ケアプラン文例【COPD・息切れ・室内移動】|休憩しながら自宅で動く第1表・第2表の記入例

COPDのある高齢者では、室内の短い移動でも息切れが生じ、動くことへの不安から生活範囲が狭くなることがあります。

本記事では、本人が息切れの程度を確かめ、呼吸を整えながら自宅内を安全に移動するケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 居間からトイレまでの移動で息切れがある。
  • 歩行はできるが、急ぐと呼吸が乱れやすい。
  • 妻は心配して移動のたびに手を貸している。

酸素流量や運動量はケアマネジャーが独自に変更せず、主治医・呼吸リハビリ職等の指示を確認する。

利用者像の例

  • 81歳男性。COPDで通院し、妻と二人暮らし。
  • 家具につかまりながら室内を歩けるが、トイレ移動後に息切れがある。
  • 口すぼめ呼吸は説明を受ければ行える。
  • 妻は転倒と呼吸苦を心配し、常に付き添っている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

自分の足でトイレへ行き、できることはこれからも自分で続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

苦しくならない方法を教えてもらい、安全に動けるよう見守りたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は室内を歩く力があり、呼吸を整える方法も理解できる。

急いで移動すると息切れが強まり、家族の過介助により活動量が低下しやすい。

休憩場所、動線、歩く速さを整え、体調変化を医療職と共有する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が自分の足で室内を移動したい意向と歩行能力を活かし、動線上の障害物を減らして途中で休める場所を整え、口すぼめ呼吸や無理のない速度を本人が選べるよう支援するとともに、妻は先回りして介助せず息切れやふらつきが強い時のみ支え、呼吸状態、活動量、体調の変化を医療・介護・リハビリ職で共有しながら安全な生活範囲を維持する。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人の歩く力を活かし、休憩と呼吸を整える方法を取り入れて室内移動を支援する。家族は必要時のみ介助し、息切れや活動量の変化を関係職種で共有する。

第2表の文例

移動を一律に制限せず、本人が息切れを調整しながら動けることを目標にします。

課題① 息切れを整えながら自分でトイレへ行きたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

息切れを整えながら自分でトイレへ行きたい。

長期目標

休憩を取りながら安全に室内移動を続けられる。

短期目標

移動前後に呼吸を整え、無理のない速さで歩ける。

サービス内容

訪問リハビリ等が呼吸法、歩行速度、休憩方法を本人と確認する。

課題② 転倒せず安心して自宅内を動きたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

転倒せず安心して自宅内を動きたい。

長期目標

移動しやすい環境で生活範囲を維持できる。

短期目標

手すりや家具を安全に使い、障害物のない動線を歩ける。

サービス内容

家族と支援者が動線と休憩場所を確認し、必要な環境調整を行う。

課題③ 息切れの変化を早めに相談したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

息切れの変化を早めに相談したい。

長期目標

呼吸状態の変化を伝え、必要時に医療職へ相談できる。

短期目標

いつもより強い息切れや痰の変化を家族へ伝えられる。

サービス内容

訪問看護等が呼吸状態と活動量を確認し、変化時は主治医へ情報提供する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
息切れを整えながら自分でトイレへ行きたい。休憩を取りながら安全に室内移動を続けられる。移動前後に呼吸を整え、無理のない速さで歩ける。訪問リハビリ等が呼吸法、歩行速度、休憩方法を本人と確認する。
転倒せず安心して自宅内を動きたい。移動しやすい環境で生活範囲を維持できる。手すりや家具を安全に使い、障害物のない動線を歩ける。家族と支援者が動線と休憩場所を確認し、必要な環境調整を行う。
息切れの変化を早めに相談したい。呼吸状態の変化を伝え、必要時に医療職へ相談できる。いつもより強い息切れや痰の変化を家族へ伝えられる。訪問看護等が呼吸状態と活動量を確認し、変化時は主治医へ情報提供する。

息切れと室内移動のケアプラン作成ポイント

急がない動線をつくる

移動距離だけでなく、途中で立ち止まれる場所を確認する。

呼吸を整える方法を共有する

本人が実際に行える呼吸法と休憩方法を計画に反映する。

過介助を避ける

家族は本人の速度を尊重し、必要な時だけ支える。

文例を使うときのポイント

  • 息切れの程度と回復までの時間を確認する。
  • 酸素療法中は医療職の指示を優先する。
  • 活動量を一律に減らさず本人の希望を確認する。

まとめ

COPDの室内移動支援では、呼吸を整えながら本人の力で動ける環境と方法を一緒に整えることが大切です。

関連するケアプラン文例

  • COPD・在宅酸素療法と外出
  • COPD・入浴
  • COPD・増悪予防

COPDのケアプラン文例一覧へ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました