尿道留置カテーテルの管理では、尿量や尿性状だけでなく固定、バッグの位置、水分、移動時の扱いを生活場面で確認します。本人と家族が異常を早めに相談できる計画にします。
本記事では、尿道留置カテーテルを使用し、歩行器で移動できるもののチューブの引っ掛かりを心配する方を想定します。生活場面の管理と本人・娘の確認範囲、異常時の連絡を第1表・第2表の文例に整理します。
カテーテル管理以外の医療的支援や生活課題に応じた文例は、ケアプラン文例一覧から確認できます。
この記事が参考になるケース
- 80代男性。前立腺疾患により尿道留置カテーテルを使用し、娘と同居。室内は歩行器で移動できるが、チューブを引っ掛けることを心配している。
- 本人は「管があっても安全に家の中を移動し、自分の生活を続けたい。」と希望している。
- 家族は「感染や尿が出ない時の対応を知り、安心して見守りたい。」と考えている。
医療的支援は主治医の指示に基づき、状態に応じて訪問看護事業所・関係職種と確認します。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
管があっても安全に家の中を移動し、自分の生活を続けたい。
家族の意向
おすすめ文例
感染や尿が出ない時の対応を知り、安心して見守りたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
80代男性。前立腺疾患により尿道留置カテーテルを使用し、娘と同居。室内は歩行器で移動できるが、チューブを引っ掛けることを心配している。
本人には「管があっても安全に家の中を移動し、自分の生活を続けたい。」という希望があり、現在行えていることと生活上の役割を生かす必要がある。
訪問看護師が主治医の指示に基づき尿量・性状、発熱、疼痛、固定、挿入部周囲、閉塞兆候を確認し、必要な処置を行う。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人がカテーテルを過度に恐れず安全な移動と日課を続けられるよう、訪問看護が主治医の指示に基づき尿・固定・皮膚・全身状態を確認し、家族や介護職と感染・閉塞の兆候と連絡手順を共有します。
別の表現|短めにまとめたい場合
尿の流れ・バッグの位置・チューブの折れを確認し、安全な移動を支えます。主治医の指示に沿い、家族と異常時の連絡方法を共有します。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① カテーテルを安全に管理し、自宅で過ごしたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
カテーテルを安全に管理し、自宅で過ごしたい。
長期目標
感染や閉塞を予防し、安定した療養生活を継続できる。
短期目標
尿の流れ、バッグの位置、チューブの折れを確認できる。
サービス内容
訪問看護師が主治医の指示に基づき尿量・性状、発熱、疼痛、固定、挿入部周囲、閉塞兆候を確認し、必要な処置を行う。
課題② 管を引っ掛けず、安全に移動したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
管を引っ掛けず、安全に移動したい。
長期目標
カテーテルを保護しながら生活範囲を維持できる。
短期目標
バッグとチューブの位置を整えて歩行器で移動できる。
サービス内容
移動、着替え、睡眠、排泄時のチューブ経路を確認し、本人・家族・介護職で安全な固定とバッグ位置を共有する。
課題③ 異常時に迷わず相談したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
異常時に迷わず相談したい。
長期目標
発熱や尿流停止などに早く対応し、重症化を防げる。
短期目標
連絡が必要な変化と連絡先を本人・家族が確認できる。
サービス内容
主治医から示された観察点と緊急時手順を説明し、尿が出ない、血尿、発熱、疼痛等の変化時は速やかに連絡する。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| カテーテルを安全に管理し、自宅で過ごしたい。 | 感染や閉塞を予防し、安定した療養生活を継続できる。 | 尿の流れ、バッグの位置、チューブの折れを確認できる。 | 訪問看護師が主治医の指示に基づき尿量・性状、発熱、疼痛、固定、挿入部周囲、閉塞兆候を確認し、必要な処置を行う。 |
| 管を引っ掛けず、安全に移動したい。 | カテーテルを保護しながら生活範囲を維持できる。 | バッグとチューブの位置を整えて歩行器で移動できる。 | 移動、着替え、睡眠、排泄時のチューブ経路を確認し、本人・家族・介護職で安全な固定とバッグ位置を共有する。 |
| 異常時に迷わず相談したい。 | 発熱や尿流停止などに早く対応し、重症化を防げる。 | 連絡が必要な変化と連絡先を本人・家族が確認できる。 | 主治医から示された観察点と緊急時手順を説明し、尿が出ない、血尿、発熱、疼痛等の変化時は速やかに連絡する。 |
訪問看護のケアプラン作成ポイント
本人の生活目標から位置づける
看護の実施自体を目標にせず、本人が自宅で続けたい暮らしや役割を確認します。
医療と生活をつなぐ
ベッドから立つ時、歩行器で方向を変える時、着替える時など、実際の動作でチューブが引かれる場面を確認します。本人が位置を確認できる工程と、娘や看護師が補う工程を分け、必要以上に移動を控えずに済む環境を整えます。
尿の状態と移動時の扱いを分けて評価する
尿量・性状、発熱、疼痛、固定、皮膚、閉塞、交換予定、水分、移動時の安全、本人・家族の理解を確認します。
文例を使うときのポイント
- カテーテル交換や洗浄等は主治医の指示と事業所の手順に従います。本人・家族が日常的に確認する範囲と、看護師等が対応する処置を明確にし、尿が出ない・抜けた等の場合の連絡先を共有して、自己判断で抜き差しや洗浄を行うことがないよう説明します。
- 本人と家族の意向を分けて確認します。
- 病状・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。
まとめ
歩行器で移動する際のチューブやバッグの扱いを確認し、本人と娘が担う範囲を整理します。尿や体調の変化を見つけた時の連絡方法も共有します。


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