日中の食事と人との接点が不足しており、本人の意思表示を生かした過ごし方と家族の就労に合う受け渡しが必要である。 通所介護での支援を自宅の生活へつなげ、本人が何を続けたいかを軸に計画を組み立てます。
本記事では、日中独居・家族の就労を扱う架空事例のケアプラン文例を紹介します。
この記事が参考になるケース
- 80代女性。働く娘と同居。日中は一人になり食事を後回しにしがちだが、電話に出て希望を伝えられる。
- 本人は「昼間も安心して過ごして、娘には仕事を続けてほしい。」と希望している。
- 家族は「仕事中の心配を減らし、帰宅後に母と落ち着いて過ごしたい。」と考えている。
サービスの利用可否・提供範囲・医療的支援は、保険者、事業所、主治医等へ確認します。
本人・家族の意向の文例
本人の意向
おすすめ文例
昼間も安心して過ごして、娘には仕事を続けてほしい。
家族の意向
おすすめ文例
仕事中の心配を減らし、帰宅後に母と落ち着いて過ごしたい。
第1表の文例
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
おすすめ文例
80代女性。働く娘と同居。日中は一人になり食事を後回しにしがちだが、電話に出て希望を伝えられる。
日中の食事と人との接点が不足しており、本人の意思表示を生かした過ごし方と家族の就労に合う受け渡しが必要である。
職員が食事の好みと摂取状況を確認し、食べにくさや体調変化を家族へ伝える。
総合的な援助の方針
おすすめ文例
本人が昼食や会話を楽しめる日中の居場所を確保し、娘の就労時間を踏まえて送迎時の受け渡しと緊急連絡の順序を共有するとともに、利用しない日の過ごし方も確認して自宅での安心をつなぎます。
別の表現|短めにまとめたい場合
昼間の食事と交流、送迎前後の連絡を整え、本人の安心と娘の就労を支えます。
第2表の文例
サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。
課題① 昼食を落ち着いて食べたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
昼食を落ち着いて食べたい。
長期目標
日中の食事と生活リズムを保てる。
短期目標
利用日に好みを伝えて昼食を取れる。
サービス内容
職員が食事の好みと摂取状況を確認し、食べにくさや体調変化を家族へ伝える。
課題② 留守の時間も人と話したい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
留守の時間も人と話したい。
長期目標
日中に相談できる相手を持てる。
短期目標
困った時に担当職員へ一つ希望を伝えられる。
サービス内容
馴染みの職員が声をかけ、本人が選んだ活動で無理のない会話を支援する。
課題③ 送迎の前後も安心していたい。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
送迎の前後も安心していたい。
長期目標
家族不在時も決めた方法で出入りできる。
短期目標
鍵と連絡先の確認を決めた手順で受けられる。
サービス内容
相談員が家族と事業所の対応範囲を確認し、迎え・帰宅時の在宅確認と連絡が取れない場合の手順を定める。
第2表の完成イメージ
上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。
※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
|---|---|---|---|
| 昼食を落ち着いて食べたい。 | 日中の食事と生活リズムを保てる。 | 利用日に好みを伝えて昼食を取れる。 | 職員が食事の好みと摂取状況を確認し、食べにくさや体調変化を家族へ伝える。 |
| 留守の時間も人と話したい。 | 日中に相談できる相手を持てる。 | 困った時に担当職員へ一つ希望を伝えられる。 | 馴染みの職員が声をかけ、本人が選んだ活動で無理のない会話を支援する。 |
| 送迎の前後も安心していたい。 | 家族不在時も決めた方法で出入りできる。 | 鍵と連絡先の確認を決めた手順で受けられる。 | 相談員が家族と事業所の対応範囲を確認し、迎え・帰宅時の在宅確認と連絡が取れない場合の手順を定める。 |
通所介護のケアプラン作成ポイント
本人の生活目標から位置づける
サービス利用自体を目標にせず、本人が続けたい暮らし、役割、参加を確認します。
本人ができることを生かす
電話で希望を伝えられる力を生かし、本人から連絡する場面と事業所が在宅確認する場面を分けます。娘の帰宅まで一人になる時間と非利用日の昼食準備を確認し、必要な支援をケアマネジャーと調整します。娘に連絡がつかない場合の次の連絡先も決め、電話に出られることだけで留守中も安全と判断しません。
関係者の役割を共有する
利用日と非利用日の昼食状況、迎え前・帰宅後に一人で過ごした時間、在宅確認や連絡が滞った場面を比較します。娘が仕事中に予定外の対応を要した回数と、本人が困り事を伝えられたかも確認します。通所中は安定していても空白時間に食事や安全の問題が残る場合は、送迎と他の支援を組み直します。
文例を使うときのポイント
- 通所時間だけでなく、迎えを待つ時間と帰宅後の空白時間を確認します。
- 本人と家族の意向を分けて確認します。
- 体調・生活・サービス提供状況の変化に応じて見直します。
まとめ
日中独居では、送迎時の受け渡しと連絡不能時の順序を明確にします。通所日と非利用日の食事・服薬・安全を比べ、必要な支援範囲を見直します。


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