多発性筋炎・皮膚筋炎では、肩や太もも周囲の筋力低下により、浴槽をまたぐ、腕を上げる、立ち上がる動作が難しくなる場合があります。皮膚状態と全身の疲労にも配慮し、安全な清潔保持を組み立てます。
本記事では、できる部分は自分で行い、疲れすぎず清潔を保ちたい。ためのケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 60代女性。浴室の椅子から立ち上がることと上衣を頭からかぶる動作が難しい。入浴後の疲労が翌朝まで残るため、週1回に減らしている。
- 本人は「できる部分は自分で行い、疲れすぎず清潔を保ちたい。」と希望している。
- 家族は「転倒を防ぎ、介助方法を覚えて安心して入浴を支えたい。」と考えている。
治療、活動量、医療機器、動作方法は主治医・看護職・リハビリ職等の評価と指示を確認します。
利用者像の例
- 60代女性。浴室の椅子から立ち上がることと上衣を頭からかぶる動作が難しい。入浴後の疲労が翌朝まで残るため、週1回に減らしている。
- 本人は「できる部分は自分で行い、疲れすぎず清潔を保ちたい。」と希望している。
- 家族は「転倒を防ぎ、介助方法を覚えて安心して入浴を支えたい。」と考えている。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
できる部分は自分で行い、疲れすぎず清潔を保ちたい。
家族の意向
おすすめ文例
転倒を防ぎ、介助方法を覚えて安心して入浴を支えたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
60代女性。浴室の椅子から立ち上がることと上衣を頭からかぶる動作が難しい。入浴後の疲労が翌朝まで残るため、週1回に減らしている。
本人には「できる部分は自分で行い、疲れすぎず清潔を保ちたい。」という希望があり、現在行えている方法と生活上の役割を生かす必要がある。
OT・PT等が立ち上がり、浴槽またぎ、上肢動作を評価する。浴室の温度、手すり、椅子、滑りを確認し、疲労時はシャワー浴や清拭へ変更する。皮膚状態を観察し、治療中の注意点は医療職と共有する。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が自分で行える洗身と更衣を生かし、近位筋力、皮膚状態、疲労を確認しながら、浴室環境、福祉用具、衣類、家族の介助方法を整えて、無理のない清潔保持を支援します。
別の表現|短めにまとめたい場合
本人の「できる部分は自分で行い、疲れすぎず清潔を保ちたい。」という希望を尊重し、高めのシャワーチェアと着脱しやすい衣類を使い、必要な部分のみ介助を受けられる。ことを目標に、家族と関係職種で支援方法と状態変化を共有します。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 筋力低下と疲労に配慮し、自分でできる動作を続けながら清潔を保ちたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
筋力低下と疲労に配慮し、自分でできる動作を続けながら清潔を保ちたい。
長期目標
体調に合う方法で入浴・更衣を継続し、清潔と本人の満足感を保てる。
短期目標
高めのシャワーチェアと着脱しやすい衣類を使い、必要な部分のみ介助を受けられる。
サービス内容
OT・PT等が立ち上がり、浴槽またぎ、上肢動作を評価する。浴室の温度、手すり、椅子、滑りを確認し、疲労時はシャワー浴や清拭へ変更する。皮膚状態を観察し、治療中の注意点は医療職と共有する。
課題② 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。
長期目標
状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。
短期目標
呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。
サービス内容
本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。
課題③ 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。
長期目標
本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。
短期目標
本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。
サービス内容
本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 筋力低下と疲労に配慮し、自分でできる動作を続けながら清潔を保ちたい。 | 体調に合う方法で入浴・更衣を継続し、清潔と本人の満足感を保てる。 | 高めのシャワーチェアと着脱しやすい衣類を使い、必要な部分のみ介助を受けられる。 | OT・PT等が立ち上がり、浴槽またぎ、上肢動作を評価する。浴室の温度、手すり、椅子、滑りを確認し、疲労時はシャワー浴や清拭へ変更する。皮膚状態を観察し、治療中の注意点は医療職と共有する。 |
| 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。 | 状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。 | 呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。 | 本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。 |
| 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。 | 本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。 | 本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。 | 本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。 |
入浴・更衣のケアプラン作成ポイント
本人の希望を確認する
病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認します。
できる動作と方法を生かす
実際に使えている動作、伝達方法、道具、生活上の工夫を計画へ反映します。
変化時の相談を整える
立ち上がり、上肢動作、疲労の持続、皮膚状態、痛み、介助量、本人の満足感を確認します。
文例を使うときのポイント
- 入浴回数だけでなく、翌日まで残る疲労と本人が自分で行えた工程を評価します。
- 家族の不安と負担にも配慮します。
- 本人の体調、意思、満足感を継続して確認します。
まとめ
本人が自分で行える洗身と更衣を生かし、近位筋力、皮膚状態、疲労を確認しながら、浴室環境、福祉用具、衣類、家族の介助方法を整えて、無理のない清潔保持を支援します。


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