がんの外来治療では、通院時間や治療後の疲労が本人と家族の負担となり、治療継続への不安につながることがあります。
本記事では、本人の移動能力と治療後の体調に合わせ、安全な通院方法を整えるケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 行きは杖で移動できるが、治療後は疲労が強く車の乗降に時間がかかる。
- 本人は通院準備と行きの移動を自分で行い、必要な介助を伝えられる。
- 妻は運転に不安があり、毎回の送迎が負担になっている。
治療日程、治療後の注意、受診が必要な症状は医療機関の指示を確認する。
利用者像の例
- 76歳男性。外来治療を受け、妻と二人暮らし。
- 行きは杖で移動できるが、治療後は疲労が強く車の乗降に時間がかかる。
- 本人は通院準備と行きの移動を自分で行い、必要な介助を伝えられる。
- 妻は運転に不安があり、毎回の送迎が負担になっている。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
家族に負担をかけすぎず、必要な治療へ安全に通いたい。
家族の意向
おすすめ文例
治療後の状態に合う送迎方法を使い、無理なく付き添いたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
本人は通院準備と行きの移動を自分で行い、必要な介助を伝えられる。
行きは杖で移動できるが、治療後は疲労が強く車の乗降に時間がかかる。 妻は運転に不安があり、毎回の送迎が負担になっている。
往復の体調差、送迎手段、乗降介助、連絡方法を治療日ごとに整える必要がある。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が必要な治療へ通い続けたい意向と通院準備・行きの移動を行える力を活かし、治療日ごとに家族送迎、介護タクシー等の方法と持ち物を確認できるよう支援するとともに、治療後は疲労やふらつきの程度に合わせて乗降と玄関までの見守りを確保し、妻だけへ送迎負担を集中させず、遅延、体調悪化、受診予定の変更時に本人・家族・医療機関・送迎者が連絡できる手順を共有する。
別の表現|短めにまとめたい場合
治療日の送迎方法と持ち物を整え、治療後の疲労に合わせて乗降と帰宅時の見守りを確保する。家族へ負担を集中させず、変更時の連絡方法を共有する。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 必要な治療へ安全に通いたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
必要な治療へ安全に通いたい。
長期目標
安定した通院方法で外来治療を継続できる。
短期目標
治療日と送迎予定、持ち物を確認できる。
サービス内容
ケアマネジャー等が家族と移送サービスの利用予定を調整する。
課題② 治療後は体調に合う介助で帰宅したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
治療後は体調に合う介助で帰宅したい。
長期目標
疲労やふらつきに配慮して安全に乗降・帰宅できる。
短期目標
必要な介助を送迎者へ伝えられる。
サービス内容
送迎者が治療後の状態を確認し、乗降と玄関までの移動を支援する。
課題③ 家族の送迎負担を減らしたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
家族の送迎負担を減らしたい。
長期目標
複数の支援を利用し、家族が無理なく付き添える。
短期目標
家族が送迎困難な日を早めに相談できる。
サービス内容
ケアマネジャーが通院頻度と家族負担を確認し、代替手段を調整する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 必要な治療へ安全に通いたい。 | 安定した通院方法で外来治療を継続できる。 | 治療日と送迎予定、持ち物を確認できる。 | ケアマネジャー等が家族と移送サービスの利用予定を調整する。 |
| 治療後は体調に合う介助で帰宅したい。 | 疲労やふらつきに配慮して安全に乗降・帰宅できる。 | 必要な介助を送迎者へ伝えられる。 | 送迎者が治療後の状態を確認し、乗降と玄関までの移動を支援する。 |
| 家族の送迎負担を減らしたい。 | 複数の支援を利用し、家族が無理なく付き添える。 | 家族が送迎困難な日を早めに相談できる。 | ケアマネジャーが通院頻度と家族負担を確認し、代替手段を調整する。 |
がん通院治療と送迎のケアプラン作成ポイント
本人の希望を確認する
病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認する。
できる動作を活かす
実際に使えている方法や能力を計画へ反映する。
変化時の相談を整える
家族・サービス・医療職で観察項目と連絡方法を共有する。
文例を使うときのポイント
- 治療日程、治療後の注意、受診が必要な症状は医療機関の指示を確認する。
- 家族の不安と負担にも配慮する。
- 本人の体調と満足感を継続して確認する。
まとめ
がんの通院支援では、治療後の体調変化まで見込み、複数の送迎手段と必要な介助を整えて本人・家族の負担を減らすことが大切です。
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