ケアプラン文例【大腿骨頸部骨折後・独居・見守り】|一人暮らしを続ける第1表・第2表の記入例

大腿骨頸部骨折後の独居生活では、転倒予防だけでなく、本人が自分で決めてきた生活リズムを保てる支援が重要です。

本記事では、歩行器と連絡手段を活用し、必要な場面だけ支援を受けながら一人暮らしを続ける事例を紹介します。

ここでは、見守りを監視にせず、連絡の方法と頻度を本人と合意して計画します。を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 市外の息子は毎日の安否確認を望むが、本人は何度も電話されると負担に感じる。

独居を危険と一括りにせず、本人ができる食事、連絡、服薬、移動と、支援が必要な時間帯・場面を具体的に確認する。

緊急連絡手段は本人が実際に操作できる方法を選び、連絡先、鍵の扱い、訪問方法を本人の同意なく決めない。

利用者像の例

  • 84歳女性。骨折手術後に退院し、平屋の自宅で一人暮らしを再開した。
  • 屋内は歩行器で移動でき、電子レンジでの食事準備、服薬カレンダーの確認、電話操作ができる。
  • 早朝に急いでトイレへ向かう時と、玄関で荷物を受け取る時にふらつきがみられる。
  • 市外の息子は毎日の安否確認を望むが、本人は何度も電話されると負担に感じる。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

朝は自分の時間で過ごし、この家で暮らしたい。困った時にはこちらから連絡できるようにしたい。

家族の意向

おすすめ文例

一人の時間を尊重したいが、転んだ時に連絡できるか心配。本人が納得する確認方法にしたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は歩行器での室内移動、簡単な食事準備、服薬確認、電話連絡ができ、自宅での生活継続を明確に希望している。

一方、急ぐ場面でのふらつきと、転倒等が生じた場合に発見が遅れる可能性がある。

本人の生活リズムを尊重し、トイレ動線、荷物の受取方法、定時連絡、緊急連絡手段を本人・家族・支援者で合意する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人が自分で行える生活行為を継続し、支援は不安のある時間帯と動作へ絞る。福祉用具と住環境を確認し、急がず移動できる準備を整える。安否確認の時刻・手段・連絡がない場合の対応を本人の同意のもとで決め、定期的に見直す。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人ができる生活行為を保ちながら、不安のある時間帯だけ支援を組み合わせ、本人の同意のもとで安否確認と緊急時対応を整える。

第2表の文例

本人の自己決定と連絡能力を生かし、必要な見守りを合意して独居生活を支える。

課題① 歩行器を使い、自分の生活リズムで自宅内を安全に移動したい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

歩行器を使い、自分の生活リズムで自宅内を安全に移動したい。

長期目標

必要な場所へ安全に移動し、一人暮らしを継続できる。

短期目標

早朝のトイレ移動で照明をつけ、歩行器を手元に置いて急がず移動できる。

サービス内容

訪問介護員等が動線、照明、歩行器位置を本人と確認し、できている手順を尊重して必要部分のみ支援する。

課題② 困った時に自分から助けを求められるようにしたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

困った時に自分から助けを求められるようにしたい。

長期目標

緊急時に使える連絡方法を選び、実際に操作できる。

短期目標

携帯電話等を身につけ、登録先へ連絡する練習ができる。

サービス内容

支援者は本人が操作しやすい連絡手段を一緒に確認し、本人の同意を得た連絡先と対応手順を共有する。

課題③ 負担の少ない見守りを受けながら、私生活を保ちたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

負担の少ない見守りを受けながら、私生活を保ちたい。

長期目標

合意した方法で安否確認が行われ、過度な干渉なく安心して暮らせる。

短期目標

毎日決めた時間に本人から息子へ短い連絡を入れられる。

サービス内容

本人・家族・ケアマネジャーで確認時刻、方法、未連絡時の対応を決め、本人の負担感を定期的に確認する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
歩行器を使い、自分の生活リズムで自宅内を安全に移動したい。必要な場所へ安全に移動し、一人暮らしを継続できる。早朝のトイレ移動で照明をつけ、歩行器を手元に置いて急がず移動できる。訪問介護員等が動線、照明、歩行器位置を本人と確認し、できている手順を尊重して必要部分のみ支援する。
困った時に自分から助けを求められるようにしたい。緊急時に使える連絡方法を選び、実際に操作できる。携帯電話等を身につけ、登録先へ連絡する練習ができる。支援者は本人が操作しやすい連絡手段を一緒に確認し、本人の同意を得た連絡先と対応手順を共有する。
負担の少ない見守りを受けながら、私生活を保ちたい。合意した方法で安否確認が行われ、過度な干渉なく安心して暮らせる。毎日決めた時間に本人から息子へ短い連絡を入れられる。本人・家族・ケアマネジャーで確認時刻、方法、未連絡時の対応を決め、本人の負担感を定期的に確認する。

独居・見守りのケアプラン作成ポイント

できることを先に確認する

独居という属性より、移動、食事、服薬、連絡の具体的な遂行能力を評価する。

見守り方法を合意する

頻回な電話や訪問を一方的に増やさず、本人が負担なく続けられる方法を選ぶ。

場面別にリスクをみる

一日中危険とせず、早朝、受取、入浴など支援が必要な時間と動作を特定する。

文例を使うときのポイント

  • 本人の電話操作と緊急時の伝え方を実地で確認する。
  • 安否確認ができなかった場合の段階的な対応を関係者で共有する。
  • サービス追加の際も、本人の希望と一人でできる時間を確認する。

まとめ

独居支援では安全確保と同じくらい、本人が培った生活リズムと自己決定の尊重が重要です。

できることを基盤に、場面を絞った支援と合意した連絡方法を整えることで、無理のない見守りにつながります。

関連するケアプラン文例

  • 大腿骨頸部骨折後・退院直後・屋内歩行
  • 大腿骨頸部骨折後・排泄動作
  • 大腿骨頸部骨折後・転倒不安・外出

大腿骨骨折のケアプラン文例一覧へ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました