高齢者向けの無料脳トレ・認知課題プリント36〜40です。
今回の5課題は、身近な生活場面を見ながら、必要な情報を探す、思い出す、分類する、判断する、理由を考えるといった認知機能を使う内容にしています。
道具の使い方、料理、郵便物、交通安全、ごみの分類など、日常生活に近い題材を取り入れているため、一般的な計算問題や漢字問題とは異なる生活場面型の認知機能トレーニングとして活用できます。
デイサービスや介護施設での脳トレに加えて、通所リハビリや作業療法などで行う、遂行機能・問題解決・注意機能を意識した机上課題や自主課題の素材としても使用できます。
介護文例ナビの脳トレ・認知課題
子ども向けに見えない、大人が取り組みやすい教材を目指しています。正解を当てるだけではなく、「なぜそう考えたか」「ほかに方法はあるか」まで考えられる構成を取り入れています。
高齢者向け脳トレ無料プリント36〜40
- 36|道具と使い方を結びつけよう
- 37|食材を見てレシピを考えよう
- 38|郵便物を整理して、対応を考えよう
- 39|交通ルールを見て、安全な行動を考えよう
- 40|ごみを見て、分け方と出し方を考えよう
難易度は一律ではなく、比較的取り組みやすい課題から、複数の情報を整理して判断する課題まで含まれています。
36|道具と使い方を結びつけよう

身近な道具を見て、「何に使うものか」「どんな場面で使うか」を考える課題です。
やかん、はさみ、ほうき、ものさし、かさなど、日常生活でよく使う物を題材にしています。
この課題で主に使う認知機能
- 意味記憶
- 語想起
- 言語理解
- 選択性注意
- 分類・比較
物の名前を答えるだけではなく、道具と用途を結びつけることで、長期記憶の中にある生活知識を使います。
「昔はどんな道具を使っていましたか」「ほかにどんな使い方がありますか」と質問を加えることで、回想や会話にもつなげられます。
比較的取り組みやすい課題なので、認知課題を始める際の導入にも使いやすい内容です。
問題+解答例・支援者向け解説を2ページPDFで利用できます。
37|食材を見てレシピを考えよう

複数の食材を見て、どのような料理が作れるかを考える課題です。
鶏肉と野菜、鮭とほうれん草、豚肉と白菜、なすとひき肉など、家庭料理としてイメージしやすい食材を組み合わせています。
この課題で主に使う認知機能
- 語想起
- 意味記憶
- 推論
- 計画性
- 遂行機能
- 問題解決
料理名を一つ答えて終わるのではなく、どんな調理方法にするか、どの順番で作るかまで考えることで、計画性や遂行機能も使います。
さらに、献立全体を考える、栄養バランスを考える、季節の食材に置き換えるなどの発展課題にもつなげられます。
普段から料理をしてきた方の場合は、本人の経験や得意料理を聞きながら進めることで、より自然な会話にも広げられます。
問題+解答例・支援者向け解説を2ページPDFで利用できます。
38|郵便物を整理して、対応を考えよう

市役所、病院、電気料金、保険会社などから届いた郵便物を見て、どれから確認するか、どのように対応するかを考える課題です。
実際の生活では、郵便物をただ読むだけではなく、重要度や期限を判断し、必要に応じて家族や支援者へ相談する必要があります。
この課題で主に使う認知機能
- 選択性注意
- 情報整理
- 優先順位づけ
- 遂行機能
- 問題解決
- 社会的判断
「すぐ確認するもの」「期限がありそうなもの」「相談した方がよいもの」など、複数の基準で同じ情報を見直すことがポイントです。
単純な分類ではなく、なぜその郵便物を優先したかを説明してもらうことで、判断理由の言語化にもつなげられます。
遂行機能や生活管理を意識した認知課題として使いやすい内容です。
問題+解答例・支援者向け解説を2ページPDFで利用できます。
39|交通ルールを見て、安全な行動を考えよう

交通場面の写真を見ながら、安全に行動するために何を確認すればよいかを考える課題です。
信号のある横断歩道、駐車場の出入口、雨の夕方の道路という3つの生活場面を使用しています。
この課題で主に使う認知機能
- 選択性注意
- 視覚的情報探索
- 推論
- 社会的判断
- 遂行機能
- 問題解決
この課題では、交通ルールを知っているかだけではなく、信号、車、自転車、道路の状態などから必要な情報を探し、安全な行動を考えることを重視しています。
「どこを見てそう考えたか」を尋ねることで、視覚情報と判断を結びつける練習になります。
答えが簡単な場合には、「もし夜だったら」「急いでいたら」「歩行器を使用していたら」など条件を追加すると、より複雑な問題解決課題になります。
問題+解答例・支援者向け解説を2ページPDFで利用できます。
40|ごみを見て、分け方と出し方を考えよう

新聞、ペットボトル、空き缶、乾電池、小型家電、スプレー缶など、身近な物を見ながら分類や安全な出し方を考える課題です。
自治体によって分別方法が異なるため、この課題では細かな地域ルールを覚えることよりも、物の特徴を見て分類し、危険性や確認方法を考えることを中心にしています。
この課題で主に使う認知機能
- 選択性注意
- 分類
- 情報整理
- 遂行機能
- 問題解決
- 認知的柔軟性
「同じ仲間に分ける」「そのまま出すと危険なものを選ぶ」「分からないときにどう確認するか」など、複数の視点で物品を見直します。
分別方法が分からない場合に、自治体のホームページや分別表などを確認するという行動まで考えることで、生活場面に近い問題解決課題になります。
ごみ分別課題について
実際のごみの分別方法や出し方は自治体によって異なります。実生活で使用する場合は、必ず地域の最新ルールをご確認ください。
問題+解答例・支援者向け解説を2ページPDFで利用できます。
36〜40は「生活の中で考える」認知課題です
今回の36〜40では、単純な暗記や計算よりも、日常生活の中で必要になる判断や問題解決を意識しています。
例えば、
- 道具の用途を思い出す
- 食材から料理を計画する
- 郵便物の重要度を判断する
- 交通場面から安全な行動を考える
- 身近な物を分類して安全な処理方法を考える
といった課題です。
これらは、注意機能、意味記憶、ワーキングメモリ、遂行機能、推論、問題解決、社会的判断など、複数の認知機能を組み合わせて使う内容になっています。
高次脳機能リハビリの練習素材としても活用できます
作業療法士、言語聴覚士、理学療法士などが行う高次脳機能リハビリでは、正解数だけを見るのではなく、どの情報に注目したか、どの順番で考えたか、どの段階でヒントが必要だったかを見ることも重要です。
今回の課題は、生活場面を使いながら、
- 必要な情報を探す
- 不要な情報を除く
- 優先順位をつける
- 複数の案を考える
- 理由を説明する
- 条件変更に合わせて考え直す
といった活動を取り入れやすい構成です。
自主課題、机上課題、生活場面を想定した認知機能トレーニングの素材として、本人の状態に合わせて難易度を調整してください。
難易度の調整方法
同じプリントでも、支援方法によって難易度を調整できます。
難しい場合には、見る場所を一緒に確認する、選択肢を減らす、一度に考える条件を減らすなどの方法があります。
比較的簡単に取り組める場合には、
- 別の方法をもう一つ考える
- 理由を説明する
- 優先順位をつける
- 新しい条件を追加する
- 自分の生活の場合ならどうするか考える
といった質問を加えることで、より高い認知負荷を設定できます。
正解よりも「考え方」を大切に
36〜40には、答えが一つに決まらない課題も含まれています。
そのため、「正解したか」だけではなく、必要な情報に気づけたか、理由を説明できたか、別の方法を考えられたかといった思考の過程も大切にしてください。
支援者がヒントを出す場合も、すぐに答えを教えるのではなく、「どこを見ると分かりそうですか」「ほかに方法はありますか」と問いかけることで、本人の考えを引き出しやすくなります。
ご利用にあたって
本サイトのプリントは、認知症や高次脳機能障害を診断したり、重症度を判定したりするための神経心理学的検査ではありません。利用者の状態や目的に応じて、無理のない範囲でご活用ください。
高齢者向け脳トレ無料プリントを順次追加しています
介護文例ナビでは、デイサービス、通所リハビリ、介護施設などで使いやすい高齢者向け脳トレ・認知課題プリントを順次追加しています。
計算や漢字だけではなく、買い物、予定管理、住環境、料理、郵便物、交通安全など、大人の日常生活に近いテーマを増やしていく予定です。


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