ケアプラン文例【パーキンソン病・バス利用・公共交通】|自分で通い慣れた場所へ外出する場合の第1表・第2表の記入例

パーキンソン病のある利用者では、乗降の段差、発車までの短さ、車内での立位などから、公共交通の利用を諦めることがあります。

一人で乗れるかだけでなく、時刻表を読む、運転手へ待ってほしいと伝える、座席を選ぶ、助けを求める力を具体的に評価することが重要です。

ここでは、杖と交通系カードを使い、運転手へ一言伝えることで、姉のいる駅前へ月一回バスで出かけたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 自宅から平坦な道を百五十メートル歩いて停留所へ行ける
  • 大きな文字の時刻表で午前の便を確認できる
  • 交通系カードを右手で読み取り機へ当てられる
  • 乗車時に運転手へゆっくり待ってくださいと伝えられる
  • 優先席まで杖で移動し、手すりを持って着座できる
  • 本人は可能な便を選び姉に会いに行きたい
  • 姉は到着時刻に停留所で迎えたい

停留所までの距離、乗降段差、支払い、車内移動、援助要請、帰路、天候と混雑を実際の便で確認してください。

※外出方法は本人の体調、地域の交通状況、事業者の案内に合わせ、必要に応じて移動支援やリハビリテーション等の専門職へ相談してください。

利用者像の例

  • 74歳・女性・要介護1
  • 一人暮らし
  • 若い頃から姉と駅前の和菓子店へ通うことを楽しみにしている
  • 自宅から平坦な道を百五十メートル歩いて停留所へ行ける
  • 大きな文字の時刻表で午前の便を確認できる
  • 交通系カードを右手で読み取り機へ当てられる
  • 乗車時に運転手へゆっくり待ってくださいと伝えられる
  • 優先席まで杖で移動し、手すりを持って着座できる
  • 本人は可能な便を選び姉に会いに行きたい
  • 姉は到着時刻に停留所で迎えたい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

午前の空いているバスなら、カードを使って運転手さんにも頼めるので、自分で姉に会いに行きたい。

家族の意向

おすすめ文例

到着する便を本人と確認して停留所で待ち、本人ができる乗車や支払いは見守りたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は一人暮らしを続け、姉と駅前の和菓子店へ出かける月一回の交流を維持したいと希望している。

平坦な道を杖で百五十メートル歩き、大きな文字の時刻表で午前の便を確認できる。

交通系カードを操作し、運転手へ待ってほしいと伝え、手すりを持って優先席へ着座することができる。

混雑の少ない便、停留所までの休憩、乗降時の援助要請を本人と確認し、実際の経路で安全性を評価する必要がある。

到着時は姉が迎え、帰りの便と連絡手段を本人が確認できるよう支援する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が時刻表を読み、カードを操作し、運転手へ援助を求める力を活かして公共交通を利用できるよう支援する。

混雑の少ない午前便を本人が選び、停留所までの休憩と乗降時の動作を実際の経路で確認する。

姉と到着便・帰路・連絡方法を共有し、本人の判断を中心に必要な見守りを行う。

第2表の文例

単独乗車の可否だけで判断せず、本人が便を選び、必要な助けを求め、姉との交流を続けられる一連の外出を目標にします。

課題① 自分で時刻を確認し、空いているバスを選んで出かけたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

自分で時刻を確認し、空いているバスを選んで出かけたい。

長期目標

本人が体調と混雑を考えて利用する便を選べる。

短期目標

大きな文字の時刻表で午前便を確認し、姉へ到着予定を連絡できる。

サービス内容

見やすい時刻表と連絡先を玄関に置き、外出前に本人が便と天候を確認できるよう支援する。

課題② 乗降時に必要な助けを求め、安全に優先席へ座りたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

乗降時に必要な助けを求め、安全に優先席へ座りたい。

長期目標

本人が援助要請を行い、転倒なくバスを利用できる。

短期目標

乗車時に運転手へ待ってほしいと伝え、カード操作後に手すりを持って着座できる。

サービス内容

実際の便で乗降手順を確認し、杖とカードの持ち方、運転手への伝え方を本人と決める。

課題③ 月一回、バスで駅前へ行き姉との時間を楽しみたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

月一回、バスで駅前へ行き姉との時間を楽しみたい。

長期目標

本人が選んだ方法で姉との外出を継続できる。

短期目標

月一回、姉が到着停留所で迎える方法で和菓子店へ行ける。

サービス内容

本人と姉で往復便・待ち合わせ・体調不良時の連絡方法を確認し、外出後に困りごとを振り返る。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
自分で時刻を確認し、空いているバスを選んで出かけたい。本人が体調と混雑を考えて利用する便を選べる。大きな文字の時刻表で午前便を確認し、姉へ到着予定を連絡できる。見やすい時刻表と連絡先を玄関に置き、外出前に本人が便と天候を確認できるよう支援する。
乗降時に必要な助けを求め、安全に優先席へ座りたい。本人が援助要請を行い、転倒なくバスを利用できる。乗車時に運転手へ待ってほしいと伝え、カード操作後に手すりを持って着座できる。実際の便で乗降手順を確認し、杖とカードの持ち方、運転手への伝え方を本人と決める。
月一回、バスで駅前へ行き姉との時間を楽しみたい。本人が選んだ方法で姉との外出を継続できる。月一回、姉が到着停留所で迎える方法で和菓子店へ行ける。本人と姉で往復便・待ち合わせ・体調不良時の連絡方法を確認し、外出後に困りごとを振り返る。

パーキンソン病・バス利用のケアプランで意識したいポイント

乗車前から帰宅までを見る

停留所までの歩行、待ち時間、乗降、車内、帰路を一連の生活行為として確認します。

援助要請を残存能力として評価する

運転手へ待ってほしいと伝える、優先席を求めるなど、自分で安全をつくる力を計画にします。

外出の目的を明確にする

訓練として乗るのではなく、姉と和菓子店へ行くという本人にとっての意味を目標に反映します。

文例を使うときのポイント

  • 停留所までの距離と休憩場所を確認する
  • 混雑の少ない便を本人と選ぶ
  • 支払い手段と杖の持ち方を確認する
  • 運転手への援助要請を練習する
  • 帰路と体調不良時の連絡方法を決める

まとめ

バス利用では、歩行や乗降だけでなく、時刻の確認、支払い、援助要請、座席選択、帰路までを具体的に評価します。

本人が持つ判断と伝達の力を活かし、姉との大切な外出を自分で選んで続けられる計画につなげます。

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