個別機能訓練計画書の文例【持久力・活動耐久性低下】|長期目標・短期目標・訓練内容・評価の記入例

持久力や活動耐久性が低下している利用者では、歩行や入浴、家事、外出などを続けると疲れやすくなり、生活範囲が徐々に狭くなることがあります。個別機能訓練計画書では、単に長時間運動できることを目標にするのではなく、本人が生活の中でどの程度の活動を続けたいのかを具体的に把握することが重要です。この記事では、持久力・活動耐久性低下がみられる利用者を想定した長期目標・短期目標・訓練内容・評価の文例を紹介します。

持久力・活動耐久性低下の個別機能訓練計画書を作成するポイント

活動耐久性を評価するときは、歩行距離だけでなく、どの程度の活動で疲労するのか、休憩によって回復できるのか、日常生活のどの場面で活動が制限されているのかを確認します。本人の体調や疾患にも配慮しながら、運動と休息のバランスを調整し、実際の家事や外出などにつながる活動量を段階的に確保していくことが大切です。

利用者像の例

  • ・要介護1
  • ・妻と二人暮らし
  • ・屋内歩行は自立している
  • ・屋外では杖を使用している
  • ・長時間の歩行で疲労が強くなる
  • ・外出後は横になって休むことが増えている
  • ・以前より買い物や散歩の回数が減っている
  • ・本人は妻と近所のスーパーへ買い物に行く生活を続けたいと希望している

本人の希望・生活上の課題

途中で疲れることが増えたが、休みながらでも妻と一緒に買い物へ出かけたい。

持久力の低下により長時間の歩行や外出が負担となり、日中の活動量や外出機会が減少している。

長期目標の文例

活動と休息を調整しながら、近所への買い物や外出を継続できる。

日常生活に必要な体力を維持し、自宅内外で活動的に過ごすことができる。

疲労に配慮しながら家事や外出など本人が希望する生活を継続できる。

短期目標の文例

休憩を取りながら一定時間の歩行や運動を継続できる。

自分の疲労状態を確認し、無理をする前に休息を取ることができる。

日中に歩行や立位活動へ参加し、現在の活動量を維持できる。

個別機能訓練の内容

本人の体力に合わせて歩行練習を行い、日常生活に必要な持久力の維持・向上を図る。

立ち上がりや下肢運動を取り入れ、長時間の活動に必要な下肢筋力の維持を図る。

立位での物品操作や移動など生活場面を想定した活動を行い、実生活で必要な活動耐久性の維持を図る。

運動と休憩を組み合わせながら活動時間を段階的に調整し、無理なく活動量を確保できるよう支援する。

訓練実施時の留意点

息切れ、疲労、疼痛、ふらつきなどの状態を確認し、その日の体調に合わせて運動量を調整する。

過度な疲労が翌日の生活に影響しないよう、活動時間や休憩時間を調整しながら実施する。

評価・モニタリングの文例

休憩を取りながら歩行できる時間が延びており、訓練後の疲労も軽減している。本人の体調を確認しながら活動時間を段階的に調整する。

日中の活動量が増え、自宅でも妻と近所へ買い物に出かける機会がみられている。現在の活動量を継続できるよう歩行・持久力訓練を継続する。

持久力に大きな変化はみられないが、休憩を取り入れることで必要な生活動作を継続できている。活動量低下を予防するため、現在の訓練内容を継続する。

持久力・活動耐久性低下の個別機能訓練で意識したいこと

持久力低下に対する個別機能訓練では、単純に運動時間を延ばすことを目的にせず、本人が生活の中で必要とする活動量を考えることが重要です。買い物へ行く、入浴する、家事を行うなど具体的な生活場面から必要な体力を考え、本人の体調に合わせて段階的に活動量を調整します。また、心疾患や呼吸器疾患などがある場合には、医師等の指示を踏まえ、安全性を優先して実施することが大切です。

まとめ

持久力・活動耐久性が低下している利用者の個別機能訓練計画書では、運動能力だけでなく、疲労によって制限されている生活動作や外出を把握することが重要です。本人が続けたい生活から必要な活動量を考え、歩行、下肢運動、立位活動、休息などを組み合わせることで、実生活につながる個別機能訓練計画書になります。

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