ケアプラン文例【糖尿病・認知症併存】|本人の習慣を活かす第1表・第2表の記入例

糖尿病と認知症を併存する高齢者では、食事や服薬の管理を家族がすべて担い、本人の意思や習慣が見えにくくなることがあります。

本記事では、本人が保っている生活習慣と理解力を確認し、家族・医療・介護が同じ方法で支えるケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 朝食後に薬を飲む習慣は残っているが、時々重複しそうになる。
  • 写真付きの手順表は理解できる。
  • 夫は管理負担が増え、本人へ強く注意することがある。

治療内容の調整は医療職が行い、認知症があることだけを理由に本人の役割をすべて奪わない。

利用者像の例

  • 84歳女性。2型糖尿病と軽度認知症がある。
  • 朝食後に薬を飲む習慣は残っているが、時々重複しそうになる。
  • 写真付きの手順表は理解できる。
  • 夫は管理負担が増え、本人へ強く注意することがある。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

自分でできることは続けたい。分かりやすく教えてほしい。

家族の意向

おすすめ文例

安全を守りながら本人の力を活かし、負担を減らしたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は朝食後の服薬習慣と写真付き手順の理解が保たれている。

記憶の低下で重複の危険があり、夫の強い注意が本人の不安と対立につながっている。

本人の習慣を基盤に、薬の管理方法、食事支援、家族の休息、情報共有を一体的に整える必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が保っている朝食後の服薬習慣や食事の好みを活かし、主治医・薬剤師・看護師等と治療内容を確認したうえで写真や一包化等の分かりやすい方法を用い、本人が行える確認は見守りながら重複服用等の危険な部分を家族と介護サービスが補い、失敗を責めず安心できる声かけを統一するとともに、認知機能、食事摂取、服薬、体調、家族負担の変化を共有し、必要に応じて支援方法とサービス量を見直す。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人に残る食事・服薬の習慣を活かして分かりやすい環境を整え、家族と関係職種が責めない対応を共有し、安全性と家族負担を継続的に見直す。

第2表の文例

認知症があることだけで全介助にせず、本人が理解し実行できる工程を見つけます。

課題① 分かりやすい方法で自分の薬を確認したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

分かりやすい方法で自分の薬を確認したい。

長期目標

本人ができる確認を続け、重複なく服薬できる。

短期目標

朝食後に写真付き手順表を見て家族と薬を確認できる。

サービス内容

薬剤師等が一包化や表示方法を整え、本人・家族・支援者へ共有する。

課題② 好きな食事を安心して楽しみたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

好きな食事を安心して楽しみたい。

長期目標

本人の好みを活かしながら必要な食事支援を受けられる。

短期目標

本人が二つの献立から食べたい方を選べる。

サービス内容

家族と管理栄養士等が本人の理解に合わせ、選択肢を絞って提示する。

課題③ 家族と穏やかに暮らし続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

家族と穏やかに暮らし続けたい。

長期目標

本人と夫が必要な支援と休息を得て在宅生活を継続できる。

短期目標

通所等を利用し、夫が週1回休息時間を持てる。

サービス内容

ケアマネジャーは本人の活動と夫の負担を確認し、サービスと対応方法を調整する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
分かりやすい方法で自分の薬を確認したい。本人ができる確認を続け、重複なく服薬できる。朝食後に写真付き手順表を見て家族と薬を確認できる。薬剤師等が一包化や表示方法を整え、本人・家族・支援者へ共有する。
好きな食事を安心して楽しみたい。本人の好みを活かしながら必要な食事支援を受けられる。本人が二つの献立から食べたい方を選べる。家族と管理栄養士等が本人の理解に合わせ、選択肢を絞って提示する。
家族と穏やかに暮らし続けたい。本人と夫が必要な支援と休息を得て在宅生活を継続できる。通所等を利用し、夫が週1回休息時間を持てる。ケアマネジャーは本人の活動と夫の負担を確認し、サービスと対応方法を調整する。

認知症を併存する糖尿病のケアプラン作成ポイント

残る習慣を探す

できないことより保たれた手順を支援の土台にする。

声かけを統一する

叱責や試す質問を避ける。

家族負担を評価する

安全管理を家族だけに任せない。

文例を使うときのポイント

  • 処方の簡素化は医師・薬剤師へ相談する。
  • 低血糖と認知症症状を決めつけない。
  • 本人への説明と同意を省かない。

まとめ

糖尿病と認知症を併存する場合も、本人に残る習慣と意思を活かし、医療・介護・家族で安全を支えます。

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