ケアプラン文例【ALS・意思伝達・コミュニケーション】|本人の選択を支える第1表・第2表

ALSでは発声や上肢操作が難しくなっても、本人の考えや判断する力が保たれている場合があります。反応しやすい方法を早めに確認し、文字盤や視線入力等を本人が選びながら試せる環境を整えることが重要です。

本記事では、伝わらないまま話を進めず、自分の希望を確認して決めてほしい。ためのケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 60代男性。発声が不明瞭となり、家族が聞き取れない場面が増えた。右手の指は短時間なら動かせ、視線で示す方法も練習している。
  • 本人は「伝わらないまま話を進めず、自分の希望を確認して決めてほしい。」と希望している。
  • 家族は「本人の返答を待ち、負担の少ない方法で会話を続けたい。」と考えている。

治療、活動量、医療機器、動作方法は主治医・看護職・リハビリ職等の評価と指示を確認します。

利用者像の例

  • 60代男性。発声が不明瞭となり、家族が聞き取れない場面が増えた。右手の指は短時間なら動かせ、視線で示す方法も練習している。
  • 本人は「伝わらないまま話を進めず、自分の希望を確認して決めてほしい。」と希望している。
  • 家族は「本人の返答を待ち、負担の少ない方法で会話を続けたい。」と考えている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

伝わらないまま話を進めず、自分の希望を確認して決めてほしい。

家族の意向

おすすめ文例

本人の返答を待ち、負担の少ない方法で会話を続けたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

60代男性。発声が不明瞭となり、家族が聞き取れない場面が増えた。右手の指は短時間なら動かせ、視線で示す方法も練習している。

本人には「伝わらないまま話を進めず、自分の希望を確認して決めてほしい。」という希望があり、現在行えている方法と生活上の役割を生かす必要がある。

言語聴覚士等が発声、指先、視線、疲労を評価し、複数の手段を提案する。機器や文字盤は本人が見やすく操作しやすい位置へ置く。質問を一つずつ示し、推測で決めず復唱して確認する。状態変化に合わせて入力方法を見直す。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が使いやすい指差し・文字盤・視線等の方法を言語聴覚士や支援者と評価し、返答を待つ時間と確認手順を家族・事業所で統一して、日々の選択と意思決定が尊重される生活を支援します。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人の「伝わらないまま話を進めず、自分の希望を確認して決めてほしい。」という希望を尊重し、はい・いいえの合図と文字盤の確認方法を関係者で共有し、本人の返答を待って意思を確認できる。ことを目標に、家族と関係職種で支援方法と状態変化を共有します。

第2表の文例

サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。

課題① 身体状況に合う方法で自分の考えを伝え、生活上のことを自分で決めたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

身体状況に合う方法で自分の考えを伝え、生活上のことを自分で決めたい。

長期目標

複数の意思伝達手段を使い分け、家族や支援者へ希望と選択を伝えられる。

短期目標

はい・いいえの合図と文字盤の確認方法を関係者で共有し、本人の返答を待って意思を確認できる。

サービス内容

言語聴覚士等が発声、指先、視線、疲労を評価し、複数の手段を提案する。機器や文字盤は本人が見やすく操作しやすい位置へ置く。質問を一つずつ示し、推測で決めず復唱して確認する。状態変化に合わせて入力方法を見直す。

課題② 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。

長期目標

状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。

短期目標

呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。

サービス内容

本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。

課題③ 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。

長期目標

本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。

短期目標

本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。

サービス内容

本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
身体状況に合う方法で自分の考えを伝え、生活上のことを自分で決めたい。複数の意思伝達手段を使い分け、家族や支援者へ希望と選択を伝えられる。はい・いいえの合図と文字盤の確認方法を関係者で共有し、本人の返答を待って意思を確認できる。言語聴覚士等が発声、指先、視線、疲労を評価し、複数の手段を提案する。機器や文字盤は本人が見やすく操作しやすい位置へ置く。質問を一つずつ示し、推測で決めず復唱して確認する。状態変化に合わせて入力方法を見直す。
体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。
本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。

意思伝達・コミュニケーションのケアプラン作成ポイント

本人の希望を確認する

病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認します。

できる動作と方法を生かす

実際に使えている動作、伝達方法、道具、生活上の工夫を計画へ反映します。

変化時の相談を整える

伝達できた内容、誤解が生じた場面、使用手段、所要時間、疲労、本人の満足感を確認します。

文例を使うときのポイント

  • 意思伝達が難しいことと意思決定能力を同一視せず、本人が選べる方法と十分な待ち時間を確保します。
  • 家族の不安と負担にも配慮します。
  • 本人の体調、意思、満足感を継続して確認します。

まとめ

本人が使いやすい指差し・文字盤・視線等の方法を言語聴覚士や支援者と評価し、返答を待つ時間と確認手順を家族・事業所で統一して、日々の選択と意思決定が尊重される生活を支援します。

関連するケアプラン文例

コメント

タイトルとURLをコピーしました