へ頼み、無理を避けたい。体調と路面に応じて作業を選び、難しい工程を依頼できる。重量物運搬と深いしゃがみ込みを家族へ頼み、本人は座位作業を選べる。支援者は本人の選択を確認し、痛みや疲労、天候に応じた中止を尊重する。

畑仕事再開のポイント

工程を細かく分ける

不整地作業だけでなく、計画や種分けなど安全に担える役割を探す。

屋外環境を評価する

路面、傾斜、天候、休憩場所を現地で確認する。

知識も能力として捉える

身体作業だけでなく、栽培経験や家族へ伝える役割を生かす。

文例を使うときのポイント

  • 季節と天候による路面変化を確認する。
  • 活動後と翌日の痛み・疲労を評価する。
  • 本人が役割と楽しみを感じているかをモニタリングする。

まとめ

畑仕事は身体作業だけでなく、本人の知識、役割、地域交流につながります。

工程を分け、専門職の評価と家族の分担により、安全な参加方法を作ります。

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