ケアプラン文例【パーキンソン病・外食・会食】|友人との食事を楽しむ場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、食事動作に時間がかかることや人前での手の震えを気にして、外食を控えることがあります。

速く食べることを求めず、店や席、食器、注文方法、本人が伝えたい配慮を具体的に整えることが重要です。

ここでは、持ちやすいスプーンを携帯し、静かな席を選ぶことで、元同僚との月一回の昼食を続けたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 午前十一時頃は手の動きが比較的よい
  • 深めの皿と太柄スプーンなら自分で食べられる
  • 飲み物はふた付きカップだと両手で持てる
  • 小さい文字のメニューは妻が読み上げると自分で選べる
  • 静かな壁側の席では落ち着いて会話できる
  • 本人は介助される前に自分のペースで食べたい
  • 妻は店への連絡と送迎を支援したい

食事形態、姿勢、食器、時間帯、店内環境、注文方法、本人が希望する支援を確認してください。

※むせや飲み込みの変化がある場合は、本人の意向を確認し、医療・歯科・リハビリテーション等の専門職へ相談してください。

利用者像の例

  • 68歳・男性・要介護1
  • 妻と二人暮らし
  • 元鉄道職員で、退職後も同僚三人との昼食会を月一回続けてきた
  • 午前十一時頃は手の動きが比較的よい
  • 深めの皿と太柄スプーンなら自分で食べられる
  • 飲み物はふた付きカップだと両手で持てる
  • 小さい文字のメニューは妻が読み上げると自分で選べる
  • 静かな壁側の席では落ち着いて会話できる
  • 本人は介助される前に自分のペースで食べたい
  • 妻は店への連絡と送迎を支援したい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

時間はかかるが太いスプーンなら食べられるので、急かされず元同僚との昼食を楽しみたい。

家族の意向

おすすめ文例

店と席を事前に確認し、本人が選んで食べるのを待ち、頼まれたときだけ手伝いたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は妻と暮らし、元鉄道職員の同僚三人との月一回の昼食会を今後も続けたいと希望している。

午前十一時頃は手の動きが比較的よく、深めの皿と太柄スプーンを使えば自分で食べられる。

小さいメニューは読み上げを受けて自分で選び、静かな壁側の席では会話を楽しめる。

店、席、食器、時間を事前に整え、周囲が急かさず本人の食事と意思表示を待つ必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が食器と料理を選び、自分のペースで食べる力を活かして友人との昼食会を継続できるよう支援する。

動きやすい午前十一時台に静かな壁側席を予約し、太柄スプーンとふた付きカップを携帯する。

妻と友人は先回りして介助せず、本人の希望を確認して注文や食事の難しい部分のみ支援する。

第2表の文例

食事を速く済ませることではなく、本人が選び、自分で食べ、友人との会話を楽しめる外食場面を目標にします。

課題① 使いやすい食器で、自分のペースで外食したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

使いやすい食器で、自分のペースで外食したい。

長期目標

本人が必要な道具を選び、外食を継続できる。

短期目標

深めの皿と太柄スプーンを使い、急かされず昼食を食べられる。

サービス内容

店へ持ち込み可否を確認し、道具と安定した姿勢を整え、本人の食事動作を待つ。

課題② メニューの説明を聞き、自分で料理を選びたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

メニューの説明を聞き、自分で料理を選びたい。

長期目標

本人の選択が注文へ反映される。

短期目標

妻の読み上げを聞き、二つの候補から希望する料理を選べる。

サービス内容

写真や短い説明を用い、一度に二つ程度の候補を示して本人の返答を待つ。

課題③ 月一回、元同僚と会話しながら昼食を楽しみたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

月一回、元同僚と会話しながら昼食を楽しみたい。

長期目標

本人が友人との交流を継続できる。

短期目標

静かな席で一時間程度、食事と会話を楽しめる。

サービス内容

午前十一時台の壁側席を予約し、疲れた際に休憩や早めの帰宅を選べるようにする。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
使いやすい食器で、自分のペースで外食したい。本人が必要な道具を選び、外食を継続できる。深めの皿と太柄スプーンを使い、急かされず昼食を食べられる。店へ持ち込み可否を確認し、道具と安定した姿勢を整え、本人の食事動作を待つ。
メニューの説明を聞き、自分で料理を選びたい。本人の選択が注文へ反映される。妻の読み上げを聞き、二つの候補から希望する料理を選べる。写真や短い説明を用い、一度に二つ程度の候補を示して本人の返答を待つ。
月一回、元同僚と会話しながら昼食を楽しみたい。本人が友人との交流を継続できる。静かな席で一時間程度、食事と会話を楽しめる。午前十一時台の壁側席を予約し、疲れた際に休憩や早めの帰宅を選べるようにする。

パーキンソン病・外食のケアプランで意識したいポイント

本人のペースを守る

店や同行者の都合で急かさず、食事に必要な時間を確保します。

道具と環境を持ち込む

自宅で使える食器、席、姿勢の条件を外食先でも再現できるか確認します。

交流を中心目標にする

摂取量だけでなく、友人と会い会話を楽しむ外食の意味を計画へ反映します。

文例を使うときのポイント

  • 動きやすい時間帯を選ぶ
  • 使いやすい食器を確認する
  • 静かで安定した席を予約する
  • 本人が注文を選ぶ時間を確保する
  • むせや疲労の変化を確認する

まとめ

外食では、食器、席、時間、注文方法を本人に合わせ、自分で選び食べる力を活かします。

急かさない支援と必要な環境調整により、元同僚との大切な交流を続けられる計画になります。

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