通所介護は入浴や食事の提供だけでなく、本人が地域で人と関わり、日中の活動や生活リズムを保つための場です。利用日数を目標にせず、本人が参加したい活動と帰宅後の生活を確認します。
本記事では、「気の合う人と話し、好きな手芸を楽しみたい」という希望を支える通所介護のケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 80代女性。一人暮らし。外出機会が減り、昼夜逆転と食欲低下がみられる。歌と手芸が好きだが、大人数の場には不安がある。
- 本人は「気の合う人と話し、好きな手芸を楽しみたい。」と希望している。
- 家族は「外出と食事の機会を持ち、生活リズムを整えてほしい。」と考えている。
サービスの利用可否・提供範囲・医療的支援は、保険者、事業所、主治医等へ確認します。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
気の合う人と話し、好きな手芸を楽しみたい。
家族の意向
おすすめ文例
外出と食事の機会を持ち、生活リズムを整えてほしい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
80代女性。一人暮らし。外出機会が減り、昼夜逆転と食欲低下がみられる。歌と手芸が好きだが、大人数の場には不安がある。
本人には「気の合う人と話し、好きな手芸を楽しみたい。」という希望があり、現在行えていることと生活上の役割を生かす必要がある。
通所介護職員が本人の好み、不安、疲労を確認し、活動を本人が選べるよう支援する。参加を強制せず休める場所を確保する。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が安心できる人数と活動を選び、通所介護で手芸・交流・食事・入浴へ自分のペースで参加し、帰宅後の疲労にも配慮しながら地域とのつながりと生活リズムを保てるよう支援します。
別の表現|短めにまとめたい場合
本人の「気の合う人と話し、好きな手芸を楽しみたい。」という希望を尊重し、見学や短時間利用から始め、手芸または会話へ本人のペースで参加できることを目標に、通所介護と家族・関係職種で支援方法を共有します。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 安心できる場所で人と交流し、好きな活動を楽しみたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
安心できる場所で人と交流し、好きな活動を楽しみたい。
長期目標
地域とのつながりと楽しみを持ち、閉じこもらず生活できる。
短期目標
見学や短時間利用から始め、手芸または会話へ本人のペースで参加できる。
サービス内容
通所介護職員が本人の好み、不安、疲労を確認し、活動を本人が選べるよう支援する。参加を強制せず休める場所を確保する。
課題② 食事・入浴の機会を持ち、生活リズムを整えたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
食事・入浴の機会を持ち、生活リズムを整えたい。
長期目標
日中に活動し、食事と清潔を保ちながら安定した生活リズムで過ごせる。
短期目標
通所日に昼食を取り、体調に合う入浴または清拭を選べる。
サービス内容
送迎時と利用中の体調を確認し、食事量、入浴、活動、休息を調整する。体調不良時は家族・医療職へ連絡する。
課題③ 自宅でも活動と休息のバランスを保ちたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
自宅でも活動と休息のバランスを保ちたい。
長期目標
通所と自宅生活が無理なくつながり、疲労を残さず利用を継続できる。
短期目標
帰宅後と翌日の疲労を伝え、利用時間や活動量を調整できる。
サービス内容
通所時の様子を本人・家族・ケアマネジャーへ共有し、利用時間、送迎、活動量を継続して見直す。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 安心できる場所で人と交流し、好きな活動を楽しみたい。 | 地域とのつながりと楽しみを持ち、閉じこもらず生活できる。 | 見学や短時間利用から始め、手芸または会話へ本人のペースで参加できる。 | 通所介護職員が本人の好み、不安、疲労を確認し、活動を本人が選べるよう支援する。参加を強制せず休める場所を確保する。 |
| 食事・入浴の機会を持ち、生活リズムを整えたい。 | 日中に活動し、食事と清潔を保ちながら安定した生活リズムで過ごせる。 | 通所日に昼食を取り、体調に合う入浴または清拭を選べる。 | 送迎時と利用中の体調を確認し、食事量、入浴、活動、休息を調整する。体調不良時は家族・医療職へ連絡する。 |
| 自宅でも活動と休息のバランスを保ちたい。 | 通所と自宅生活が無理なくつながり、疲労を残さず利用を継続できる。 | 帰宅後と翌日の疲労を伝え、利用時間や活動量を調整できる。 | 通所時の様子を本人・家族・ケアマネジャーへ共有し、利用時間、送迎、活動量を継続して見直す。 |
通所介護のケアプラン作成ポイント
本人の生活目標から位置づける
サービス利用自体を目標にせず、本人が続けたい暮らし、役割、参加を確認します。
本人ができることを生かす
本人の能力と工夫を具体的に評価し、サービスによる代行や過介助を避けます。
関係者の役割を共有する
本人が選んだ活動、交流、食事・入浴、疲労、送迎、帰宅後の状態、利用への満足感を確認します。
文例を使うときのポイント
- 通所回数や全員参加を目標にせず、本人が行きたい理由と安心できる過ごし方を具体化します。
- 本人と家族の意向を分けて確認します。
- 体調・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。
まとめ
本人が安心できる人数と活動を選び、通所介護で手芸・交流・食事・入浴へ自分のペースで参加し、帰宅後の疲労にも配慮しながら地域とのつながりと生活リズムを保てるよう支援します。


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