通所介護計画書の文例【高次脳機能障害】|長期目標・短期目標・サービス内容の記入例

高次脳機能障害のある利用者では、記憶、注意、判断、段取り、感情のコントロールなどに難しさがみられ、日常生活や他者との関わりに影響することがあります。通所介護計画書では、できないことだけを見るのではなく、本人が理解しやすい方法や環境を整えながら、できる生活動作や役割を継続できるよう支援することが大切です。この記事では、高次脳機能障害のある利用者を想定した長期目標・短期目標・サービス内容の文例を紹介します。

高次脳機能障害の通所介護計画書を作成するポイント

高次脳機能障害では、身体機能が比較的保たれていても、予定を忘れる、複数のことを同時に行うことが難しい、順序立てて行動しにくいなど、外見から分かりにくい困難がみられる場合があります。計画書では、本人がどの場面で困りやすいかを具体的に把握し、一度に伝える内容を少なくする、予定を見える形にする、手順を分かりやすくするなど、本人に合った支援方法を検討します。

利用者像の例

  • ・要介護1
  • ・妻と二人暮らし
  • ・脳血管障害後に高次脳機能障害がみられる
  • ・屋内外の歩行は自立している
  • ・予定や直前に伝えられた内容を忘れることがある
  • ・複数の指示が重なると混乱しやすい
  • ・作業の途中で別のことに注意が向きやすい
  • ・以前は家庭内で簡単な調理や片付けを担当していた

本人・家族の意向

本人の意向

忘れてしまうことは増えたが、自分でできることまで家族に任せず、家のことも少しずつ続けたい。

家族の意向

失敗を責めるのではなく、分かりやすい方法で確認しながら、本人が自信を持ってできることを続けてほしい。

長期目標の文例

本人に合った方法で予定や手順を確認しながら、安定した日常生活を継続できる。

必要な支援を受けながら、自分で行える家事や生活上の役割を継続できる。

周囲と適切にコミュニケーションを取りながら、安心して社会参加や活動を続けることができる。

短期目標の文例

予定表や声かけを活用し、その日の活動内容を確認して行動できる。

一つずつ手順を確認しながら、身の回りの動作や簡単な作業に取り組むことができる。

分からないことや困ったことがある際に、職員へ確認しながら活動を継続できる。

サービス内容の文例

予定や活動内容は分かりやすく一つずつ伝え、必要に応じて文字や予定表などを活用して確認できるよう支援する。

作業や活動では工程を整理し、本人が自分で行える部分を見守りながら必要な場面で声かけを行う。

集中しやすい環境を整え、疲労や混乱がみられた場合には休憩や活動内容の調整を行う。

本人が理解しやすい伝え方や有効な支援方法を家族や関係職種と共有し、生活場面で統一した支援につなげる。

高次脳機能障害の計画書で意識したいこと

高次脳機能障害のある利用者では、本人の行動を単に「やる気がない」「忘れっぽい」と捉えないことが重要です。どのような場面で困難が起こりやすいのかを観察し、環境や伝え方を調整することで行動しやすくなる場合があります。計画書では、認知機能そのものだけを目標にするのではなく、予定の管理、家事、交流、役割など実際の生活場面につなげて目標を設定します。

まとめ

高次脳機能障害のある利用者の通所介護計画書では、記憶や注意などの障害だけでなく、それが日常生活のどの場面に影響しているかを把握することが大切です。本人が理解しやすい環境や支援方法を整えながら、できる生活動作や役割、他者との交流を継続できるよう長期目標・短期目標・サービス内容を設定します。

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