ケアプラン文例【パーキンソン病・掃除動作】|家の役割を無理なく続ける場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、掃除機の取り回しや中腰姿勢が負担となり、長く続けてきた家事の役割を失うことがあります。

家全体を掃除できるかではなく、道具、場所、時間、姿勢を調整して本人が担える工程を見つけることが重要です。

ここでは、軽いフロアワイパーを使えば居間を掃除でき、来客前の部屋づくりを自分の役割として続けたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 重い掃除機は方向転換でふらつく
  • 軽いフロアワイパーは両手で持ち、五分程度操作できる
  • 椅子に座ってワイパーシートを取り付けられる
  • 床の物を夫が片づけると居間を直線的に掃除できる
  • 本人は来客前の居間は自分で整えたい
  • 夫は重い物の移動とごみ処理を担当したい

掃除という家事を工程に分け、道具の重さ、姿勢、動線、時間、本人が大切にする場所と役割を確認してください。

※ふらつきや痛みが増える場合は作業を中止し、本人の状態に応じて福祉用具・リハビリテーション等の専門職へ相談してください。

利用者像の例

  • 72歳・女性・要介護1
  • 夫と二人暮らし
  • 自宅で書道教室を三十年開き、今も月二回友人を招いている
  • 重い掃除機は方向転換でふらつく
  • 軽いフロアワイパーは両手で持ち、五分程度操作できる
  • 椅子に座ってワイパーシートを取り付けられる
  • 床の物を夫が片づけると居間を直線的に掃除できる
  • 本人は来客前の居間は自分で整えたい
  • 夫は重い物の移動とごみ処理を担当したい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

全部はできなくても、友人が来る居間は自分でワイパーをかけ、教室をしていた頃のように整えて迎えたい。

家族の意向

おすすめ文例

床の物と重い掃除機は私が片づけ、本人が居間を掃除する時間と役割を残したい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は夫と自宅で暮らし、書道教室を開いていた居間を自分で整え、月二回訪れる友人を迎えたいと希望している。

重い掃除機では方向転換時にふらつくが、軽いフロアワイパーは両手で持って五分程度操作できる。

椅子座位でシートを取り付け、床の物がない直線的な動線であれば居間の一部を掃除できる。

掃除を準備、床拭き、ごみ処理に分け、本人が担いたい床拭きを安全に継続できるよう環境を整える必要がある。

夫が重い物の移動とごみ処理を担い、本人が疲れる前に休める時間と椅子を確保する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が軽い道具を使って居間を整える力を活かし、来客を迎える役割を続けられるよう支援する。

夫は床上の物と重い道具を移動し、本人は椅子座位で準備して五分を目安に直線的な動作を行う。

作業前後のふらつき、痛み、疲れを本人と確認し、できた範囲を共有して次回の方法を調整する。

第2表の文例

家全体の掃除を行うことではなく、本人が大切にする居間で安全に担える工程を続け、友人を迎えられることを目標にします。

課題① 軽い道具を使い、自分で居間の床を整えたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

軽い道具を使い、自分で居間の床を整えたい。

長期目標

安全な方法で居間の掃除を継続できる。

短期目標

床上の物がない状態で、フロアワイパーを五分操作できる。

サービス内容

夫が事前に動線を確保し、本人は両手で道具を持ち、椅子の近くで直線的に作業する。

課題② 掃除の準備も、自分でできる部分は続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

掃除の準備も、自分でできる部分は続けたい。

長期目標

本人が掃除の工程へ主体的に参加できる。

短期目標

椅子に座り、ワイパーへシートを取り付けられる。

サービス内容

道具とシートを手の届く高さに準備し、本人の手順を待ち、難しい固定部分のみ支援する。

課題③ 居間を自分で整え、月二回友人を迎えたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

居間を自分で整え、月二回友人を迎えたい。

長期目標

本人が役割を実感しながら友人との交流を継続できる。

短期目標

来客前日の午前中に掃除を行い、終了後に休憩できる。

サービス内容

来客予定を本人と確認し、作業日を分け、終了後の休憩と当日の体調確認を行う。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
軽い道具を使い、自分で居間の床を整えたい。安全な方法で居間の掃除を継続できる。床上の物がない状態で、フロアワイパーを五分操作できる。夫が事前に動線を確保し、本人は両手で道具を持ち、椅子の近くで直線的に作業する。
掃除の準備も、自分でできる部分は続けたい。本人が掃除の工程へ主体的に参加できる。椅子に座り、ワイパーへシートを取り付けられる。道具とシートを手の届く高さに準備し、本人の手順を待ち、難しい固定部分のみ支援する。
居間を自分で整え、月二回友人を迎えたい。本人が役割を実感しながら友人との交流を継続できる。来客前日の午前中に掃除を行い、終了後に休憩できる。来客予定を本人と確認し、作業日を分け、終了後の休憩と当日の体調確認を行う。

パーキンソン病・掃除動作のケアプランで意識したいポイント

家事を工程に分ける

掃除機を使えないだけで掃除全体を不可とせず、準備、床拭き、ごみ処理のどこを担えるか確認します。

道具と動線を具体化する

軽さ、柄の長さ、方向転換の回数、休める椅子の位置まで生活場面で評価します。

役割の意味を目標にする

床をきれいにするだけでなく、友人を迎えるという本人らしい目的を計画へ反映します。

文例を使うときのポイント

  • 掃除を工程ごとに評価する
  • 道具の重さと操作時間を確認する
  • 床上の物と方向転換を減らす
  • 作業前後の疲れとふらつきを見る
  • 来客を迎える役割につなげる

まとめ

掃除動作が難しい場合は、家事を細かい工程に分け、道具、姿勢、時間、動線を調整して本人が担える部分を見つけます。

夫との役割分担により、本人が居間を整え、長年大切にしてきた友人との交流を続けられる計画につなげます。

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