洗濯支援では、本人の衣類の好み、洗い分け、収納場所を確認し、本人ができる仕分けやたたみを続けられるようにします。運搬・物干し等の難しい工程を訪問介護が補います。
本記事では、仕分けやたたみはできる一方、濡れた衣類の運搬と高い物干しが難しい方の洗濯支援を扱います。本人の収納の希望を守り、難しい工程を補う第1表・第2表の文例を示します。
この記事が参考になるケース
- 80代女性。洗濯物の仕分けとたたみはできるが、濡れた衣類の運搬と高い物干しが難しい。介護員に収納場所を勝手に変えられることを不安に感じている。
- 本人は「衣類を自分のやり方で整え、できる作業は続けたい。」と希望している。
- 家族は「転倒や腰痛を防ぎ、清潔な衣類を保ってほしい。」と考えている。
サービスの利用可否・提供範囲・医療的支援は、保険者、事業所、主治医等へ確認します。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
衣類を自分のやり方で整え、できる作業は続けたい。
家族の意向
おすすめ文例
転倒や腰痛を防ぎ、清潔な衣類を保ってほしい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
80代女性。洗濯物の仕分けとたたみはできるが、濡れた衣類の運搬と高い物干しが難しい。介護員に収納場所を勝手に変えられることを不安に感じている。
本人には「衣類を自分のやり方で整え、できる作業は続けたい。」という希望があり、現在行えていることと生活上の役割を生かす必要がある。
訪問介護員が洗い分けと分担を本人に確認し、濡れた衣類の運搬と高い位置への物干しを支援する。洗濯機の操作は実際に行えるかを確認し、難しい操作のみ補う。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が行える衣類の仕分け・たたみと収納の希望を尊重し、訪問介護員が濡れた衣類の運搬・高所の物干し等を補い、本人と確認しながら清潔で本人らしい衣生活を支援します。
別の表現|短めにまとめたい場合
本人の仕分け・たたみと収納の希望を生かし、介護員が濡れた衣類の運搬と高所の物干しを補います。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 自分のやり方を大切にし、できる洗濯作業を続けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
自分のやり方を大切にし、できる洗濯作業を続けたい。
長期目標
本人と介護員の分担で洗濯を継続し、清潔な衣類と役割を保てる。
短期目標
衣類を仕分けし、座位でたたむ作業に参加できる。
サービス内容
訪問介護員が洗い分けと分担を本人に確認し、濡れた衣類の運搬と高い位置への物干しを支援する。洗濯機の操作は実際に行えるかを確認し、難しい操作のみ補う。
課題② 転倒や腰痛を防いで衣類を整えたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
転倒や腰痛を防いで衣類を整えたい。
長期目標
無理な持ち運びや高所作業を避け、安全に衣生活を維持できる。
短期目標
濡れた衣類の運搬や高い位置への物干しは、無理をせず支援を依頼できる。
サービス内容
動線、かご重量、物干し高さを確認し、本人に無理な作業を依頼しない。必要に応じて用具や作業場所を調整する。
課題③ 衣類を希望する場所へ収納したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
衣類を希望する場所へ収納したい。
長期目標
必要な衣類が分かる場所に保管され、毎日の更衣を自分で行える。
短期目標
収納場所と並べ方を介護員へ伝えられる。
サービス内容
衣類の処分・移動を介護員だけで決めず、本人と一枚ずつ確認して決めた場所へ収納する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 自分のやり方を大切にし、できる洗濯作業を続けたい。 | 本人と介護員の分担で洗濯を継続し、清潔な衣類と役割を保てる。 | 衣類を仕分けし、座位でたたむ作業に参加できる。 | 訪問介護員が洗い分けと分担を本人に確認し、濡れた衣類の運搬と高い位置への物干しを支援する。洗濯機の操作は実際に行えるかを確認し、難しい操作のみ補う。 |
| 転倒や腰痛を防いで衣類を整えたい。 | 無理な持ち運びや高所作業を避け、安全に衣生活を維持できる。 | 濡れた衣類の運搬や高い位置への物干しは、無理をせず支援を依頼できる。 | 動線、かご重量、物干し高さを確認し、本人に無理な作業を依頼しない。必要に応じて用具や作業場所を調整する。 |
| 衣類を希望する場所へ収納したい。 | 必要な衣類が分かる場所に保管され、毎日の更衣を自分で行える。 | 収納場所と並べ方を介護員へ伝えられる。 | 衣類の処分・移動を介護員だけで決めず、本人と一枚ずつ確認して決めた場所へ収納する。 |
訪問介護のケアプラン作成ポイント
本人の生活目標から位置づける
サービス利用自体を目標にせず、本人が続けたい暮らし、役割、参加を確認します。
本人ができることを生かす
仕分けとたたみは本人に任せ、衣類が濡れて重くなる工程と高所での作業を補います。収納場所を決める力は保たれているため、片付けの効率だけで配置を変えず、次の更衣で本人が衣類を取り出せたかまで確認します。
洗濯後も本人が衣類を使えるか確認する
洗濯頻度、本人の参加、運搬・高所作業、腰痛・転倒、衣類の清潔、収納、本人の納得感を確認します。
文例を使うときのポイント
- 本人の所有物と生活習慣を尊重し、衣類の処分や収納変更は必ず本人の同意を得ます。
- 本人と家族の意向を分けて確認します。
- 体調・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。
まとめ
仕分けやたたみは本人に任せ、濡れた衣類の運搬や高所の物干しを補います。衣類の扱い方と収納場所は本人に確認して進めます。


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