ケアプラン文例【筋ジストロフィー・電動車椅子・移乗】|自己操作と介助を支える第1表・第2表

筋ジストロフィーで筋力が低下しても、電動車椅子の操作や姿勢調整を本人が行える場合があります。移乗は介助者の力任せにせず、福祉用具と専門職の評価を用いて本人・家族双方の安全を守ります。

本記事では、自分で移動先を選び、仕事と家庭生活をこれまでどおり続けたい。ためのケアプラン文例を紹介します。

この記事が参考になるケース

  • 40代男性。電動車椅子を自分で操作し在宅勤務を続けている。ベッドへの移乗で妻の介助負担が増え、リフト導入を検討している。
  • 本人は「自分で移動先を選び、仕事と家庭生活をこれまでどおり続けたい。」と希望している。
  • 家族は「本人の操作を尊重しながら、安全な移乗で腰への負担を減らしたい。」と考えている。

治療、活動量、医療機器、動作方法は主治医・看護職・リハビリ職等の評価と指示を確認します。

利用者像の例

  • 40代男性。電動車椅子を自分で操作し在宅勤務を続けている。ベッドへの移乗で妻の介助負担が増え、リフト導入を検討している。
  • 本人は「自分で移動先を選び、仕事と家庭生活をこれまでどおり続けたい。」と希望している。
  • 家族は「本人の操作を尊重しながら、安全な移乗で腰への負担を減らしたい。」と考えている。

本人・家族の意向の文例

本人の意向

おすすめ文例

自分で移動先を選び、仕事と家庭生活をこれまでどおり続けたい。

家族の意向

おすすめ文例

本人の操作を尊重しながら、安全な移乗で腰への負担を減らしたい。

第1表の文例

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果

おすすめ文例

40代男性。電動車椅子を自分で操作し在宅勤務を続けている。ベッドへの移乗で妻の介助負担が増え、リフト導入を検討している。

本人には「自分で移動先を選び、仕事と家庭生活をこれまでどおり続けたい。」という希望があり、現在行えている方法と生活上の役割を生かす必要がある。

PT・OTと福祉用具専門相談員が座位、操作部、移乗、住環境を評価する。本人へ手順を説明し合図を確認してからリフトを使用する。皮膚、痛み、ずれ、疲労を観察し、機器の保守と緊急時の手動対応を共有する。

総合的な援助の方針

おすすめ文例

本人の電動車椅子操作と生活上の選択を尊重し、姿勢保持、移乗用リフト、住環境、介助手順をリハビリ職・福祉用具専門相談員と整えて、仕事と家庭生活を安全に継続できるよう支援します。

別の表現|短めにまとめたい場合

本人の「自分で移動先を選び、仕事と家庭生活をこれまでどおり続けたい。」という希望を尊重し、本人の合図に合わせてリフト移乗を行い、安楽な座位姿勢を整えられる。ことを目標に、家族と関係職種で支援方法と状態変化を共有します。

第2表の文例

サービスを利用すること自体ではなく、本人が望む生活を続けられることを目標にします。

課題① 電動車椅子を自分で操作し、安全な移乗支援を受けて希望する場所で過ごしたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

電動車椅子を自分で操作し、安全な移乗支援を受けて希望する場所で過ごしたい。

長期目標

適切な福祉用具と介助により、本人の選択で移動し仕事と家庭生活を継続できる。

短期目標

本人の合図に合わせてリフト移乗を行い、安楽な座位姿勢を整えられる。

サービス内容

PT・OTと福祉用具専門相談員が座位、操作部、移乗、住環境を評価する。本人へ手順を説明し合図を確認してからリフトを使用する。皮膚、痛み、ずれ、疲労を観察し、機器の保守と緊急時の手動対応を共有する。

課題② 体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。

長期目標

状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。

短期目標

呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。

サービス内容

本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。

課題③ 本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)

本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。

長期目標

本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。

短期目標

本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。

サービス内容

本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。

第2表の完成イメージ

上の文例をつなげると、実際の第2表では次のような形になります。

※表は全体のつながりを確認するためのものです。文章をコピーするときは、上の各文例にあるコピーボタンを利用してください。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
電動車椅子を自分で操作し、安全な移乗支援を受けて希望する場所で過ごしたい。適切な福祉用具と介助により、本人の選択で移動し仕事と家庭生活を継続できる。本人の合図に合わせてリフト移乗を行い、安楽な座位姿勢を整えられる。PT・OTと福祉用具専門相談員が座位、操作部、移乗、住環境を評価する。本人へ手順を説明し合図を確認してからリフトを使用する。皮膚、痛み、ずれ、疲労を観察し、機器の保守と緊急時の手動対応を共有する。
体調や身体機能の変化を適切に伝え、必要な医療と支援を受けたい。状態変化を早期に相談し、本人が選んだ療養生活を継続できる。呼吸、嚥下、筋力、疲労、痛み等の変化を本人に合う方法で伝えられる。本人が伝えやすい方法で症状と生活への影響を確認し、急な呼吸・嚥下の変化や著しい筋力低下等は主治医・訪問看護へ速やかに連絡する。
本人と家族が役割を分け、無理なく在宅生活を続けたい。本人の意思決定と家族の健康が守られ、必要なサービスを継続して利用できる。本人が行うこと、支援を受けること、緊急時の連絡方法を関係者で確認できる。本人の意思を確認して支援範囲を決め、先回りや過介助を避ける。家族の睡眠・体調・負担を確認し、訪問介護、訪問看護、通所、短期入所等を調整する。

電動車椅子・移乗のケアプラン作成ポイント

本人の希望を確認する

病状だけで決めず、本人が続けたい生活と役割を確認します。

できる動作と方法を生かす

実際に使えている動作、伝達方法、道具、生活上の工夫を計画へ反映します。

変化時の相談を整える

操作性、移乗時の不安、姿勢、皮膚状態、痛み、介助時間、家族の身体負担、仕事への影響を確認します。

文例を使うときのポイント

  • 家族の抱え上げを前提にせず、本人の自己操作と安全な機器活用を組み合わせます。
  • 家族の不安と負担にも配慮します。
  • 本人の体調、意思、満足感を継続して確認します。

まとめ

本人の電動車椅子操作と生活上の選択を尊重し、姿勢保持、移乗用リフト、住環境、介助手順をリハビリ職・福祉用具専門相談員と整えて、仕事と家庭生活を安全に継続できるよう支援します。

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