COPDなどの慢性呼吸器疾患がある利用者では、息切れや疲れやすさによって、歩行、入浴、更衣、外出などの日常生活動作が負担になることがあります。通所介護計画書では、無理に活動量を増やすのではなく、呼吸状態や疲労の程度を確認しながら、本人が必要な生活動作や楽しみを継続できるよう支援することが大切です。この記事では、COPD・慢性呼吸器疾患のある利用者を想定した長期目標・短期目標・サービス内容の文例を紹介します。
COPD・慢性呼吸器疾患の通所介護計画書を作成するポイント
慢性呼吸器疾患がある利用者では、動作時の息切れを避けるために活動量が低下し、体力低下や外出機会の減少につながることがあります。計画書では、どのような動作で息切れが起こりやすいのか、休憩を取ることでどこまで活動できるのかを確認します。医師や看護職から運動・酸素療法・生活上の指示がある場合はその内容を踏まえ、本人の状態に合わせた支援を行うことが重要です。
利用者像の例
- ・要介護2
- ・長男夫婦と同居
- ・COPDで定期通院している
- ・屋内は独歩、外出時は杖を使用
- ・長距離歩行や入浴後に息切れがみられる
- ・更衣や家事の途中で休憩することがある
- ・外出に不安を感じ、以前より外に出る機会が減っている
- ・以前は近所の喫茶店へ出かけることを楽しみにしていた
本人・家族の意向
本人の意向
息切れはあるが、ずっと家にいるのではなく、休みながらでもまた近所へ出かけられるようになりたい。
家族の意向
息苦しくなることが心配なので無理はしてほしくないが、本人が楽しみにしている外出や活動はできる範囲で続けてほしい。
長期目標の文例
呼吸状態に配慮しながら活動と休息を調整し、安定した在宅生活を継続できる。
現在の体力や移動能力を維持し、必要な日常生活動作を自分で行える状態を継続できる。
息切れと上手に付き合いながら、本人が希望する外出や社会参加を続けることができる。
短期目標の文例
息切れの程度に合わせて休憩を取りながら、安全に歩行や移動を行うことができる。
無理のない範囲で体操や運動に参加し、現在の体力を維持できる。
息苦しさや疲労を感じた際に職員へ伝え、適切に休息を取ることができる。
サービス内容の文例
利用時に呼吸状態や疲労の程度、体調の変化を確認し、その日の状態に合わせて活動量を調整する。
休憩を取り入れながら無理のない範囲で歩行や体操を実施し、日常生活に必要な体力の維持を図る。
入浴、更衣、移動など息切れが生じやすい場面では、本人の状態を確認しながら見守りや必要な介助を行う。
利用中の呼吸状態や活動状況を家族や関係職種と共有し、安心して在宅生活を継続できるよう支援する。
COPD・慢性呼吸器疾患の計画書で意識したいこと
COPDなどの慢性呼吸器疾患がある利用者では、「息切れを起こさないために動かない」という支援にならないよう注意が必要です。一方で、体調を無視して活動を促すことも適切ではありません。本人が息切れや疲労を感じる場面を把握し、休憩を取り入れながら安全に活動を続けられる方法を考えます。本人が希望する外出や生活上の役割を明確にし、それにつながる体力や生活動作の維持を目標にすると、生活に即した計画になります。
まとめ
COPD・慢性呼吸器疾患がある利用者の通所介護計画書では、呼吸状態だけでなく、息切れによって制限されている生活動作や本人が続けたい活動を把握することが重要です。活動と休息のバランスを取りながら、移動、入浴、運動、外出などを支援し、本人が安心して在宅生活を継続できる計画書を作成します。


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