成人のSMAでは、上肢の疲労や可動範囲の変化によってキーボードやスマートフォン操作が負担になることがあります。本人の仕事や交流を守るため、入力機器、姿勢、休息、介助を早めに調整します。
本記事では、身体に負担の少ない方法で仕事と友人との交流を続けたい。ためのケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 30代女性。在宅でパソコンを使う仕事をしている。午後に腕の疲労が強くなり入力速度が低下するが、仕事を続けたい意向が明確である。
- 本人は「身体に負担の少ない方法で仕事と友人との交流を続けたい。」と希望している。
- 家族は「本人が選んだ働き方を尊重し、必要な機器や介助を整えたい。」と考えている。
治療、活動量、医療機器、動作方法は主治医・看護職・リハビリ職等の評価と指示を確認します。
利用者像の例
- 30代女性。在宅でパソコンを使う仕事をしている。午後に腕の疲労が強くなり入力速度が低下するが、仕事を続けたい意向が明確である。
- 本人は「身体に負担の少ない方法で仕事と友人との交流を続けたい。」と希望している。
- 家族は「本人が選んだ働き方を尊重し、必要な機器や介助を整えたい。」と考えている。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
身体に負担の少ない方法で仕事と友人との交流を続けたい。
家族の意向
おすすめ文例
本人が選んだ働き方を尊重し、必要な機器や介助を整えたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
30代女性。在宅でパソコンを使う仕事をしている。午後に腕の疲労が強くなり入力速度が低下するが、仕事を続けたい意向が明確である。
本人には「身体に負担の少ない方法で仕事と友人との交流を続けたい。」という希望があり、現在行えている方法と生活上の役割を生かす必要がある。
OT等が上肢可動域、姿勢、入力方法、作業時間を評価する。トラックボール、スイッチ、音声・視線入力等を本人が試し、選択する。物品位置と休憩を調整し、職場関係者と必要な配慮を本人の同意のもと共有する。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が希望する仕事と交流を継続できるよう、上肢機能と姿勢を作業療法士等が評価し、入力機器、操作環境、休息、必要な介助を本人主体で選択して、疲労を抑えた社会参加を支援します。
別の表現|短めにまとめたい場合
本人の「身体に負担の少ない方法で仕事と友人との交流を続けたい。」という希望を尊重し、操作機器と机・車椅子の位置を調整し、疲労前に休憩しながら作業できる。ことを目標に、家族と関係職種で支援方法と状態変化を共有します。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 上肢の疲労を減らし、パソコンを使って仕事と交流を続けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
上肢の疲労を減らし、パソコンを使って仕事と交流を続けたい。
長期目標
身体状況に合う入力方法と働き方を使い、希望する仕事と社会参加を継続できる。
短期目標
操作機器と机・車椅子の位置を調整し、疲労前に休憩しながら作業できる。
サービス内容
OT等が上肢可動域、姿勢、入力方法、作業時間を評価する。トラックボール、スイッチ、音声・視線入力等を本人が試し、選択する。物品位置と休憩を調整し、職場関係者と必要な配慮を本人の同意のもと共有する。
課題② 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。
長期目標
状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。
短期目標
呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。
サービス内容
本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。
課題③ 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。
長期目標
本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。
短期目標
本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。
サービス内容
本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 上肢の疲労を減らし、パソコンを使って仕事と交流を続けたい。 | 身体状況に合う入力方法と働き方を使い、希望する仕事と社会参加を継続できる。 | 操作機器と机・車椅子の位置を調整し、疲労前に休憩しながら作業できる。 | OT等が上肢可動域、姿勢、入力方法、作業時間を評価する。トラックボール、スイッチ、音声・視線入力等を本人が試し、選択する。物品位置と休憩を調整し、職場関係者と必要な配慮を本人の同意のもと共有する。 |
| 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。 | 状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。 | 呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。 | 本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。 |
| 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。 | 本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。 | 本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。 | 本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。 |
上肢機能・パソコン操作のケアプラン作成ポイント
本人の希望を確認する
病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認します。
できる動作と方法を生かす
実際に使えている動作、伝達方法、道具、生活上の工夫を計画へ反映します。
変化時の相談を整える
入力時間、疲労、痛み、姿勢、機器操作、作業量、仕事と交流への満足感を確認します。
文例を使うときのポイント
- 機器導入を目的にせず、本人の仕事・交流で実際に使いやすいかを継続して評価します。
- 家族の不安と負担にも配慮します。
- 本人の体調、意思、満足感を継続して確認します。
まとめ
本人が希望する仕事と交流を継続できるよう、上肢機能と姿勢を作業療法士等が評価し、入力機器、操作環境、休息、必要な介助を本人主体で選択して、疲労を抑えた社会参加を支援します。


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