排泄に介助が必要な利用者では、トイレまでの移動、立ち座り、衣類の上げ下げ、排泄後の処理など、どの場面に支援が必要なのかを具体的に把握することが重要です。通所介護計画書では、失敗を防ぐことだけを目的にせず、本人の尊厳や羞恥心に配慮しながら、できる動作を継続できるよう支援内容を考えます。この記事では、排泄介助やトイレ動作に支援が必要な利用者を想定した長期目標・短期目標・サービス内容の文例を紹介します。
排泄介助・トイレ動作の通所介護計画書を作成するポイント
排泄支援では、「トイレ介助が必要」という情報だけでなく、トイレまでの移動、便座への立ち座り、衣類操作、尿意や便意の訴えなどを分けて確認します。本人が自分で行える部分はできるだけ継続し、必要な場面のみ見守りや介助を行うことが大切です。また、排泄は本人の尊厳に関わるため、声かけや介助方法にも十分に配慮します。
利用者像の例
- ・要介護2
- ・長男夫婦と同居
- ・屋内は歩行器を使用
- ・トイレまでの移動は見守りが必要
- ・便座への立ち座りに手すりを使用
- ・ズボンの上げ下げに一部介助が必要
- ・尿意はあるが、移動に時間がかかることがある
- ・本人はできるだけトイレで排泄を続けたいと希望している
本人・家族の意向
本人の意向
人に全部やってもらうのは嫌なので、時間がかかっても自分でトイレに行き、できることは自分で続けたい。
家族の意向
本人がトイレで排泄したいという気持ちを大切にしながら、転倒せず安全にできるようになってほしい。
長期目標の文例
必要な支援を受けながら、安全にトイレでの排泄を継続できる。
排泄に必要な移動や立ち座りの能力を維持し、自分で行える動作を継続できる。
本人の尊厳を保ちながら、安心して排泄できる生活を継続できる。
短期目標の文例
歩行器を使用し、見守りのもとで安全にトイレまで移動できる。
手すりを使用し、安定して便座への立ち座りを行うことができる。
衣類の上げ下げなど、自分で行える排泄動作を可能な範囲で継続できる。
サービス内容の文例
本人の排泄の訴えやタイミングを確認し、余裕を持ってトイレへ移動できるよう声かけを行う。
歩行器や手すりを使用したトイレまでの移動、立ち座りを見守り、安全な動作を支援する。
衣類操作や排泄後の動作は本人ができる部分を見守り、困難な部分のみ介助する。
排泄状況や動作能力に変化がみられた場合は、家族や関係職種と情報を共有し、支援方法を検討する。
排泄介助・トイレ動作の計画書で意識したいこと
排泄介助では、安全面だけでなく本人の羞恥心や尊厳への配慮が重要です。職員がすべて介助するのではなく、移動、立ち座り、衣類操作などの中で本人が行える部分を確認し、自立して行える機会を残します。また、排泄の失敗だけに注目せず、本人が安心してトイレを利用できる環境やタイミングを整えることも大切です。
まとめ
排泄介助・トイレ動作に支援が必要な利用者の通所介護計画書では、排泄そのものだけでなく、移動、立ち座り、衣類操作など一連の生活動作を具体的に把握することが重要です。本人ができる動作を活かしながら、安全性と尊厳に配慮した支援を行うことで、自立した排泄動作の継続につながる計画書になります。


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