サービス担当者会議が終わったあと、「会議で何が決まったのか」「誰が対応するのか」「まだ確認が必要なことは何か」を整理する作業が残ります。
会議中には多くの意見や情報が出るため、その場では理解していても、後から記録を作成すると決定事項と検討途中の内容が混ざってしまうことも少なくありません。
そこで作成したのが、「サービス担当者会議 後整理シート」です。
本人・家族の意向、決定した支援内容、担当・役割分担、保留事項、ケアプランへの反映までをA4用紙1枚で整理できるようにしています。
A4・1ページ/印刷して手書きで使用/無料PDF
サービス担当者会議の「あと」を整理するためのシートです
サービス担当者会議では、本人・家族、ケアマネジャー、各サービス事業所、医療職など、それぞれの立場から多くの情報が共有されます。
大切なのは、会議を開催して終わりにするのではなく、そこで確認した内容を実際の支援につなげることです。
そのため会議終了後には、最低限次の内容を整理しておくと、その後の連絡調整や記録が進めやすくなります。
- 本人・家族はどのような生活を希望しているのか
- 今回の会議で何が決まったのか
- 誰が、何を、いつまでに対応するのか
- まだ結論が出ていないことは何か
- ケアプランや各サービス計画へ反映する必要があるか
本シートでは、この5点を順番に確認できる構成にしています。

こんな場面で活用できます
- サービス担当者会議終了後の内容整理
- サービス担当者会議録を作成する前のメモ
- 支援経過記録を作成するときの下書き
- 複数事業所の役割分担を確認するとき
- 会議後の連絡漏れを防ぎたいとき
- ケアプラン修正の要否を確認するとき
- 次回モニタリングまでの確認事項を残したいとき
サービス担当者会議 後整理シートの使い方
1.会議で確認できた本人・家族の意向
最初に、会議の中で確認できた本人・家族の意向を整理します。
ここではサービス内容だけを書くのではなく、本人がこれからどのような生活を送りたいのかという視点を残しておくことが大切です。
たとえば、「デイサービスを週2回継続したい」だけではなく、「転ばないようにしながら、自分でトイレまで歩ける生活を続けたい」と整理すると、その後の支援方針とのつながりが見えやすくなります。
本人と家族の考えが異なる場合には、無理に一つにまとめず、それぞれの意向を分けてメモしておいても構いません。
2.支援方針・サービス内容で決まったこと
次に、今回の会議で実際に決定した内容を整理します。
会議で出た意見をすべて書くのではなく、「今後どうすることになったのか」が分かるようにまとめるのがポイントです。
たとえば、次のように記録します。
- 通所介護は週2回の利用を継続する
- 移動時のふらつきが増えているため、通所利用時の見守りを強化する
- 自宅内の移動状況を確認し、必要に応じて福祉用具を再検討する
- 食事量の低下について主治医へ相談する
「様子を見る」「注意する」だけでは、その後の対応が曖昧になりやすいため、できるだけ具体的な行動まで整理しておくと実務で使いやすくなります。
3.担当・役割分担
会議で方針が決まっても、誰が対応するのか決まっていなければ支援は進みません。
この欄では、「担当・事業所」と「対応内容・期限」をセットで整理します。
たとえば、次のように記入します。
- ケアマネジャー:主治医への確認結果を家族から聴取/次回訪問時
- 通所介護:歩行・移動時の状態を確認しケアマネへ報告/2週間後
- 福祉用具事業所:玄関と廊下の環境を確認/今週中
- 家族:最近の食事量を記録し受診時に主治医へ相談
特に、「確認しておきます」「相談してみます」と会議中に話された事項は、担当者と確認時期まで残しておくと対応漏れを防ぎやすくなります。
4.保留・再確認が必要なこと
サービス担当者会議ですべての問題に結論が出るとは限りません。
医師への確認が必要な内容、本人へ改めて意思確認する内容、家族で検討してもらうこと、事業所内で確認が必要なことなどは、決定事項とは分けて残します。
この欄を設けておくことで、「決まっていないことを、決まったこととして扱ってしまう」ことを防ぎやすくなります。
保留事項についても、可能であれば誰が確認するのか、いつ頃までに確認するのかを合わせて整理しておきます。
5.ケアプラン・各個別計画への反映
最後に、会議で確認した内容をケアプランや各サービス事業所の計画へ反映する必要があるか確認します。
シートでは、次の項目をチェックできるようにしています。
- ケアプラン修正あり
- 修正なし
- 再アセスメント必要
- 各サービスへ共有済
- 未共有あり
会議で本人の状態や生活状況に大きな変化が確認された場合には、単純に文章を修正するだけではなく、再アセスメントが必要かどうかも検討します。
また、会議に参加していないサービス事業所がある場合には、必要な内容が共有されているか確認しておくことも重要です。
記入は「きれいな文章」にしなくて大丈夫です
このシートは正式な会議録を作るための様式ではなく、会議終了後の情報を整理するための実務メモです。
そのため、最初から長い文章を書く必要はありません。
会議が終わった直後に、短い言葉や箇条書きで「意向」「決定事項」「担当」「保留事項」「計画への反映」を整理する使い方を想定しています。
一度この形で整理しておくと、サービス担当者会議の記録や支援経過記録を作成するときにも内容を振り返りやすくなります。
会議終了後5分の整理に使うのがおすすめです
会議から時間が空くほど、細かなやり取りや誰が対応することになったのかを思い出しにくくなります。
そのため、できれば会議終了後の数分間でこのシートを記入し、未確認事項や役割分担まで一度整理しておくと、その後の業務が進めやすくなります。
特に複数の事業所や医療職が関わるケースでは、担当と期限を残しておくだけでも連絡調整の抜けを防ぎやすくなります。
事前確認シートとは役割を分けて使います
サービス担当者会議の前には、本人・家族の意向、状態変化、各事業所へ確認したい内容などを整理しておく必要があります。
一方、この「後整理シート」は、会議が終わったあとに決定事項と今後の行動を整理するためのシートです。
- 会議前:何を確認・検討するのか整理する
- 会議中:本人・家族・各専門職の意見を確認する
- 会議後:何が決まり、誰が何をするのか整理する
会議の前後でシートの役割を分けることで、単なる情報共有で終わらず、次の支援へつなげやすくなります。
関連する実務資料
利用上の注意
本シートは、サービス担当者会議終了後の情報整理を補助するための資料です。
正式なサービス担当者会議録、支援経過記録、居宅サービス計画書などに代わるものではありません。必要な内容は、所属事業所の運用や使用している様式に沿って正式な記録へ反映してください。
また、利用者の個人情報を記載する場合は、資料の保管・廃棄などについて所属事業所の個人情報管理ルールに従って使用してください。
介護文例ナビでは、ケアマネジャーや介護現場の専門職が、日々の記録や情報整理に使いやすい実務資料を少しずつ追加しています。
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会議で確認した本人・家族の意向、決定した支援内容、役割分担、保留事項、ケアプランへの反映をA4用紙1枚で整理できる実務用シートです。
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