ケアプラン文例【COPD・入浴】|息切れに配慮して清潔を保つ第1表・第2表の記入例

COPDのある人では、脱衣、浴槽のまたぎ、洗身が連続すると呼吸が乱れ、入浴後に強い疲労が残ることがあります。

本記事では、本人が体調と息切れを確かめ、休憩を挟みながら安全に清潔を保つケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 入浴中の息切れが強く、洗身を途中でやめることがある。
  • 座って休めば上半身を自分で洗える。
  • 家族は苦しくなることを心配し入浴を控えさせている。

入浴可否、酸素の使用方法、温度や時間に関する制限は主治医・看護師等の指示を確認する。

利用者像の例

  • 82歳女性。COPDで息切れがあり、長男夫婦と同居。
  • 浴室まで歩き、シャワーチェアを使えば上半身を洗える。
  • 洗髪と下肢の洗身後に疲れやすい。
  • 家族は呼吸苦を恐れ、全面介助を考えている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

時間がかかっても、自分で洗えるところは自分で洗ってさっぱりしたい。

家族の意向

おすすめ文例

苦しくならない順序と見守り方を知り、安全に入浴してほしい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は浴室まで移動し、座位で上半身を洗う力を保っている。

動作を続けると息切れと疲労が強くなり、家族の不安から入浴機会が減りやすい。

入浴前の体調確認、動作の分割、休憩、介助範囲を医療・介護職と共有する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が自分で洗える部分を続けて清潔を保ちたい意向と座位での洗身能力を活かし、医療職の指示に沿って入浴前の体調を確認したうえで、脱衣、洗身、洗髪を分けて各動作の間に休憩を設け、シャワーチェアや使いやすい物品を整えるとともに、家族や介護職は呼吸状態を見ながら洗髪と下肢など負担の大きい部分のみ介助し、入浴中・入浴後の息切れ、疲労、体調変化を共有して安全な清潔保持を支援する。

別の表現|短めにまとめたい場合

入浴前の体調を確認し、座位と休憩を取り入れて本人が洗える部分を続けられるよう支援する。負担の大きい動作のみ介助し、入浴後の疲労も共有する。

第2表の文例

全面介助ではなく、本人ができる洗身と負担の大きい動作を分けて計画します。

課題① 息切れに気をつけながら自分で体を洗いたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

息切れに気をつけながら自分で体を洗いたい。

長期目標

休憩を取りながら安全に入浴し清潔を保てる。

短期目標

シャワーチェアに座り、上半身を自分で洗える。

サービス内容

通所介護や訪問介護等が呼吸状態を確認し、本人が行える洗身を見守る。

課題② 苦しくなる前に休み、必要な介助を受けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

苦しくなる前に休み、必要な介助を受けたい。

長期目標

無理のない手順で入浴を終えられる。

短期目標

洗身と洗髪の間に休憩し、介助が必要な部分を伝えられる。

サービス内容

介護職と家族が動作を分け、負担の大きい部分のみ介助する。

課題③ 体調に合わせて清潔を保つ方法を選びたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

体調に合わせて清潔を保つ方法を選びたい。

長期目標

入浴が難しい日も適切な方法で清潔を保てる。

短期目標

息切れや疲労が強い時は清拭等へ変更できる。

サービス内容

看護職等が入浴前後の体調を確認し、状態に合う清潔方法を提案する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
息切れに気をつけながら自分で体を洗いたい。休憩を取りながら安全に入浴し清潔を保てる。シャワーチェアに座り、上半身を自分で洗える。通所介護や訪問介護等が呼吸状態を確認し、本人が行える洗身を見守る。
苦しくなる前に休み、必要な介助を受けたい。無理のない手順で入浴を終えられる。洗身と洗髪の間に休憩し、介助が必要な部分を伝えられる。介護職と家族が動作を分け、負担の大きい部分のみ介助する。
体調に合わせて清潔を保つ方法を選びたい。入浴が難しい日も適切な方法で清潔を保てる。息切れや疲労が強い時は清拭等へ変更できる。看護職等が入浴前後の体調を確認し、状態に合う清潔方法を提案する。

COPDと入浴のケアプラン作成ポイント

動作を分ける

脱衣、洗身、洗髪、移動を連続させず休憩を入れる。

できる洗身を残す

呼吸状態を見ながら本人が行える部分は本人に任せる。

入浴後も確認する

終了直後だけでなく、その後の疲労や回復時間も把握する。

文例を使うときのポイント

  • 入浴可否は医療職の指示を確認する。
  • 浴室の温度差と転倒に注意する。
  • 体調不良時の代替方法を用意する。

まとめ

COPDの入浴支援では、動作を分けて休憩を取り入れ、本人ができることを残しながら安全に清潔を保つことが大切です。

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