通所介護計画書の文例【認知症】|長期目標・短期目標・サービス内容の記入例

認知症のある利用者の通所介護計画書では、身体機能だけでなく、見当識や記憶力の低下、不安、生活リズム、他者との交流、家族の介護負担などを含めて生活全体を捉えることが大切です。できないことに目を向けるだけでなく、本人が安心できる環境や、これまで続けてきた生活・役割を活かした支援につなげる必要があります。この記事では、認知症のある利用者を想定した長期目標・短期目標・サービス内容の文例を紹介します。

認知症の通所介護計画書を作成するポイント

認知症の症状や生活への影響は一人ひとり異なります。計画書では「認知症だから」という一括りの目標ではなく、本人がどのような場面で不安を感じるのか、どのようなことなら安心して行えるのか、これまでどのような生活を送ってきたのかを確認することが重要です。本人の残されている能力や習慣を活かし、安心して過ごせる環境づくりや社会参加、家族の介護負担にも配慮して目標を設定します。

利用者像の例

・要介護2
・夫婦二人暮らし
・認知症があり、同じことを繰り返し確認することがある
・時間や予定が分からなくなり、不安を訴えることがある
・屋内歩行は概ね自立
・入浴時には声かけや一部介助が必要
・簡単な家事や身の回りのことは継続できている
・家族は介護負担の軽減と本人の活動機会の維持を希望している

本人・家族の意向

本人の意向
できることは自分で続けながら、安心して自宅で生活したい。

家族の意向
本人が落ち着いて過ごし、できることを続けながら、無理なく在宅生活を継続してほしい。

長期目標の文例

安心できる環境の中で、現在の生活習慣を保ちながら在宅生活を継続できる。

本人ができる日常生活動作や役割を継続し、自分らしく生活できる。

他者との交流や活動への参加を続け、生活リズムを整えながら穏やかに過ごすことができる。

短期目標の文例

職員の声かけや見守りを受けながら、安心して通所介護で過ごすことができる。

できる身の回りの動作は自身で行い、現在の生活能力を維持できる。

体操やレクリエーション、他者との交流に無理なく参加することができる。

サービス内容の文例

本人が安心して過ごせるよう、分かりやすい声かけと落ち着いた環境づくりを行う。

入浴や更衣などは本人ができる動作を見守り、困難な部分のみ声かけや介助を行う。

本人の興味やこれまでの生活歴を踏まえた活動や交流機会を設け、意欲や生活機能の維持につなげる。

利用時の様子や認知症症状の変化を家族や関係職種と共有し、在宅生活の継続を支援する。

認知症の計画書で意識したいこと

認知症のある利用者では、目標を「認知症を改善する」とするのではなく、認知症があっても安心して生活できることや、本人ができること・役割・社会とのつながりを維持する視点が重要です。また、不安や混乱がみられる場合には、その行動だけを見るのではなく、環境や声かけ、体調、生活リズムなどの背景も考えながら支援内容を検討します。

まとめ

認知症の通所介護計画書では、認知機能の低下だけに着目するのではなく、本人の生活歴、習慣、できること、安心できる環境を踏まえて支援を組み立てることが大切です。本人らしい生活の継続、社会参加、生活リズムの維持、家族の介護負担への配慮を長期目標・短期目標・サービス内容につなげることで、より実践的な計画書になります。

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