ケアプラン文例【大腿骨頸部骨折後・入浴】|浴室動作に配慮して清潔を保つ第1表・第2表の記入例

大腿骨頸部骨折後は、浴室の滑りや段差、浴槽またぎへの不安から、本人ができる洗身まで全介助になりやすいことがあります。

医療・リハビリ職の動作指示を守り、脱衣、浴室移動、洗身、浴槽、休憩を工程ごとに評価することが重要です。

ここでは、シャワーチェアに座って上半身を自分で洗い、浴槽利用は専門職と確認しながら清潔を保ちたい利用者を例に紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 医療・リハビリ職から浴室動作の注意点が共有されている
  • 脱衣所の椅子で更衣できる
  • 浴室入口まで歩行器で移動できる
  • 縦手すりを持ってシャワーチェアへ座れる
  • 胸、腕、腹は自分で洗える
  • 下腿と背中は妻の介助を要する
  • 浴槽またぎは専門職と方法を確認中
  • 本人は入浴の楽しみを保ちたい
  • 妻はできる洗身を任せたい

入浴許可、動作制限、浴室段差、手すり、椅子、洗身範囲、浴槽利用、痛み、入浴後の疲労を確認してください。

※入浴・浴槽利用の可否や動作方法は主治医・リハビリ専門職等の指示に従い、独自に進めないでください。

利用者像の例

  • 80歳・男性・要介護2
  • 妻と二人暮らし
  • 左大腿骨転子部骨折後
  • 医療・リハビリ職から浴室動作の注意点が共有されている
  • 脱衣所の椅子で更衣できる
  • 浴室入口まで歩行器で移動できる
  • 縦手すりを持ってシャワーチェアへ座れる
  • 胸、腕、腹は自分で洗える
  • 下腿と背中は妻の介助を要する
  • 浴槽またぎは専門職と方法を確認中
  • 本人は入浴の楽しみを保ちたい
  • 妻はできる洗身を任せたい

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

椅子に座れば上半身は洗えるので、全部洗ってもらわず自分で清潔を保ちたい。

家族の意向

おすすめ文例

浴室への移動を見守り、本人が洗えるところは待ち、足と背中だけ手伝いたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

本人は妻と暮らし、骨折後も入浴の楽しみと自分で洗う動作を続けたいと希望している。

歩行器で浴室入口まで移動し、縦手すりでシャワーチェアへ座り、胸・腕・腹を洗える。

下腿と背中に介助を要し、浴槽またぎは専門職と方法を確認中である。

本人ができる洗身を残し、浴槽利用は指示を確認してから段階的に検討する必要がある。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

退院時に共有された条件を守り、本人が椅子座位でできる洗身を継続できるよう支援する。脱衣所・浴室の椅子、縦手すり、滑り止めを整え、移動と痛みを確認する。妻は下腿と背中のみ支援し、浴槽利用は専門職の確認後に方法を統一する。

別の表現|短めにまとめたい場合

椅子座位で行える洗身を継続し、浴室環境と介助範囲を整え、浴槽利用は専門職の確認に沿って安全な方法を共有する。

第2表の文例

浴槽へ入ることだけを目標にせず、本人ができる洗身を続け、専門職と確認しながら安全な清潔方法を選べることを目標にします。

課題① 歩行器と手すりでシャワーチェアへ移りたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

歩行器と手すりでシャワーチェアへ移りたい。

長期目標

転倒なく浴室内の椅子へ着座できる。

短期目標

浴室入口まで歩き、縦手すりで方向転換できる。

サービス内容

床と手すりを確認し、妻は後方から見守り、痛み時は中止する。

課題② 座って洗える部分は自分で洗いたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

座って洗える部分は自分で洗いたい。

長期目標

本人が上半身の洗身を継続できる。

短期目標

胸、腕、腹を自分で洗える。

サービス内容

洗身用品を手の届く位置に置き、妻は下腿と背中のみ本人の依頼後に支援する。

課題③ 専門職と相談し、自分に合う入浴方法を選びたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

専門職と相談し、自分に合う入浴方法を選びたい。

長期目標

身体状況に合った清潔方法を選択できる。

短期目標

シャワー浴、部分浴、浴槽利用の説明を受け希望を伝えられる。

サービス内容

本人・妻・専門職で動作を確認し、浴槽利用の可否と手順を共有する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
歩行器と手すりでシャワーチェアへ移りたい。転倒なく浴室内の椅子へ着座できる。浴室入口まで歩き、縦手すりで方向転換できる。床と手すりを確認し、妻は後方から見守り、痛み時は中止する。
座って洗える部分は自分で洗いたい。本人が上半身の洗身を継続できる。胸、腕、腹を自分で洗える。洗身用品を手の届く位置に置き、妻は下腿と背中のみ本人の依頼後に支援する。
専門職と相談し、自分に合う入浴方法を選びたい。身体状況に合った清潔方法を選択できる。シャワー浴、部分浴、浴槽利用の説明を受け希望を伝えられる。本人・妻・専門職で動作を確認し、浴槽利用の可否と手順を共有する。

大腿骨頸部骨折後・入浴のケアプランで意識したいポイント

浴槽利用を急がない

シャワー浴や部分浴で清潔を保ちながら、専門職と段階的に検討します。

本人が洗える範囲を残す

転倒予防と全介助を同一にせず、座位でできる上半身洗身を続けます。

自宅浴室で方法を確認する

病院と異なる段差、手すり、椅子位置を実際の環境で評価します。

文例を使うときのポイント

  • 入浴許可と動作指示を確認する
  • 脱衣所から動線を見る
  • シャワーチェアを整える
  • 本人が洗える範囲を確認する
  • 浴槽利用は専門職と検討する

まとめ

骨折後の入浴では、退院時の指示、自宅浴室、椅子、手すり、洗身範囲を確認します。

本人が上半身を洗う力を活かし、浴槽利用を段階的に検討する計画が大切です。

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