一人暮らしの利用者では、身体機能だけでなく、食事・服薬・入浴・家事・外出などを本人がどの程度行えているかを把握することが重要です。通所介護計画書では、本人ができることを維持しながら、必要な支援を取り入れ、安心して在宅生活を継続できるよう目標を設定します。この記事では、独居の利用者を想定した通所介護計画書の文例を紹介します。
独居の通所介護計画書を作成するポイント
独居の場合は、通所介護利用中の状態だけでなく、自宅で一人になる時間を意識して計画を作成することが大切です。転倒、服薬忘れ、食生活の乱れ、閉じこもりなどのリスクを確認しながら、本人が現在行えている生活動作をできる限り維持します。また、家族が離れて暮らしている場合には、本人の希望と家族が感じている不安の両方を踏まえて支援内容を検討します。
利用者像の例
・要介護1
・一人暮らし
・長女は市外に居住し、週末に訪問している
・屋内歩行は自立、屋外では杖を使用
・以前に自宅で転倒したことがある
・簡単な調理や洗濯は自分で行っている
・入浴に不安があり、通所介護での入浴を希望
・外出機会が減り、自宅で過ごす時間が増えている
本人・家族の意向
本人の意向
人の手を借りることも必要だと思っているが、できることは自分で続け、一人暮らしをできるだけ長く続けたい。
家族の意向
本人の一人暮らしの希望は尊重したい。離れて暮らしているため、転倒や体調変化が心配なので、デイサービスを利用しながら安全に生活してほしい。
長期目標の文例
必要な支援を受けながら、自分で行える生活動作を継続し、一人暮らしを続けることができる。
転倒を予防し、安全に自宅内外を移動できる状態を維持する。
定期的に外出や他者との交流機会を持ち、生活にメリハリを持って過ごすことができる。
短期目標の文例
杖を使用して安全に歩行し、自宅内外での移動を継続できる。
通所介護で安全に入浴し、清潔な生活を維持できる。
週に複数回外出する機会を確保し、他者との交流や活動に参加できる。
サービス内容の文例
通所時に体調や生活状況を確認し、一人暮らしの中で生じている困りごとや変化の早期把握につなげる。
浴室内での転倒に配慮しながら入浴支援を行い、本人ができる洗身・更衣動作は継続できるよう見守る。
歩行・立ち上がり・バランス練習などを行い、自宅での安全な移動能力の維持を図る。
体操やレクリエーション、利用者同士の交流機会を設け、閉じこもりの予防と活動量の維持につなげる。
独居の計画書で意識したいこと
独居では「一人だから危険」という理由だけで支援を増やすのではなく、本人が一人で行えていることを具体的に把握することが重要です。できることを維持しながら、転倒や体調変化など本人だけでは対応が難しい部分をサービスで補うという考え方にすると、自立支援につながる計画になります。
まとめ
独居の通所介護計画書では、本人が希望する生活を尊重しながら、一人で生活するうえでのリスクと現在できていることの両方を捉えることが大切です。入浴、移動、健康管理、外出、交流などを生活全体として考え、通所介護の支援を在宅生活の継続につなげる計画を作成します。


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