ケアプラン文例【パーキンソン病・災害時の避難】|服薬情報と移動方法を本人と備える第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者の災害時支援では、移動だけでなく、服薬情報、避難先で必要な介助、本人との意思疎通方法を平時から整理する必要があります。

支援者だけで決めるのではなく、本人が分かる合図、持ち出せる物、歩ける距離、助けを求める方法を一緒に確認することが重要です。

ここでは、杖で玄関まで歩け、薬の袋を自分で確認できる力を活かし、妻と地域の避難所へ移動する準備をしたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 屋内は杖で歩き、玄関まで自分で移動できる
  • 玄関の段差は手すりと妻の見守りで越えられる
  • 薬の一包化袋に印を付けると自分の分を確認できる
  • 大きな文字の避難カードを読み、氏名と希望を答えられる
  • 本人は自分も準備に参加し、近所へ助けを求めたい
  • 妻は夜間の移動方法と連絡先を本人と決めたい

災害の種類、昼夜の動線、移動能力、服薬情報、意思疎通方法、地域支援者との連絡方法を本人と実際に確認してください。

※地域の避難情報と自治体の個別避難計画等を確認し、医薬品の扱いは本人・家族が主治医や薬剤師等と相談して備えてください。

利用者像の例

  • 80歳・男性・要介護2
  • 妻と二人暮らし
  • 元自治会役員で、地域の防災訓練へ長年参加してきた
  • 屋内は杖で歩き、玄関まで自分で移動できる
  • 玄関の段差は手すりと妻の見守りで越えられる
  • 薬の一包化袋に印を付けると自分の分を確認できる
  • 大きな文字の避難カードを読み、氏名と希望を答えられる
  • 本人は自分も準備に参加し、近所へ助けを求めたい
  • 妻は夜間の移動方法と連絡先を本人と決めたい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

防災訓練には参加してきたので、自分の薬と避難カードを確認し、できる準備は自分でして妻と避難したい。

家族の意向

おすすめ文例

夜に揺れたときも慌てないよう、本人と玄関までの動き方を確かめ、難しいときは近所へ頼めるようにしたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は妻と自宅で暮らし、元自治会役員として地域防災に関わった経験を活かして、自分も避難準備へ参加したいと希望している。

屋内は杖で玄関まで歩け、手すりと見守りがあれば玄関段差を越えられる。

一包化袋の印で自分の薬を確認し、大きな文字の避難カードを読んで氏名と希望を答えられる。

昼夜それぞれの玄関までの動線と、妻だけでは支援が難しい場合の地域への連絡方法を本人と確認する必要がある。

服薬情報、緊急連絡先、意思疎通方法を携帯できる形で整え、内容を定期的に本人と更新する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人の防災経験と確認できる力を活かし、避難カードと持ち出し品の準備へ本人が参加できるよう支援する。

昼夜の動線を実際に確認し、杖・手すり・照明を整え、妻だけで難しい場合は地域支援者へ連絡する手順を決める。

服薬情報は主治医・薬剤師等と確認した内容を携帯し、本人が分かる印と大きな文字で更新する。

第2表の文例

支援者が一方的に避難させる計画ではなく、本人が情報を確認し、できる移動を行い、必要な助けを求められることを目標にします。

課題① 自分の避難カードと持ち出し品を確認し、災害への備えに参加したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

自分の避難カードと持ち出し品を確認し、災害への備えに参加したい。

長期目標

本人が必要物品と情報を把握し、定期的に確認できる。

短期目標

月一回、避難カード・薬の情報・杖の置き場所を妻と確認できる。

サービス内容

大きな文字と写真を用いた一覧を本人と作り、月一回内容と期限を一緒に確認する。

課題② 昼夜とも玄関まで安全に移動し、必要なときは助けを求めたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

昼夜とも玄関まで安全に移動し、必要なときは助けを求めたい。

長期目標

災害時に本人の能力に応じた方法で避難行動を開始できる。

短期目標

杖と手すりを使う動線を確認し、難しい場合の連絡先を言える。

サービス内容

通路と足元灯を整え、昼夜の移動を本人と練習し、地域支援者への連絡手順を共有する。

課題③ 避難先でも自分の体調と必要な支援を伝えたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

避難先でも自分の体調と必要な支援を伝えたい。

長期目標

避難先で服薬情報と意思疎通方法が共有され、本人の希望が確認される。

短期目標

避難カードを示し、薬の確認方法と移動時の希望を自分の言葉で伝えられる。

サービス内容

氏名、連絡先、服薬情報、伝わりやすい問いかけ方をカードにまとめ、本人と携帯方法を決める。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
自分の避難カードと持ち出し品を確認し、災害への備えに参加したい。本人が必要物品と情報を把握し、定期的に確認できる。月一回、避難カード・薬の情報・杖の置き場所を妻と確認できる。大きな文字と写真を用いた一覧を本人と作り、月一回内容と期限を一緒に確認する。
昼夜とも玄関まで安全に移動し、必要なときは助けを求めたい。災害時に本人の能力に応じた方法で避難行動を開始できる。杖と手すりを使う動線を確認し、難しい場合の連絡先を言える。通路と足元灯を整え、昼夜の移動を本人と練習し、地域支援者への連絡手順を共有する。
避難先でも自分の体調と必要な支援を伝えたい。避難先で服薬情報と意思疎通方法が共有され、本人の希望が確認される。避難カードを示し、薬の確認方法と移動時の希望を自分の言葉で伝えられる。氏名、連絡先、服薬情報、伝わりやすい問いかけ方をカードにまとめ、本人と携帯方法を決める。

パーキンソン病・災害時避難のケアプランで意識したいポイント

本人を準備の主体にする

できる確認や持ち出しを本人と一緒に決め、防災経験や判断力を活かします。

昼と夜の違いを確認する

照明、履物、杖の位置、家族の支援力は時間帯で変わるため、両方の動線を確認します。

情報を携帯できる形にする

服薬情報や伝わりやすい方法を大きな文字でまとめ、本人が内容と所在を確認できるようにします。

文例を使うときのポイント

  • 災害の種類ごとに避難先を確認する
  • 本人が歩ける距離と段差動作を確認する
  • 夜間の照明と杖の位置を整える
  • 服薬情報を医療職と確認して更新する
  • 地域へ助けを求める手順を共有する

まとめ

災害時支援では、本人のできる移動、情報確認、意思表示を具体的に評価し、平時の備えへ反映します。

本人が準備に参加し、家族と地域が不足する部分を補えるよう、動線・情報・連絡方法を実際に確認することが重要です。

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