個別機能訓練計画書を作成するとき、「長期目標・短期目標をどう書けばよいか」「訓練内容や評価をどこまで具体的に記載するか」で迷うことは少なくありません。この記事では、基本的な書き方と実務で使える文例、生活課題に応じたケース別文例を紹介します。
疾患・生活状況・支援内容から文例を探したい方は、個別機能訓練計画書の文例一覧から確認できます。
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個別機能訓練計画書とは?
個別機能訓練計画書は、利用者の心身機能や生活上の課題、本人・家族の意向を踏まえて、個別機能訓練の目標や実施内容、評価方法などを整理するための計画書です。単に訓練メニューを書くのではなく、「何のために行う訓練なのか」「生活のどの場面につなげたいのか」が分かるように作成することが重要です。
個別機能訓練計画書は「生活課題→目標→訓練→評価」で考える
身体機能だけで考えるのではなく、まず生活上の課題を整理し、長期目標、短期目標、訓練内容、評価の順につなげます。この流れを意識すると、何のために訓練を行うのかが伝わり、評価や計画の見直しもしやすくなります。
個別機能訓練計画書の書き方
① 利用者の課題を整理する
まずは、利用者の身体機能だけでなく、日常生活で困っていることや本人・家族の希望を整理します。「立ち上がりが不安定」「屋外歩行に不安がある」「自宅で入浴を続けたい」など、生活場面に結びつけて考えることが大切です。
② 長期目標・短期目標を設定する
長期目標は、利用者が今後どのような生活を送りたいかを意識して設定します。短期目標は、その長期目標に近づくために、一定期間で目指す具体的な状態を書きます。
③ 訓練内容を具体的に書く
目標に対して、どのような訓練を行うのかを具体的に記載します。「筋力訓練」「歩行訓練」だけで終わらせず、実施する動作や方法、生活場面とのつながりが分かるように書くと、計画の意図が伝わりやすくなります。
④ 評価を書く
訓練を実施した結果、目標に対してどの程度変化があったかを確認します。「できた・できなかった」だけではなく、歩行距離、立ち上がりの安定性、介助量、本人の意欲など、具体的な変化が分かるように記載すると評価しやすくなります。
個別機能訓練計画書で使える文例
長期目標の文例
・自宅内を安全に移動し、現在の生活を継続できる。
・下肢筋力とバランス能力を維持・向上し、転倒なく生活できる。
・外出機会を維持し、地域での生活を継続できる。
短期目標の文例
・手すりを使用し、安定して立ち上がることができる。
・見守りにて屋内を安全に歩行できる。
・疲労に配慮しながら10分程度の歩行を継続できる。
訓練内容の文例
・椅子からの立ち上がり動作を反復し、下肢筋力と動作の安定性向上を図る。
・平行棒内での歩行訓練を行い、安全な歩行動作の獲得を目指す。
・段差昇降練習を行い、自宅玄関での出入り動作の安定を図る。
評価の文例
・立ち上がり動作は手すり使用にて安定して行える場面が増えた。
・屋内歩行は見守りにて実施でき、ふらつきは以前より減少している。
・訓練への参加意欲は良好であり、今後も現在の訓練内容を継続する。
より具体的なケース別文例はこちら
個別機能訓練計画書の記入例【要介護1のケース】
利用者の状況
・要介護1
・屋内は杖歩行
・立ち上がり時にふらつきあり
・自宅での生活を継続したい希望あり
長期目標
自宅内を安全に移動し、現在の生活を継続できる。
短期目標
手すりを使用し、安定して立ち上がることができる。
訓練内容
立ち上がり練習、下肢筋力訓練、歩行訓練を実施する。
評価
立ち上がり時のふらつきが減少し、手すり使用にて安定して行える場面が増えた。
個別機能訓練計画書でよくある書き方の失敗
- 目標が「筋力向上」だけになっている
筋力の変化だけでなく、立ち上がりや屋内移動など、本人が続けたい生活場面につながる目標にします。 - 目標と訓練内容がつながっていない
目標達成に必要な動作を確認し、立ち上がり、歩行、段差昇降など実際の動作まで落とし込みます。 - 評価が「継続」「変化なし」だけになっている
介助量、歩行距離、ふらつき、動作の安定性、取り組み状況など、確認できた変化を具体的に記載します。
この流れで、実際の個別機能訓練計画書を作成できます。
まとめ
個別機能訓練計画書は、単に訓練内容を書くのではなく、利用者の生活上の課題や本人・家族の希望と結びつけて作成することが重要です。目標、訓練内容、評価のつながりを意識することで、計画の意図が伝わりやすくなり、見直しもしやすくなります。書き方や文例を確認したあと、実際の書類を作成するときは作成ツールも活用できます。



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