認知症のケアプラン文例まとめ|独居・服薬・拒否・家族支援の第1表・第2表

認知症のある利用者のケアプランでは、「認知症があるから見守りが必要」と一括りにするのではなく、本人が現在どのような生活を送れているのか、どの場面で困っているのか、どのような暮らしを続けたいのかを具体的に整理することが大切です。

同じ認知症でも、一人暮らしを続けている方、服薬管理が難しくなっている方、介護を拒否する方、家族の介護負担が大きくなっている方など、生活上の課題はそれぞれ異なります。

このページでは、介護文例ナビで公開している認知症のケアプラン文例を、生活課題ごとに整理しています。担当ケースに近いテーマから、第1表・第2表の具体的な記入例を確認してください。

認知症のケアプランで大切にしたいこと
症状や「できないこと」だけを見るのではなく、本人が現在できていること、慣れた生活習慣、本人なりの理由や思い、家族が実際に困っている場面まで整理します。

文例はそのまま当てはめず、本人・家族の意向、認知機能、身体機能、生活歴、住環境、支援体制に合わせて調整してください。

認知症のケアプラン文例を生活課題から探す

生活課題 確認したいポイント
独居・日中独居 本人が一人で行えていることと、服薬・食事・火の管理・緊急時対応など支援が必要な部分
服薬 飲み忘れ、重複服用、服薬拒否と、本人が続けられる管理方法
食事・排泄・清潔 どの工程で困っているか、本人ができる部分、拒否の背景
不安・幻視・帰宅願望 訴えが起こる時間や環境、本人が何を不安に感じているか
家族介護 家族が担っている支援と負担、今後も無理なく続けられる範囲

独居・一人暮らしのケアプラン文例

認知症があっても一人暮らしを続けたい

本人が現在行えている生活動作を活かしながら、服薬、食事、予定管理、緊急時対応など必要な部分を支えるケースです。

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家族と同居しているが日中は一人になる

家族が仕事などで不在となる時間帯の安全や生活を考えるケースです。

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服薬に関するケアプラン文例

飲み忘れ・重複服用がある

本人が自分で薬を管理したいという思いを尊重しながら、安全な服薬方法を検討するケースです。

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薬を飲みたがらない

「もう飲んだ」「薬はいらない」などの発言があり、服薬を勧めると拒否するケースです。

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受診を拒否する場合のケアプラン文例

持病の定期受診が必要であっても、「病院には行かない」「どこも悪くない」と話す場合があります。

受診拒否という行動だけを見るのではなく、病院への不安、待ち時間、過去の経験、自分で生活を決めたいという本人の思いなども確認します。

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食事に関するケアプラン文例

食事を拒否する・食事量が減っている

食事量が減っている場合には、「食べてもらう」ことだけを目標にせず、本人の好み、食事環境、体調、口腔状態、食事時間などを確認します。

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排泄・トイレに関するケアプラン文例

トイレの場所が分からない、間に合わない、衣類操作が難しいなど、排泄のどの工程で困っているのかを確認することが重要です。

失禁があることだけを理由にすべてを介助するのではなく、本人ができている動作を活かします。

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更衣・身だしなみに関するケアプラン文例

同じ服を着続ける、季節に合わない服を選ぶ、衣類の前後を間違える、着替えを拒否するなど、更衣に支援が必要となることがあります。

認知症・着替え拒否・更衣困難のケアプラン文例を見る

口腔ケア・歯磨き拒否のケアプラン文例

歯磨きや義歯の手入れを拒否する場合には、認知症だけを理由にせず、痛み、不快感、生活習慣、自尊心なども確認します。

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幻視・不安がある場合のケアプラン文例

「知らない人がいる」「虫が見える」など、周囲には確認できないものが見えると訴えるケースです。

本人の訴えを強く否定するのではなく、不安や恐怖の程度、起こりやすい時間帯や環境、体調変化などを確認します。

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通所介護で帰宅願望がある場合のケアプラン文例

デイサービス利用中に「家に帰らないと」「家の仕事がある」などの発言がみられるケースです。

帰宅を止めることだけを考えるのではなく、本人が何を気にしているのか、家庭内で続けてきた役割や生活習慣を確認します。

通所介護・認知症・帰宅願望のケアプラン文例を見る

老老介護・家族負担のケアプラン文例

認知症のある本人を高齢の配偶者が支えている場合は、本人だけでなく介護者の体調や生活も確認する必要があります。

家族が「まだ自分でできる」と支援を抱え込みすぎていないか、睡眠や外出、通院など家族自身の生活が保てているかを確認します。

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認知症のケアプランで使いやすいニーズ文例

できることは自分で続けながら、住み慣れた自宅で安心して暮らしたい。

必要なところだけ支えてもらいながら、自分の生活を続けたい。

薬を安全に管理しながら、体調を整えて自宅で生活を続けたい。

失敗があってもできる限り自分でトイレを使い、自分らしく生活したい。

不安なときに安心できるよう支えてもらい、穏やかに過ごしたい。

家族にも無理をさせず、一緒に今の生活を続けたい。

認知症のケアプランで使いやすい長期目標文例

本人のできることを活かしながら、住み慣れた環境で安心して生活を継続できる。

必要な支援を受けながら、本人がこれまでの生活習慣や役割を継続できる。

本人と家族が無理のない方法で生活を支え合い、在宅生活を継続できる。

不安や混乱が生じた場合にも、本人に合った関わりにより安心して過ごせる。

認知症のケアプランで使いやすい短期目標文例

慣れた方法や声かけにより、自分で行える生活動作を継続できる。

必要な支援を受けながら、服薬や予定を確認して生活できる。

不安や困りごとがあるときに、本人なりの方法で周囲へ伝えることができる。

本人が安心できる環境や関わり方を家族・関係者で共有できる。

「認知症だから」でケアプランを作らない

認知症の診断があっても、すべての生活動作ができなくなるわけではありません。

料理は難しくなっていても洗濯物はたためる、服薬は忘れても毎朝の着替えは自分でできる、予定は忘れても長年続けてきた家事は行えるなど、保たれている力は人によって異なります。

ケアプランでは、認知症の症状だけではなく、本人が現在も行えている生活行為を具体的に確認します。

拒否があるときは「なぜ嫌なのか」を確認する

入浴、服薬、受診、食事、更衣などへの拒否がみられる場合も、「認知症だから拒否している」と決めつけないことが重要です。

本人には本人なりの理由がある可能性があります。

痛みがある、説明が理解しにくい、突然介助されて驚いた、自分でできると思っている、過去の習慣と違うなど、拒否が起きる前後の状況を確認します。

拒否そのものをなくすことを目標にするのではなく、本人が安心して必要な支援を受けられる方法を考えます。

家族の介護負担もアセスメントする

認知症のケアプランでは、家族が実際にどのような支援を行っているかを具体的に確認します。

服薬確認、食事準備、排泄後の処理、夜間対応、外出の付き添いなど、一つひとつは小さな支援でも、一日を通して続くと大きな負担になることがあります。

本人の在宅生活を長く支えるためにも、家族の睡眠、体調、仕事、外出、休息時間なども確認し、家族だけが支援を抱え込まない体制を考えます。

第1表を作成するときのポイント

第1表では、本人・家族の希望だけでなく、本人が現在できていること、困っている生活場面、家族が担っている支援、関係者が確認すべき変化を整理します。

課題分析の結果では「認知症のため見守りが必要」とだけ書くのではなく、どの生活場面で、どのような支援が必要なのかまで具体化します。

第2表を作成するときのポイント

ニーズや目標は、サービスを利用すること自体ではなく、本人がどのような生活を続けたいのかを中心に設定します。

例えば「デイサービスを利用する」ではなく、「人との交流や活動の機会を持ちながら、生活リズムを整えて自宅での生活を続けたい」といった形で、生活目標として整理します。

アセスメントから第1表・第2表までまとめて作成したい場合

本人の状態を整理しながら、第1表・第2表までまとめてケアプランの文案を作成したい場合は、介護文例ナビの作成補助ツールも利用できます。

アセスメントからケアプラン第1表・第2表までまとめて作成する

まとめ

認知症のケアプランでは、病名や症状だけをもとに支援を決めるのではなく、本人が現在どのような生活を送り、何を続けたいと考えているのかを確認することが重要です。

独居、服薬、排泄、食事、拒否、不安、家族介護など、実際に困っている生活場面を具体化し、本人ができていることを活かしながら必要な部分を支援します。

本人・家族の意向、生活歴、身体状況、認知機能、住環境、支援体制は一人ひとり異なります。各文例を参考にしながら、担当ケースの実際の状況に合わせて調整してください。

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