ケアプラン文例【大腿骨頸部骨折後・定期受診・通院】|受診を無理なく続ける第1表・第2表の記入例

大腿骨頸部骨折後の通院では、自宅から車までの移動、乗降、院内移動、待ち時間、医師への説明など複数の負担が重なります。

本記事では、本人が質問を準備し、家族と役割分担しながら定期受診を続ける事例を紹介します。

ここでは、家族が説明を代行するのではなく、本人が自分の状態と希望を伝えられるよう支援します。を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 長男が送迎しており、仕事との調整と院内での長い待ち時間を負担に感じている。

通院支援は送迎だけでなく、移動、待機、排泄、診察時の意思表明、帰宅後の疲労まで一連の流れで確認する。

受診間隔や治療内容は医師の判断に基づき、介護側は本人の生活上の変化を整理して共有する。

利用者像の例

  • 82歳男性。骨折後の定期受診と骨粗鬆症に関する診療を継続している。
  • 屋内は杖、長距離は車いすを利用し、車への乗降は手すりと見守りで行える。
  • 診察室では緊張して質問を忘れることがあるが、自宅では痛みや歩行の変化を具体的に話せる。
  • 長男が送迎しており、仕事との調整と院内での長い待ち時間を負担に感じている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

先生に歩く時の痛みと杖のことを自分で聞きたい。待つ時間が長い時は休めるようにしたい。

家族の意向

おすすめ文例

送迎は続けたいが、仕事との調整がある。受診で聞くことを事前に整理できると助かる。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は自分の症状と質問を言葉で表現でき、車への乗降も見守りで行える。

診察時には緊張で伝え忘れがあり、長い待ち時間による疲労と長男の送迎負担が生じている。

質問メモ、移動手段、休息、予約時間、家族との役割を整理し、本人が主体的に受診できる支援が必要である。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が伝えたい症状と質問を受診前に整理し、診察では本人の発言を待つ。車両乗降と院内移動に適した福祉用具を使い、待機中の休息を確保する。家族の送迎負担を確認し、必要に応じて利用可能な移送手段を本人と検討する。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人が症状や質問を自分で伝えられるよう受診準備を行い、移動と休息、家族の送迎負担に配慮して無理なく通院を続ける。

第2表の文例

移動と意思表明の両面を整え、本人が納得して定期受診を継続できるよう支援する。

課題① 自分の症状と希望を医師へ伝え、納得して受診したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

自分の症状と希望を医師へ伝え、納得して受診したい。

長期目標

受診時に生活上の変化と質問を自分の言葉で伝えられる。

短期目標

受診前に質問を一つメモし、診察時に本人から確認できる。

サービス内容

支援者は本人と症状・質問を整理し、診察では本人の発言を待って必要時のみ補足する。

課題② 車の乗降と院内移動を安全に行いたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

車の乗降と院内移動を安全に行いたい。

長期目標

補助具と見守りを活用し、通院時の移動ができる。

短期目標

確認した手順で車へ乗降し、院内は車いすを選択できる。

サービス内容

理学療法士等が乗降方法を評価し、家族へ安全な見守り位置を実地で共有する。

課題③ 待ち時間の疲労と家族の送迎負担を減らしたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

待ち時間の疲労と家族の送迎負担を減らしたい。

長期目標

休息と移動手段を調整し、無理なく通院を継続できる。

短期目標

予約時間や休憩場所を確認し、疲れた時に申し出られる。

サービス内容

ケアマネジャーは家族の都合と本人の希望を確認し、必要時に地域の移送サービス等の情報を提供する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
自分の症状と希望を医師へ伝え、納得して受診したい。受診時に生活上の変化と質問を自分の言葉で伝えられる。受診前に質問を一つメモし、診察時に本人から確認できる。支援者は本人と症状・質問を整理し、診察では本人の発言を待って必要時のみ補足する。
車の乗降と院内移動を安全に行いたい。補助具と見守りを活用し、通院時の移動ができる。確認した手順で車へ乗降し、院内は車いすを選択できる。理学療法士等が乗降方法を評価し、家族へ安全な見守り位置を実地で共有する。
待ち時間の疲労と家族の送迎負担を減らしたい。休息と移動手段を調整し、無理なく通院を継続できる。予約時間や休憩場所を確認し、疲れた時に申し出られる。ケアマネジャーは家族の都合と本人の希望を確認し、必要時に地域の移送サービス等の情報を提供する。

定期受診・通院支援のケアプラン作成ポイント

受診の全行程をみる

自宅出発から帰宅後までの移動、待機、排泄、疲労を確認する。

本人の説明を支える

質問メモ等を使い、家族が先にすべて説明しないよう役割を共有する。

家族負担を具体化する

送迎可能な曜日や仕事への影響を確認し、代替手段も提示する。

文例を使うときのポイント

  • 受診先の移動距離、待機環境、車いす利用の可否を確認する。
  • 生活上の変化を簡潔にまとめ、医療・介護間で共有する。
  • 受診後の疲労と本人の理解を確認し、次回支援へ反映する。

まとめ

通院継続には、送迎だけでなく移動・待機・意思表明を一体的に整える必要があります。

本人が自分の状態を伝えられる準備と、家族の負担を含めた移動支援が重要です。

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