認知症ケアプラン文例まとめ|第1表・第2表の記入例を症状・生活課題別に紹介

認知症のケアプランでは、症状や行動だけを課題として捉えるのではなく、本人が大切にしてきた暮らし、今もできていること、不安や拒否の背景、家族の生活状況を丁寧に確認することが重要です。

このページでは、第1表・第2表の記入例を、生活環境・家族状況、介護拒否・本人の意思、行動・心理面、食事・排泄・生活動作、金銭・生活安全の5分野に分け、訪問介護・訪問看護・訪問リハビリテーション・通所介護・ショートステイの事例もサービス種類別に整理しています。担当ケースに近い生活課題やサービス種類を選んでください。

作成時の注意:同じ診断名や症状でも、生活歴、認知機能、身体状態、住環境、家族関係によって必要な支援は異なります。文例をそのまま転記せず、本人・家族の意向と実際の状況に合わせて調整してください。

生活課題から文例を選ぶ

第1表・第2表の特定項目を確認したい方は、書きたい項目から探すをご覧ください。

主な困りごと・希望確認したい視点該当する事例
一人暮らしや夫婦での生活を続けたい、家族の負担が大きい本人の生活力、支援者、家族の休息、緊急時の連絡生活環境・家族状況
入浴・受診・服薬・サービスなどを拒む拒否する理由、本人の理解、選びやすい方法、時間帯介護拒否・本人の意思
帰宅願望、怒り、妄想、繰り返し、夜間不眠がある本人の不安、きっかけ、生活歴、安心できる関わり行動・心理面
食事、排泄、異食、片付けに支援が必要できる動作、環境、尊厳、身体状態食事・排泄・生活動作
金銭、詐欺、火、運転が心配本人の役割と希望、具体的な危険、代替方法、見守り金銭・生活安全

基本文例・服薬管理

認知症ケアプラン全体の基本的な書き方と、飲み忘れ・重複服用がある場合の服薬管理を扱う事例です。

生活環境・家族状況

独居、夫婦世帯、日中独居、老老介護、家族の介護負担など、暮らしの環境と支援体制を中心にした事例です。

介護拒否・本人の意思

サービス、入浴、受診、服薬、口腔ケア、更衣を本人が望まない場面で、理由や意思を確かめながら支援する事例です。

行動・心理面と生活リズム

道迷い、帰宅願望、介護抵抗、物盗られ妄想、繰り返し質問、幻視、昼夜逆転を生活背景から捉える事例です。

食事・排泄・生活動作

食事、排泄、弄便、異食、片付けなどの日常生活で、本人の尊厳と残っている力を活かす事例です。

金銭・生活安全

金銭管理、詐欺、調理時の火、自動車運転など、本人の希望と安全の両方を考える事例です。

サービス種類から探す

利用するサービスが決まっている場合は、各サービスが自宅での生活をどう支えるかという視点から、担当ケースに近い事例を選べます。

訪問介護

訪問看護

訪問リハビリテーション

通所介護

ショートステイ

認知症のケアプランを作る視点

認知症の症状だけで本人を捉えない

「認知症だから分からない」「拒否があるからできない」と決めつけず、本人が理解できる説明方法、選べる場面、落ち着いて行える時間帯を確認します。言葉だけでなく、表情や行動から示される希望にも目を向けます。

できないことだけでなく、残っている力を書く

なじみの手順なら行える、声をかければ始められる、写真や実物を見れば選べるなど、本人が使える力を具体的に確認します。家族や支援者が先回りしすぎず、本人が役割を持てる支援につなげます。

行動の背景にある理由を考える

帰宅願望や介護拒否などを単に「問題行動」とせず、不安、痛み、疲労、理解しにくい説明、生活歴、環境の変化などの背景を確認します。行動を止めることだけを目標にせず、本人が安心できる生活環境と関わり方を整えます。

第1表・第2表を書くときのポイント

利用者・家族の意向

本人の言葉を可能な限りそのまま残し、家族の希望とは分けて記載します。本人が言葉で表しにくい場合も、普段の選択、表情、落ち着く活動などから推測した内容であることを明確にします。

総合的な援助の方針

総合的な援助の方針は、本人が望む生活、活かせる力、家族・医療・介護の支援を一体的に示す一文とし、各事例で同じ定型句を使い回さず、その人の暮らしに合わせて表現を変えます。

生活全般の解決すべき課題

「徘徊をなくす」「拒否をしない」といった支援者側の都合ではなく、「安心できる場所で過ごしたい」「自分で選びながら清潔を保ちたい」など、本人の生活上の希望として表します。

避けたい書き方

  • 診断名だけから一律に支援内容を決める
  • 「問題行動をなくす」ことだけを目標にする
  • 本人の意思確認をせず、家族の希望だけを書く
  • サービス利用そのものを目標にする
  • 支援者の都合による禁止や管理を中心にする

まとめ

認知症のケアプランは、症状を管理するためだけでなく、本人が安心して自分らしい暮らしを続けるための計画です。29事例から近い生活課題を選び、本人の言葉、残っている力、家族の状況、支援者の役割を具体的に確認して、第1表・第2表へ反映してください。

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