通所介護の初回利用を断る方には、理由を聞き、見学・体験・利用しない選択を本人と確認します。この記事では、将棋への関心を入口に、本人が通い方を選ぶ支援を第1表・第2表へ落とし込みます。
本記事では、初回利用・拒否・不安を扱う架空事例のケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 80代男性。娘と同居。初めての場所が苦手で利用を断っているが、将棋の話題には関心を示し、自分で予定を選べる。
- 本人は「将棋を楽しめる場所か、自分で見てから決めたい。」と希望している。
- 家族は「無理強いせず、安心して通える場所を見つけてほしい。」と考えている。
サービスの利用可否・提供範囲・医療的支援は、保険者、事業所、主治医等へ確認します。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
将棋を楽しめる場所か、自分で見てから決めたい。
家族の意向
おすすめ文例
無理強いせず、安心して通える場所を見つけてほしい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
80代男性。娘と同居。初めての場所が苦手で利用を断っているが、将棋の話題には関心を示し、自分で予定を選べる。
拒否の背景には活動内容が分からない不安があり、将棋への関心と選択する力を生かした体験が必要である。
相談員が本人へ一日の流れと選べる活動を説明し、利用を断る理由も聞き取る。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が見学や将棋の体験を通じて利用を自分で判断できるよう、通所介護の相談員が不安と希望を聞き取り、家族と送迎・滞在時間・担当職員を調整して安心できる関係をつくります。
別の表現|短めにまとめたい場合
将棋への関心を入口に、本人が納得できる体験と振り返りを重ね、自分の意思で通い方を選べるよう支援します。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 納得して利用するか決めたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
納得して利用するか決めたい。
長期目標
本人が希望に合う過ごし方を選べる。
短期目標
見学で気になる点を一つ質問できる。
サービス内容
相談員が本人へ一日の流れと選べる活動を説明し、利用を断る理由も聞き取る。
課題② 将棋を楽しめる相手を見つけたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
将棋を楽しめる相手を見つけたい。
長期目標
気の合う相手と楽しむ時間を持てる。
短期目標
少人数の将棋活動を一度体験できる。
サービス内容
職員が関心の合う利用者との場を調整し、見学のみや途中休憩も選べるようにする。
課題③ 帰宅後も疲れず過ごしたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
帰宅後も疲れず過ごしたい。
長期目標
体験後の生活を保ちながら利用方法を選べる。
短期目標
帰宅後の疲れと感想を伝えられる。
サービス内容
家族が夕食・睡眠・翌日の様子を確認し、相談員と利用時間や送迎方法を見直す。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 納得して利用するか決めたい。 | 本人が希望に合う過ごし方を選べる。 | 見学で気になる点を一つ質問できる。 | 相談員が本人へ一日の流れと選べる活動を説明し、利用を断る理由も聞き取る。 |
| 将棋を楽しめる相手を見つけたい。 | 気の合う相手と楽しむ時間を持てる。 | 少人数の将棋活動を一度体験できる。 | 職員が関心の合う利用者との場を調整し、見学のみや途中休憩も選べるようにする。 |
| 帰宅後も疲れず過ごしたい。 | 体験後の生活を保ちながら利用方法を選べる。 | 帰宅後の疲れと感想を伝えられる。 | 家族が夕食・睡眠・翌日の様子を確認し、相談員と利用時間や送迎方法を見直す。 |
通所介護のケアプラン作成ポイント
本人の生活目標から位置づける
サービス利用自体を目標にせず、本人が続けたい暮らし、役割、参加を確認します。
本人ができることを生かす
本人の能力と工夫を具体的に評価し、サービスによる代行や過介助を避けます。
体験前後の反応から通い方を見直す
相談員は本人が安心できた場面と負担だった場面を、娘は帰宅後の食事・睡眠・翌日の疲労を確認します。参加できたかだけでなく、本人が次も行きたいか、断る理由が変わったかを尋ねます。長時間滞在に固執せず、休憩や体験内容を調整し、利用を見送る意思も尊重します。
文例を使うときのポイント
- 拒否を説得だけで解消しようとせず、体験しない選択も含めて意思を確認します。
- 本人と家族の意向を分けて確認します。
- 体調・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。
まとめ
利用拒否を説得で解消せず、見学や将棋の体験後に本人の反応を確認します。不安の要因を基に、滞在時間や担当職員、通い方を調整します。


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