ケアプラン文例【ALS・嚥下・食事】|安全と食べる楽しみを支える第1表・第2表

ALSによる嚥下機能の変化では、むせ、食事時間の延長、疲労、体重減少がみられることがあります。本人の食べる楽しみを尊重しながら、医師・看護師・言語聴覚士・管理栄養士等の評価を生活上の方法へつなげます。

本記事では、安全に気をつけながら、好きな味を家族と一緒に楽しみたい。ためのケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 70代女性。食事後半に疲れてむせることがあり、体重が減少している。好物を口から食べ続けたい気持ちが強く、家族は誤嚥を心配している。
  • 本人は「安全に気をつけながら、好きな味を家族と一緒に楽しみたい。」と希望している。
  • 家族は「本人の希望を大切にし、専門職に相談した方法で食事を支えたい。」と考えている。

治療、活動量、医療機器、動作方法は主治医・看護職・リハビリ職等の評価と指示を確認します。

利用者像の例

  • 70代女性。食事後半に疲れてむせることがあり、体重が減少している。好物を口から食べ続けたい気持ちが強く、家族は誤嚥を心配している。
  • 本人は「安全に気をつけながら、好きな味を家族と一緒に楽しみたい。」と希望している。
  • 家族は「本人の希望を大切にし、専門職に相談した方法で食事を支えたい。」と考えている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

安全に気をつけながら、好きな味を家族と一緒に楽しみたい。

家族の意向

おすすめ文例

本人の希望を大切にし、専門職に相談した方法で食事を支えたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

70代女性。食事後半に疲れてむせることがあり、体重が減少している。好物を口から食べ続けたい気持ちが強く、家族は誤嚥を心配している。

本人には「安全に気をつけながら、好きな味を家族と一緒に楽しみたい。」という希望があり、現在行えている方法と生活上の役割を生かす必要がある。

医師・言語聴覚士等が嚥下状態を評価し、食形態、姿勢、介助方法を共有する。食事前後の呼吸状態、むせ、湿性嗄声、疲労、摂取量を確認する。少量ずつ本人のペースで介助し、口腔ケアを行う。経管栄養等の選択肢は医療職から説明を受け、本人の意向を繰り返し確認する。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が大切にする食事の楽しみを中心に、嚥下評価、食形態、姿勢、食事量と時間、口腔ケア、代替栄養に関する意向確認を多職種で行い、安全と本人の選択が両立する食生活を支援します。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人の「安全に気をつけながら、好きな味を家族と一緒に楽しみたい。」という希望を尊重し、専門職と確認した姿勢・一口量・休憩を用い、疲れが強くなる前に食事方法の変更を伝えられる。ことを目標に、家族と関係職種で支援方法と状態変化を共有します。

第2表の文例

サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。

課題① むせや疲れに配慮し、好きな食事を自分の希望する方法で楽しみたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

むせや疲れに配慮し、好きな食事を自分の希望する方法で楽しみたい。

長期目標

状態に合う食事方法を選び、必要な栄養と水分を取りながら食事の満足感を保てる。

短期目標

専門職と確認した姿勢・一口量・休憩を用い、疲れが強くなる前に食事方法の変更を伝えられる。

サービス内容

医師・言語聴覚士等が嚥下状態を評価し、食形態、姿勢、介助方法を共有する。食事前後の呼吸状態、むせ、湿性嗄声、疲労、摂取量を確認する。少量ずつ本人のペースで介助し、口腔ケアを行う。経管栄養等の選択肢は医療職から説明を受け、本人の意向を繰り返し確認する。

課題② 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。

長期目標

状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。

短期目標

呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。

サービス内容

本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。

課題③ 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。

長期目標

本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。

短期目標

本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。

サービス内容

本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
むせや疲れに配慮し、好きな食事を自分の希望する方法で楽しみたい。状態に合う食事方法を選び、必要な栄養と水分を取りながら食事の満足感を保てる。専門職と確認した姿勢・一口量・休憩を用い、疲れが強くなる前に食事方法の変更を伝えられる。医師・言語聴覚士等が嚥下状態を評価し、食形態、姿勢、介助方法を共有する。食事前後の呼吸状態、むせ、湿性嗄声、疲労、摂取量を確認する。少量ずつ本人のペースで介助し、口腔ケアを行う。経管栄養等の選択肢は医療職から説明を受け、本人の意向を繰り返し確認する。
体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。
本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。

嚥下・食事のケアプラン作成ポイント

本人の希望を確認する

病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認します。

できる動作と方法を生かす

実際に使えている動作、伝達方法、道具、生活上の工夫を計画へ反映します。

変化時の相談を整える

むせ、食事時間、摂取量、水分、体重、呼吸状態、疲労、口腔状態、本人の楽しみを確認します。

文例を使うときのポイント

  • 安全を理由に本人の希望を一方的に制限せず、医学的評価と本人の価値観を基に選択肢を検討します。
  • 家族の不安と負担にも配慮します。
  • 本人の体調、意思、満足感を継続して確認します。

まとめ

本人が大切にする食事の楽しみを中心に、嚥下評価、食形態、姿勢、食事量と時間、口腔ケア、代替栄養に関する意向確認を多職種で行い、安全と本人の選択が両立する食生活を支援します。

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