腰痛や歩行の不安定さがある利用者では、痛みへの不安から活動量が低下し、外出や家事を控えるようになることがあります。通所介護計画書では、痛みの状態に配慮しながら、本人が続けたい生活動作や外出を具体的に捉え、安全に活動を継続できる目標を設定することが大切です。この記事では、腰痛と歩行不安定がみられる利用者を想定した文例を紹介します。
腰痛・歩行不安定がある利用者の通所介護計画書を作成するポイント
腰痛がある場合は、痛みの強さだけでなく、立ち上がり、歩行、家事、外出など、どの生活場面に影響しているのかを確認します。また、痛みを避けるために活動量が低下すると、身体機能の低下につながることもあります。本人の体調や痛みの状態を確認しながら、無理なく継続できる活動と休息のバランスを考えて計画を作成します。
利用者像の例
・要支援2
・娘と二人暮らし
・慢性的な腰痛あり
・屋内はつたい歩き、屋外では歩行器を使用
・長時間歩くと腰痛と疲労が強くなる
・立ち上がり時に時間がかかる
・以前は近所のスーパーまで買い物に出かけていた
・最近は外出回数が減っている
本人・家族の意向
本人の意向
腰が痛い日は不安もあるが、できれば自分でスーパーに行って買い物を続けたい。
家族の意向
何でも家族が代わりにするのではなく、本人ができることは続けてほしいが、無理をして転倒しないよう安全に歩ける状態を保ってほしい。
長期目標の文例
腰痛と上手に付き合いながら、安全に移動し、自分でできる生活動作を継続できる。
歩行能力や体力を維持し、本人が希望する買い物や外出を続けることができる。
体調に応じて活動と休息を調整しながら、自宅での生活を安定して継続できる。
短期目標の文例
歩行器を使用し、安定して屋内外を移動できる。
腰痛の状態に配慮しながら、立ち上がりや歩行などの日常生活動作を継続できる。
休憩を取りながら無理のない範囲で運動に参加し、現在の体力を維持できる。
サービス内容の文例
利用時に腰痛や疲労の状態を確認し、その日の状態に合わせて活動量を調整する。
立ち上がり・歩行・方向転換などの動作練習を行い、安全な移動能力の維持を図る。
下肢や体幹の状態に配慮しながら無理のない範囲で運動を行い、日常生活に必要な身体機能の維持につなげる。
歩行器の使用状況や歩行状態を確認し、本人が安全に外出を継続できるよう支援する。
腰痛・歩行不安定の計画書で意識したいこと
腰痛がある利用者では、「痛みをなくすこと」だけを目標にするのではなく、痛みがあってもどのような生活を続けたいのかを確認することが大切です。本人が希望する買い物や外出などの具体的な生活場面を目標にし、身体機能や歩行能力の維持をその実現につなげるように計画を組み立てます。
まとめ
腰痛・歩行不安定がある利用者の通所介護計画書では、痛みや身体機能だけでなく、その影響によって難しくなっている生活動作や本人が続けたい活動を把握することが重要です。体調に配慮しながら安全な移動や活動を支援し、本人の希望する生活につながる長期目標・短期目標・サービス内容を設定します。


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